Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Sherrill goes to the Dodgers: シェリル、ドジャースへ

いやー、ほんとうにあるものなね、駆け込みトレード。

どうやらオリオールズには大きな動きはないかと思われはじめた刹那、クローザーのジョージ・シェリルが、1対2のトレードでドジャースに行くことが決まった。

ここしばらくは、チームメートからも毎日「おっ、シェリルがまだいた」とか、バス移動の際も「よし、全員乗ったな。まてよ、シェリルはいるか?」などとからかわれていたというシェリル。7チームから引き合いがあったということで、「多くのチームが自分をほしがってくれたのは光栄。行った先でまたがんばるしかない」とコメントしているが、2、3日前の〈サン〉紙には、正直、このままオリオールズにいたい、というホンネももらしていた。

2008年のシーズン前にマリナーズからトレードで来て、昨年はオールスターにも選出。今年も、不安定な時期があって上原の勝ちを消したこともあったりしたけれど(^_^;;、なんだかんだ23回のセーブ機会で20セーブをあげ、防御率2.40をマークしている。

代わりのクローザーは、ジム・ジョンソンが務めるもよう。(でも、ここんとこ、大事なところでけっこう打たれているんですよね。)

シェリルと交換で来るのは、2Aの若手内野手と若手投手。オリオールズは内野(1、3塁)がベテラン選手なので、後継を得るのが一番の課題だと言われていたのだ。

投手のほうのスティーブ・ジョンソンは地元ボルチモアの出身で、父親のデイブ・ジョンソン(巨人にいたあのデイブ・ジョンソンとは別人)が、現在、ラジオ局MASNでオリオールズのレポーターをしている。このトレードを伝えながらうれし涙を流したという話がMASNのブログに出ていた。おもしろい。

それにしても、アメリカは移民と西部開拓によって造られた国だけあって、「移動」というものに対する概念が日本とはぜんぜん違うなあとしみじみ感じる。もちろん物理的に国がでかいから、長距離を移動せざるを得ないのだが、なにか精神的にも移動を苦にしないし、行った先にもっといいことがある、移動によって富が生まれるという期待感がだれの胸の奥にもしまわれているような気がする。掲示板を見ていると、みんなトレード話と3Aから若手をひきあげる話が大好き。一般のファンがこんなにも人を動かす話をするんだなあと感心してしまう。

さて、オリオールズは中部地区の最下位チームカンザスシティ・ロイヤルズとの4連戦をどうにか2勝2敗で乗りきった。2連敗スタートで、きのうの3戦目は今年絶好調のグレインキーだったので、どうなることかと思ったが、グレインキーが若干乱調ぎみで球数が多く、6回で降板したあと逆転。そして今日はいまや先発陣のエースで新人王候補でもあるブラッド・バーゲセンが好投して7対3の勝利。ただし、バーゲセンは7回に強烈なライナーをすねに受けて降板し、とりあえず骨折はまぬがれたものの次回登板は未定とのこと。ほんとうに今年のオリオールズ投手陣はアクシデントが多い(涙)。

上原は9月復帰をめざして、近々ボールを握れそうなところまで来ていると、きょう、ブログでも報告があった。シェリルがいなくなってしまったので、ますます復帰が待たれることになるだろう。

さ、明日からはホームでのボストン戦だ。ひとつぐらい勝ちましょう!(←控えめ^_^;;)