Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Walk-off HR : O's 1-NYY 2

しばらく更新がとだえておりました。すみません。

オールスターではO'sから唯一出場のアダム・ジョーンズが決勝犠牲フライを打って、地味に目立って(?)くれたので、後半戦もいいスタートが切れるかなとうっすら期待していたのだが、シカゴでは1勝2敗。

そして今日からヤンキース戦。今年、オリオールズアメリカンリーグ東地区のロードゲームで、な、なんと1勝12敗。そりゃあいくらなんでもあんまりだ(泣)。

もっともヤンキースだってボストンに1勝もしてないんだもんね……何の慰めにもならないけど。

で、今日。投げる方では、上原の代わりにローテーション入りしたデイヴィッド・ヘルナンデスが6回1失点の好投。ちなみにこのヘルナンデスは、2005年に16巡めで指名された選手だという。きっと雑草魂を持っているはず。ぜひがんばってもらいたい。

そして打つ方も、ヒットの数だけ比べればボルチモア6対ニューヨーク4。

しかし、一死一塁からヒットエンドランをかけてツーベースが出ても、三塁までしか到達できないという場面が二度もくりかえされ、さらに8回には、強い一塁ゴロでサードランナーがつっこんで憤死、次のサードランナーは暴投でつっこんで憤死……ああ、もう、いらいらする~!

というところでスイッチを切ってしまったわたしは、なんと、松井のサヨナラHRを見のがしたのだった(^_^;; ちっ。

それにしても、オリオールズの走塁のまずさは、ほんとうにただごとではない。もちろん地元の記者や評論家にも問題視されていて、これがトレンブリー監督の去就を左右するファクターになるのではないかと見る向きもあるほど。頼むからだれか憎まれ役になって、そのつどこまごま注意してほしい。いったいこれで、今年何点ソンしてるかわからない。

さて、松井のHR。サヨナラHRが自身6年ぶりというのは、ちょっと意外。最後は甘く入った球だったとは言え、見事な、美しいホームランだった。くやしい! けど、さすが。

で、最後にチームメートからクリームパイ攻撃を受けたことにかんして、松井が 'Man, I had totally forgotten about it,'(これがあるってカンペキに忘れてた)とコメントしたと報じられていたのだが、この'Man' という間投詞がぜんぜん松井っぽくない! 黒人選手はよく使うけど、松井には似合わなすぎて、なんか笑える(^_^;; このセリフを訳したのが誰なのか、わたしはすごく興味があります。

英語ついでにもうひとつ。サヨナラHRは、Walk-off HR と言い表されるようになっているが、わたしが英語を勉強しはじめたころ、こんな便利な表現はなくて、「サヨナラHR」を辞書でひくと、やけにごてごてと説明っぽい言葉がならんでいたものだった。

そこで、いつごろから使われるようになったのかと調べてみた。

ウィキペディア(@アメリカ)によると、ひんぱんに使われだしたのは1990年代から2000年序盤ごろ(どうりで!)。いちばん最初と思われるのは、1988年4月21日の〈サンフランシスコ・コロニクル〉紙で、当初は、打たれた投手がうなだれて立ち去る(walk off)ことを表すネガティブな表現だったが、しだいに、打った打者が歓呼に応えながら悠々と立ち去る輝かしいニュアンスが強くなったのだそうです。へぇ~。

今日のこのホームランで松井もNYに残留……なんて簡単にはいかないみたいだけど(NYタイムズ紙は、「決して不満を口にしない品格あるプロフェッショナルであるマツイの置き土産」なんていう書き方をしていた。さびしい。)、まだまだメジャーで十分やれる、と見た他球団スカウトは多いにちがいない。来年は甲子園なんていわずに、どこでもいいからメジャーでやってください。上原と、もっと対戦できるように。

そして上原は、じっくりとリハビリ中。痛みが消えてヒジのトレーニングに着手したとブログで報告していたが、オフィシャルサイトにも久々に名前が登場。トレンブリー監督が、今回のロードを終えたら(つまり来週の頭ごろ)本人と話しあって状態を確かめ、時期が来れば投球プログラムを開始すると語った、という。まあ、新しい情報は何もないけれど、あせる必要も何もない。今は雌伏の時。我慢を肥やしにいたしましょう。