Another Debut: メジャー記録更新!
O's8 - タイガース2 ○
マリナーズから移籍してきたばかりの、そして7月には1安打完封をくらったウォッシュバーンを打ちくずして、ひさびさの勝利!
そして何より、オリオールズとして今年5人めとなる新人投手のデビュー戦勝利で、5月に こちらの記事にも記した「1チームで1シーズンに4人以上の新人投手がデビュー戦勝利」というメジャー記録をさらに更新した。
正確にいうと、1900年以降の近代野球での記録だそうだ。
(「現代」じゃなくて「近代」っていうところが、すでに歴史。)
もっとも、それ以前にさかのぼっても、1888年のシカゴ・ホワイトストッキングズ(ホワイトソックスではなくカブスの前身らしい)で、「6人」という記録がひとつあるだけ。うーむ、惜しいな、クリス・ティルマンも勝っていれば6人に並んだのに(笑)。いやいや、しかし、1888年って明治21年ですよ。その当時メジャーリーグがどんな状態だったのか知らないが、どう考えてもそこらへんの人たちをかきあつめて、わっさわっさと試合をしていたにちがいない。そんな時代までさかのぼらなければ出てこない記録なのだ。今後、破られることはまずないんじゃなかろうか?
せっかくなので、ことしオリオールズでメジャーデビューを果たした6人の投手たちの、デビュー戦の記録をあげておこう。(データはMASNメリュスキー記者の記事より)
4月21日 ブラッド・バーゲセン ホワイトソックス戦 5回2/3 3失点(自責1) ○
5月26日 ジェイソン・バーケン ブルージェイズ戦 5回2失点 ○
5月28日 デイヴィッド・ヘルナンデス タイガース戦 5回2/3 1失点 ○
7月29日 クリス・ティルマン ロイヤルズ戦 4回2/3 3失点 勝ち負けつかず
8月4日 ブライアン・マタス タイガース戦 5回1失点 ○
今日デビューしたMatusz(マタスと発音するらしい)は、昨年のドラフト1巡め、全体でも4番めの指名という、真のトップ・プロスペクト。今日は、その前年のドラフトでやはり1巡め指名されたウィーターズとの若手黄金バッテリーだった。
1球速報でちら見しかできなかったのだけれど、5回裏ワンナウト2、3塁という最大のピンチでは、5番6番を連続三振。ストレートは148-149キロほどで、めちゃめちゃ速いというわけではなさそうだが、スライダーチェンジアップなどをうまく交えながら頭脳的に打ち取るタイプの左腕投手だ。何より度胸がよくて、動じないという評価。今後がたのしみだ。
そしてあしたは、ガスリーの先発。トレンブリー監督もちょっと態度を軟化させて、あしたはゾーンとバッテリーを組ませるらしい。さて、望みの捕手と組んで効果はあがるのか。これもまたちょっと楽しみだ。