Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Birds go batty: 猛打爆発! O's11-ブレーブス2

先日の上原の登板日も、TVを見ていてとにかく元気のなさばかりが伝わってきたオリオールズの攻撃陣。

ブレーブスとの初戦の前には、ふだんあまり大きなアクションをとらないトレンブリー監督が、めずらしく全体ミーティングを開いて選手に呼びかけた。(監督の話によれば、ふだんは、選手と電話やロッカールームなどで個別に話すことが多いのだそう。)

15分間のミーティングの内容は、おおざっぱにまとめると「みんな才能はあるんだから、リラックスして自分の力を発揮しよう。野球を楽しむんだ! まだ60試合が終わったばかりじゃないか。シーズンは100試合以上残ってる。過ぎたことを悔やんでも仕方がない。新たな気持ちでまた一から始めよう」といったこと。

これに対し、ファンからは「幼稚園じゃないんだから」「T-ボールのコーチか?」というキビシイ反応が続出。ざんねんながらその日に行われたブレーブスとの第1戦は7対2で敗れ、12安打6四死球で2点(残塁13)という惨憺たるありさまだった。ただ、それまでヒットもろくに出ていなかったのが二桁安打を記録したということで、明るい兆しを感じ取る論調もぽちぽち。

すると翌日、7回に打線が爆発! たまりにたまったうっぷんを晴らすように、ブレーブス救援陣を打ちくずし、川上憲伸の勝ち星をうばってしまった(^_^;; (この試合、1回にコントロール定まらぬ川上、ツーアウト満塁でウィーターズと対し、2-2からカーブがボールになってツースリー。そこからもう一球カーブで空振り三振。この投球をmasnのコラムニストが That took guts:腹の据わった投球と称えていた。)

そして今日の第3戦は、現地では日曜日のデーゲーム。

じつはここまでオリオールズ

・3連戦をタイで迎えた3戦目(rubber matchと呼ばれる)で3勝17敗。

・デーゲームで4勝13敗。

・日曜日に1勝8敗。

という恐るべき勝負弱さを発揮してきた。

しかししかし、今日は1回から5回まで、3、2、2、3、1と着実に得点を重ね、投げては6月絶好調のバーゲセン(バーガソン?)が2失点完投で快勝! いや~、よかったよかった。

ちなみにタイトルのBirds go battyは、オリオールズのオフィシャルサイトの見出し。

"batty"は、コウモリ(bat)から来ていて、転じて「風変わりな、頭の変な」という意味になる。辞書のどこをひっくり返しても野球関連の意味は出ていないのだが、同音異義語である「バット」とのかけことばなのか、"go batty"は、「(お祭り騒ぎのような)猛打」ぐらいの意味でよく使われるようだ。そこへもってきてオリオールズの愛称"Birds"ともたぶん響き合っている(「鳥とコウモリ」)。日本と同様、米国でもスポーツ関連の見出しでは、選手の名前をもじったり、だじゃれを連発したりというのが多くておもしろい(し、わかりにくい)。

……以上、実はサイトで記事を読んだだけなのだけど、見てきたようにざっくりまとめてみました。

はたしてトレンブリー監督のミーティングが功を奏したのかどうかはわからない。でも、どうしようもない沈滞ムードに陥ったとき、何かふだんと違う動きをすることで突破口が開かれるということはあるだろう。

毎日ぼちぼちと記事を読んでいると、多くの人たちがこの若いチームに期待を寄せ、だからこそもどかしくてならない複雑な気持ちを抱えていることが伝わってくる。ジーターのような、だれが見ても一発で「リーダー!」と言えるるようなプレーヤーがまだいない(らしい)ことも、スランプからの脱出を難しくしているのかもしれない。

でも、だからこそなのか、なんだかこのチームは、脳みそにからみついてくるような(どーゆう意味じゃ)妙ないとしさを感じさせる。

つまり、いつでもなんだか気になる。上原が投げていないときまでも。

リーダーがいないんだったら、みんなで声出せばいいじゃない!

前回失敗したところをひとつひとつ反省しながら、次の試合もがんばろうよ!

……って、これじゃ少年野球チームを励ますコーチだ。いかんいかん、わたしもトレンブリー監督みたいになってきた(笑)。

さあ、明日1日おいてあさってからはメッツ戦。上原の登板は日本時間の木曜日だ。息を吹き返した打線は、ぜひとも好調を持続してほしい。そして何より上原が、ベストなピッチングをできるよう心から応援したい。