Comeback Kids: O's5-マリナーズ3
初戦にシャットアウトされたときには、3連戦、ひとつでも勝てればラッキーかなと思っていたが、終わってみれば2勝1敗。
勝てそう!と思うと負け、負けそう……と思うと勝つ。ホントに不思議なチームである(^_^;;
きょうなんかはその象徴のようなもので、なんとも名状しがたい試合だった。
先発ヘルナンデスは、初回に2ランを許したものの6回まで好投。
しかし、「大量点の翌日」のせいか、打線は沈黙。というより残塁の山。(いつものこと(^_^;;)
8回にはエラーがらみで3点目を献上して、あーあ、またやっちゃったよ、という感じ。
これで、ジ・エンドだと思ったのだが、まさかあんな結末が待っていようとは。
このところ強力なクローザーを打ちくずしての逆転がちょくちょくあるオリオールズ。きょうのアーズマも、ここまで18のセーブ機会のうち17試合でセーブをあげていた。
それが先頭のモーラにツーベースを許すと、つぎのゾーンを歩かせ、さらに8回に痛いエラーをしたサラザールのヒットで満塁。
アダム・ジョーンズの内野安打で1点。
つぎのマーケイキスのセカンドゴロを、初回に2ランを打ったロペスがゲッツーを焦って落球。
うっそー!これで1点差。
落胆したアーズマから、ウィギントンがセンター前にぬけるヒットで逆転。
さらにこのあとロペスのもうひとつのエラー(悪送球)で5点目。
O’s戦でなければたいていマリナーズを応援しているので、なんとも複雑な……。
ファンにしてみれば悪夢のような試合だったと思う。
オリオールズのほうも、このビッグイニングのあいだにハフの牽制タッチアウト(これもおなじみ(^_^;;)とかがしっかりはさまっていたりして、喜んでいいんだかなんだか。
張本さんが見てたらまちがいなく喝!が来るような試合ではあった。
でも、発展途上のオリオールズにしてみれば、喝が来ようとなんだろうと、逆転して勝った、ということがだいじなのだ。
きのう、1回表が終わったところでトレンブリー監督が退場になった。(早っ!)
相手外野手による悪送球後の進塁権をめぐっての抗議だったようだけど、ふだん温厚で、若干、「闘志不足」と周囲から見られることの多いトレンブリー監督が、帽子を地面にたたきつけて憤然と立ち去った姿は、どうやらチームにもマスコミにも、なにがしか熱いものを感じさせたみたい。
ちなみに「退場」はejected。ビデオデッキやなんかの「イジェクトボタン」と同じ単語であります。「イジェクトボタン」を押したらトレンブリー監督やブラウン監督が飛び出してきそうでおもしろい(笑)。
そんなこんなで、きょうの〈サン〉には"Comeback Kids"の文字がおどっている。かつて、いくら叩かれてもしぶとく生きのびたビル・クリントンが"Comeback Kid"と呼ばれたことがあったっけ。
ただし、オリオールズの場合は、相手チームにComebackを許すこともままあるんだけど。
このままComebackしたりされたりしながら、後半戦もジェットコースターのようにアップダウンしつづけるんだろうか(^_^;; まったく目が離せない人たちだ。
さて、上原は、アルトチェック医師からも手術の必要なし、休養でよくなるとのお墨付きをもらったとのこと。
よかったよかった。ほっとした。オリオールズのウィルキンズチームドクターも、十分に休養して痛みがなくなったら、投球プログラムによるリハビリを開始したいと言っているようだ。
とにかくまずは、忍耐、がまんですね。
その先に Comeback Kid となることを見すえて。待ちましょう。