Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Kranitz on Koji: クラニッツコーチ、コウジを語る

ひさびさ、MASNのクバトコ氏のブログに上原メインの記事が出ていたのでご紹介――

オリオールズのリック・クラニッツピッチングコーチが、29日にラジオ(Hot Stove Show on 105.7 The Fan and ESPN 1300)の電話インタビューで上原について語った。

「もうキャッチボールを始めていると聞いている。もちろん日本にチーム関係者が行っているわけではないので、本当の状態はしっかり見きわめなくちゃならない。でもコウジはプロフェッショナルだし、いいピッチングをしたい、アメリカで成功したいという思いが強い。だから準備はできていると期待している」

上原は今季、リリーフ役を期待されているが、まだはっきりと役割が決まっていない。

「コウジには球種がふたつしかなくて(a two-pitch guy)ときにはフォーク(split)を2球、3球と続けたがることがあった。カッターはあまり使わなかった。(中略)試合後半にはやや疲れの出ることがあった。バッターは目が慣れてきて、しかも球種をふたつしか考えずにすめば対応が楽だし、ピッチャーの方は失投できない。

「それでも何試合かすばらしいピッチングをしてくれた。制球力はじつに見事だ。故障が癒えて、スプリングトレーニングで昨年のようなボールを投げられれば、オリオールズにとって大きな力になる。ただ、どの場面で使うかはまだわからない。7回から9回までのどこにでもはまるだろうが、今はまだ確かなことは言えない。中継ぎで3回ほど投げて試合を作ってもらうのもいいし、球がよければ試合終盤に投げてもらうのもいいだろう。

「早くコウジの投球が見たい。会うのが本当に楽しみだ。去年、フォートローダーデイルで最初にブルペン入りしたときのような球を投げてくれるといいんだが。

リリーフに回すことの利点は、ある程度時間を取ってやれるということだ。あまり酷使しないですむ。しばらくのあいだは2、3日に一度のペースで投げさせて、ひじの状態がよくなるのを待ちたい。必要ならじっくりと時間をかけて復活させるつもりだ」

ラニッツコーチ、あいかわらずやさしい……。はからずも上原自身が意識しているツーシーム系のボールのことをクラニッツコーチも口にしている。やはりこの球はある程度今季の鍵になってくるのかもしれない。

ところでこの記事に対するファンの一番の反応は「なぜ日本にチーム関係者を派遣して状態を確かめさせないんだ?」だった(^_^;; クバトコ氏は「まあまあ、あと2週間もすれば実際に見られるんだから」となだめていたけれど。

ほかに「もう上原にはあまり期待しない」とか「なんでプリマドンナみたいに優しく扱わなきゃならないんだ」という厳しいコメントもあるが、三振(48)に比べて四死球(12)が非常に少なく、制球力は図抜けていると指摘するコメントもある。上原への注目は、まだまだ衰えていない。

昨年はロッカーにチームメートの写真と名前を貼るところからスタートした上原。今年は2年めではあるけれど、自分が離脱してからメジャーに昇格した若者たちや、今オフにチーム入りした選手たちとは、ほぼ初顔合わせみたいなものだ。もういちど名前リストを貼るくらいの気持ちでチームにしっかりとけこみ、自分の力をアピールしてがんばってほしいと願っている。