Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ダリエル・アルバレスのプチ二刀流?

オフのオリオールズは、ウィンターミーティングから年内いっぱいはまず動かず、年が明けてから重い腰をあげるのがダン・デュケット体制になってからの通例なのですが、今年は年が明けても動く気配がありません(^_^;; そもそもFAマーケット自体がおそろしく動きがスローで、ダルビッシュあたりの大物がまだ残っていますから。

年内は、マチャドがトレードされるのではないかとだいぶ噂が飛び交ったけれど、それもけっきょく噂止まり。たぶんオリオールズの望む見返りと、相手が「FAまで残り1年しかないから」といいながら差し出す交換相手にだいぶひらきがあるんでしょうね。

ていうことは、売り時を失したということなのかもしれないけど、昨年マチャドを出すという選択肢はオリオールズにはなかっただろうなと思います。ファンはみんなマチャドが大好きだし、シーズン開始当初はチームも好調でいちおう勝負モードでしたからね。強いて言えばデッドラインかなあ。でもオリオールズ、あまり商売はうまくない。

12月にはクローザー、ザック・ブリトンのアキレス腱断裂(部分断裂らしいですが)というショックなニュースもあったりして、新しいシーズンへのわくわくするような材料は今のところありません。

そんななか、MASNのクバトコさんのブログをながめていて地味に「なんじゃこりゃ?」と目をひかれた記事がありました。キューバ出身の外野手で、2015年、16年にちょっとだけメジャーに昇格したダリエル・アルバレスのお話。どちらかというと中距離ヒッターで、守備にもやや荒さがあり、しかし肩はめっぽう強い。その肩の強さを見込まれて2017年になんとピッチャー転向を持ちかけられたアルバレス。野手からリリーバーへの転向ではマイカル・キブンズという成功例がありますから、それを念頭においてのことだったんだろうと思います。ところがその矢先に右肘の靱帯を損傷。昨年4月にトミー・ジョン手術を受けるはめになりました。

で、目下リハビリ中なわけですが、投手転向の試みはまだ続けるらしい。それについてMASNの記事にはこんなふうに記されていました。

Álvarez is converting to pitcher and the Orioles still think he can make it back to the majors. They wanted him to work out of Single-A Delmarva’s bullpen and also serve as the designated hitter on days he wasn’t slated to pitch.

アルバレスは投手への転向に備えており、チームは今もアルバレスがメジャーに復帰できると考えている。さしあたり1Aデルマーバでリリーフ投手として投げさせ、投げない日には指名打者として起用する予定だ。)

「投げない日には指名打者――なにそれ? 地味な二刀流?

いったいこの発想がどこから出てきたのか、何を目指してのものなのかわかりませんが、大谷翔平のチャレンジで、投手と指名打者の並立という考え方が、広く受け入れられるようになってきたんでしょうか? 

詳細不明ながら、みょーに興味をそそられる記事でした。

1月8日からは、スプリングトレーニングの行われるエド・スミススタジアムで、若手投手を中心としたミニキャンプが行われます。アルバレスも呼ばれる予定。ほかに期待の(でもこれまでケガつづきだった)プロスペクト、ハンター・ハーヴェイや、昨年のアリゾナ秋季リーグで少し頭角を現してきた左腕キーガン・エイキンらもやってきます。なんかちょっとぐらい景気のいい話がききたいもんだわ、まったく(^_^;;