Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

flexor tendon:がんばれ!

わたしは、ふだんあまりネガティブな思いを文字に記すことを好まない。

でも、あれこれ思い迷ったすえ、ひとつ気持ちに区切りをつけるために、やっぱり書いておこう。

すでに出ている情報のほかに何もつけ加えるところはなく、ただ単に「つらいなあ」というだけなので、申しわけないのだけれど。(ですので、めんどくさい!と感じる方は、どうぞ読まずに飛ばしてくださいね。)

スポーツ選手の(と、限ったことではもちろんないのだけど)ケガのニュースはみんなつらい。

岩村選手が大けがを負ったときも、胸がかきむしられるような気がした。先シーズンにも増して好調だったのに……。

上原のケガが深刻であることが判明して、そういえば岩村はどうしてるかな、とブログを見に行った。完全断裂ではなくて、一部つながっていたことは聞いていたけれど、それでも大けがにはちがいない。けれども、もう、松葉杖もとれてリハビリに入ったと、明るい調子で記されていた。

昨年、岩村と同じ前十字靱帯を切ったフィギュアの高橋大輔のブログも見に行った。(こんなのばっか^_^;; 仕事せーよ) あまり多くは書かれていないけれど、いろいろ情報を総合すると、もうジャンプを飛びはじめているらしい。たぶん、痛みや、不安と戦いながらのじりじりするようなリハビリなんだと思う。それでも、ケガの直後の日記に「自分で変えられないものを受けいれて、変えられるものを変えていくしかない!」と記されていて、すごいな、と思った。

わたしはかなり長いこと野球というスポーツを見続けているけれど、ここまでひとりの選手に入れ込むのは、上原が初めて。(野球以外では先代貴乃花も相当好きだったけど[年がばれる……]。)

ひとつ言えるのは、ひとりの選手に肩入れしながらスポーツを見るのは、すっごくエネルギーがいるということ。深く知れば知るほど、ひとつひとつのことを自分のことのように感じてしまうので、今回のようなことがあると、そりゃあもうつらいのです。

しかし、それでもなぜ応援しつづけるかというと、自分ではとても体験し得ないような、いや、直面したらさっさと逃げだしてしまいそうな状況に立ちむかうとき、人がどうするのか、どうやって戦い、ときには打ちのめされながらも、成長していくのかを見まもることができるからなんだと思う。

上原も、巨人に入って一見順風満帆で「もう雑草じゃない」なんて言われることもあったが、そりゃあもう、実にいろいろなことがあった。そのたびにドドーンと落ち込み(ファンも本人も)、それでもまた立ちあがって、成長する姿を見せてくれた。

それやこれやいろいろあった中でも、今回のケガは間違いなく最大級の試練だと思う。投げる腕だということも、年齢も、メジャーに来て間もなくでまだ確かな信頼を勝ち得る前のケガだったということも全部ひっくるめて。だからこそ、今は「何も言いたくない」ほど打ちのめされているんだろうし、そう簡単にすっきり立ち直れるというものでもないのだろう。

それでも、上原はきっと立ちあがる。

なぜなら、まだメジャーに来て、ほんとうにわずかしか、そのすばらしさを味わっていないから。それは本人も言っているように、勝ち負けということではなく、マウンドで投げて、投げて、ひたすらその感触を味わいたい、という意味で。

10年間待って、ようやくたどり着いた地なのだ。「それなのに……!」という思いは本人にもファンにも当然あるのだけれど、同時に「だからこそ」という思いも必ずあるはず。メジャーへの本当の思いを実らせるためにも、ここでひきさがるわけにはいかない。どんなにじれったくても我慢し、一歩一歩積み上げるようにリハビリを重ね、できれば明るく、うまずたゆまず前進して、またわたしたちの前に帰ってきてほしい。いつまででも待ってるから。

現実的な話をすると、たぶん8月末か9月頭に投げられるようになっても、3Aでの登板も必要になるから、今季中にメジャーで投げられるかどうかは、かなり微妙な線ではあると思う。でも、どこでであっても、今季中にちゃんと投げられるところまで行ってくれれば、それでうれしい。

このブログは、たぶん更新頻度は落ちると思うけれど(っていうほど、これまでも更新してないか)、またオリオールズが突拍子もない試合をしてくれたり(笑)、〈サン〉その他で上原情報がでたりしたら、随時書こうと思ってます。でも、上原情報が出ても、基本的に「いつ中継ぎに回すか」みたいな話が主になると思うので、ちょっとお腹いっぱいではありますね(^_^;; そういうことは、まず投げられるようになってから考えればいいことで、また、上原本人のモチベーションとしては当然「先発復帰」を目標にかかげるに決まっているので、それを論じるのはあまり意味がないような気がして……。

うわー、「書くことねぇー」と思いながら、こんなにだらだら書いてしまった。どうもすみません。とにかく、今年でも来年でもいいから、(そして先発でも中継ぎでもなんでもいいから)、上原のメジャー3勝目を喜び合える日が来るまでは、ぼちぼち続けさせていただきます。(じつは、このブログ始めてからまだ勝利がなくて、ひそかに気にしている……。)

あ、あと、やっぱりタイトルのミススペル(?)は訂正しようと思います。ちっちゃなミスをほったらかすのはよくない。

上原も、岩村も、高橋大ちゃんも、みんながんばってほしい。ふたりのブログもブックマークしたので、ひそかに応援していこうと思います。