Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オリオールズ開幕戦 3年連続Walk-Off!

3月30日(金)――現地は29日ですが――メジャー30球団がそろって開幕を迎えました。そして夜には日本のプロ野球も開幕。正直、上原がメジャーにいたあいだは日本のほうはかなりおざなりになってましたが、今年はそっちもチェックしないといけないので忙しい(笑)。

 オリオールズは開幕戦、アダム・ジョーンズのサヨナラHRで、延長11回、3-2でツインズに勝ちました。

 Simply, O'mazing! @SimplyAJ10 sends #Birdland home with an #OpeningDay W!

16年はウィーターズのサヨナラ安打、昨年はトランボのサヨナラHR。これで開幕戦は3年連続サヨナラ勝利。しかもショウォルター監督になってからは8年連続開幕戦負けなしだそうです。(あまり意味はないんだけど、負けるよりはいい(笑))

 なによりよかったのが開幕投手のディラン・バンディ。

7回88球、5安打無失点。四球1、三振7。スライダーが効きまくってました。

↓動画です。

www.mlb.com

昨年は打者を打ち取るのにやや球数を要して後半に疲れが出たり、試合を重ねるごとに鋭さがなくなる傾向があったのですが、どうでしょう。今日のようなピッチングがコンスタントにできたら、そりゃもう、夢にまで見たエースの誕生なのですが。

 というわけで、開幕直前に確定したオリオールズの開幕ロースターをおさらいしておきます。

【投手】 (12 +DL 2)

RHP ディラン・バンディ(Dylan Bundy)

開幕投手。スプリングトレーニングでは打ち込まれる場面も多くて不安でしたが、すばらしい安定感でした。今シーズン、どうかたのんます。

RHP ケビン・ゴーズマン(Kevin Gausman) 

例年、前半戦があまりよくなくて、シーズン後半になってからエンジンがかかるので、今オフは少し始動を早めたそう。オープン戦はなかなか好調でした。やればできる子なんだから、ほんとがんばってほしい。
RHP アンドリュー・キャシュナー(Andrew Cashner) 

昨年レンジャーズで28試合、防御率3.40。2月15日に2年16MIL(+3年めオプション)で契約を結びました。2年間で340イニング投げたら3年めは自動的にオプション発動で10MIL。スプリングトレーニングでは好調で、9イニング投げてERA1.0。シーズンもこの調子でぜひお願い!

RHP クリス・ティルマン (Chris Tillman) 

昨年不調だったこともあって、ただでさえスローだったFA市場で苦戦。けっきょく2月21日に古巣のオリオールズと3MILで再契約しました。去年は10MIL超えてましたから、だいぶお安くなりましたね。スプリングトレーニングでは1度だけいい登板があったものの、あとはかなり打ち込まれていて、調整具合が気になるところ。いちおう先発メンバーのはずですが、だめだったらわりと早くはずれる可能性も。

RHP ブラッド・ブラック(Brad Brach) 

ザック・ブリトンがアキレス腱断裂の大けがで、開幕戦はクローザー。しかしさっそくセーブ失敗してしまいました。昨年から少し不安定かも。オデイやギブンズと日替わりかな。

RHP マイカル・ギブンズ(Mychal Givens) 

遊撃手から2015年、投手に転向。昨年は少し不安定だったイメージがあるのですが、それでもERA 2.75。オデイやブラックの調子によってはクローザーもある? 開幕戦では元遊撃手らしいすばらしい守備を披露していました。

RHP ダレン・オデイ(Darren O'Day) 

開幕戦では8回をクリーンにおさえていました。牧田がパドレスに入って、MLBには変速投手がいないから打者が慣れてないはずとよく言われますけど、いや、オデイいるしといつも思ってしまいます。まあ、リーグが違うし、牧田ほどリリースポイント低くはないけどね。でもかなりアンダーハンドですぜ。

RHP ペドロ・アラウホ (Pedro Araujo) 

昨年末のルール5ドラフトで指名したうちのひとり。カブスの1Aからの抜擢ながら、スプリングトレーニングで9 2/3回、防御率3.72と結果を残してロスター入り。
LHP リチャード・ブライア(Richard Bleier) 

昨年57試合で防御率1.99と重宝された左腕。開幕戦で11回表を無難に押さえ、裏のサヨナラHRで勝ち投手になってました。
RHP ミゲル・カストロ(Miguel Castro

昨年は39試合投げてERA 3.53と活躍。重宝な右腕。ちょいちょい先発もしそう。
LHP ネスター・コルテスJr.(Nestor Cortes Jr.) 

この人もルール5組。NYYの3Aからの指名です。オープン戦はいまいちだったんですが、左腕だし、昨年3AでERA1.49というところから順調にステップアップしてくれれば戦力になるんじゃないかなあ。(でないと保有しつづけられない。)
www.mlb.comRHP マイク・ライトJr.(Mike Wright Jr.) 
RHP ガブリエル ・ユノア(Gabriel Ynoa) 10日間DL

LHP ザック・ブリトン(Zach Britton) 60日間DL

ブリトンは昨年末、トレーニング中にアキレス腱断裂という大けがを負ってしまい、手術をしてリハビリ中。最近ギプスがはずれて、順調に回復しているようですが、復帰は早くても6月と言われてます。

で、まだこのロースターに入っていないのが、3月21日に契約したアレックス・コブ。昨年までレイズのローテーションで、オリオールズが悩まされた投手のひとりです。TJ手術から復活して昨年はERA 3.66でした。例年、このレベルの投手はなかなかオリオールズが手を出すところまで残らないのですが、FA市場の停滞が幸いしましたかね。4年57MILというそれなりに大きな契約ですが、そのうち20MIL分は後払い。4年契約が終わった2022年から2032年まで分割払いにするそうです。オリオールズ、これ得意なんですよね(汗)。クリス・デイヴィスがそうだし当時のブログ、ほかにオデイやトランボも契約の一部が後払いだそう。それが重なっていったら後払い分がふくらんで財政が苦しくならないのかな。それともインフレがあるから今払うより楽になるんでしょうか。

それから、コブは古巣からのQO(クオリファイング・オファー)を拒否しているので、オリオールズはドラフト指名権をひとつ失うことになります。

せっかく(?)去年東地区最下位だったのにそれをとられちゃうんか……と思っていたら、失うのはそのチームの上から3番めの指名権というふうにルールが変わっていたみたいですね。知らなかった。いつからそうなったのかな。……というわけでオリオールズの場合、昨年負けたことによる全体11番めと、「コンペティティブ・バランス(戦力均衡のためスモールマーケットのチームにくじ引きで与えられる)」による全体36番めの指名権は無事。何によるものか知らないけどもうひとつ持っていた1巡め、全体51番めの指名権を手放すことになります。

コブは、チーム合流が遅かったのでシーズン当初は2Aで投げるそうですが、早晩合流するでしょう。ここ最近、ヒメネスにせよ、ガヤードにせよ、オリオールズがFAでとった投手はあまり結果を出していないので、コブにはどうか実力どおりの投球をとお願いしたいです。まだ30歳ですしね。

ということで、投手だけで長くなってしまったので、いったん終了。野手編は、元気があったら書きます。