Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

トレンブリー、コウジを語る: "gamer"

5月10日のヤンキース戦について、O'sファンのあいだでは「なんでコウジを6回でひっこめたんだ? 98球だったんだからもっと投げられたはず」という声が多々あった。それに答える形で、トレンブリー監督がきのう12日、上原について語った記事がmasnに出ていた。

http://masnsports.com/2009/05/trembley-on-koji-plus-trembley.html)←すみません。コピペでお願いします。

びっちり訳すと著作権を侵害しそうなので、軽く要旨だけ。

◎コウジは、日本ではしばらく本格的に先発をしていなかったし(まあ、去年の後半はちゃんと投げていましたけど、なぜかメジャーでは「ここ2年はクローザーや中継ぎをしていたらしい」という理解になってるみたい(^_^;;)、中4日も体験していない。だから初めから無理をさせて、ぎりぎりまで追いつめるような使いかたはしたくない。

◎10日の試合で、コウジは、途中からランナーのいない場面でもセットポジションで投げ始めたが、あれは疲れていた証拠ではないか。(コントロールやバランスを調整するためと、本人はインタビューで言っていたようだけど、まあ、広い意味で言えばそうなのかも?)

◎彼はどんなときでもがんばる男だ。だからこそ、こっちが用心して大切に使わなくちゃいけない。試合に勝ちたいのはやまやまだし、ヤンキースはぜひともうち負かしたかったが、何より大切なのはコウジが8月、9月まできっちり投げてくれることだ。彼はすばらしい働きをしてくれている。コウジがいなかったらいったいどうなると思う? 

この彼はどんなときでもがんばる男だ。という部分の原文は

This guy is a gamer. そのあとにさらに続けて監督は、"Man, this guy is something."(いやあ、この男はほんとにすごいよ。)と言っている。いいですね、このトレンブリー監督の語り口。昔ながらの、善良なアメリカのおじさんという感じでとても好きです。

でもって、この"gamer"という単語、日本ではもちろん「ゲーマー」を指すわけで、上原投手がやるとしたらたぶん「みんゴル」ぐらいだろうけど(笑)、英語では「試合を作る」とかそんな意味なのかなあ……と思って、いちおう辞書を引いてみた。するとこんな意味がちゃんと載っていた。

英辞郎

{名-2} : 《スポーツ》ピンチのときやけがをしているときでも我慢する選手、けがに強い選手、鉄人

リーダーズ・プラス】

《野球・フットボールなどで》 試合でがんばる[へこたれない]選手, 勇猛果敢なプレーヤー, ゲーマー.

ほー、そうなんだ。知らなかった。勉強になるわー。ありがとう、上原投手。

不規則な試合時間や過酷な移動の中でもきっちりクオリティ・スタートを続けている上原。腹に打球を受けても、また5日後にしっかり先発する上原。トレンブリー監督にとって、そんな上原はまさに最大級の「ゲーマー」なんだろう。

つぎは予定どおりならロイヤルズ戦? ただ地元紙では、けがで出遅れていたリッチ・ヒルが昇格してどこかにはさまり、上原はブロンクスヤンキース戦にまわすのでは、という観測もある模様。それならそれで、まさに甲子園のタイガース戦みたいなもので、上原としては大歓迎でしょう。