reporting day: 春季キャンプ開始！

ごぶさたしましたが、ついに大リーグのキャンプも開始。オリオールズは、今日１７日が投手・捕手のreporting day:すなわち招集日だった。

ことしからキャンプ地をサラソタに移してのスタート。施設も大幅に改善されて、上原も「（去年と）比べたら失礼なくらい」と、日本のメディアにコメントしている。現地の報道を見ても、選手、メディアとも一様に歓迎し、気分が高揚しているようだ。

上原は、本人のブログやMLBの記事でも報じられているとおり、１６日に、マウンドから投球練習をおこなったもよう。15分間ほどの投球練習で「いい感触」（"I'm feeling good," ）とコメントしている。ひじの状態については「昨年に比べてずっといい」（"Compared to last year, it feels really good," ）、そして太ももは「今のところ大丈夫」（"So far, so good,'' ）とのこと。まあ、アメリカのメディアも上原に関しては体調がすべてだとよくわかっているようで。

結果的に、昨年は半年休んだことになり、またオフにはかなりたっぷりトレーニングを積んだようなので、それがいいほうに作用してほしいと願っているけれど、あまりこまかいアップダウンに心を痛めず、じっくり見守りたいと思う。

まだ監督やコーチとは直接顔を合わせていないようだが、チームで求められている役割については、通訳を介して、"It's all about the team, team first.So as long as the team wants me to [pitch out of the bullpen], I'll follow." （チームが一番ですから、チームの方針に従います。）とコメントしている。当然だし、そのへんは柔軟に対処するだろう。

じつはつい数日前に、期待の若手投手、ブラッド・バーゲセンのケガが判明した（今日18日のスポニチにも、「先発３番手バーゲセンが１２月に球団のＣＭ撮影中に右肩を痛め」と触れられている）。

バーゲセンは、昨年６月だか７月だかに強烈なピッチャーライナーをすねに受けて後半戦を棒に振り、ようやく年末近くになって、ふつうに走れるようになったところだった。そんななか、12月に球団のコマーシャル撮影で肩をケガ。それってどうなんだ（泣）。「ウォーミングアップはしたけど、つい力が入ってしまった」と本人がコメントしているのを読んだけれど、半年間投げてなかったのだから、撮影とは言えもっと慎重にやらないと……。レッドソックスだったらこんなことあり得ないんじゃないかと、ついつい考えてしまう。

バーゲセンは、キャンプインから２週間で遅れを取りもどすと言っているが、12月のケガがここまで長引いているということは、あまり楽観できる状態でもなさそうな。それやこれやで、上原には、とにかくいいコンディションを保って、いろいろな役割をこなせるようがんばってほしいと思っている。

ところで、MASNのロック・クバトコ氏が、上原とのこんなやりとりをブログでスケッチしてくれていた。

Reaching to shake my hand, Koji Uehara called me "Spencer" before his interpreter corrected him.

"Roch, Roch, Roch," Uehara said as he tapped my chest.

Hey, it's been a few months, so I understand.

コウジ・ウエハラは、握手を求めながら、わたしを「スペンサー」と呼んで、通訳に（スペンサーではなくロックだと）直された。

「ロック、ロック、ロック」上原は言って、わたしの胸をぽんとたたいた。

まあ、数か月ぶりだから、しょうがないか。

MLB.comのオリオールズ番記者にスペンサーさんという人がいるので、まちがえたのかな。ふふふ。また名前覚え（＆思い出し）の日々が始まる。そっちのほうもがんばってほしい。

Last but not least...

バンクーバー五輪は、今、真っ盛り。

昨年、上原がひじをケガしたときに、わたしが勝手に心の拠りどころ（？）にしていた高橋大輔が、きのう、ショートプログラムですばらしい演技を見せた。靱帯断裂して、移植手術をした膝で、あれだけのジャンプを飛び、ステップを踏む。もちろん医療もすごいけれど、本人の治癒力、精神力にもほんとうに敬意を表したい。

明日はキャンプ初日だけれど、まずはフリーの応援に全力を注ぐことになりそうです。がんばれ、大ちゃん！