Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

He's done it in Japan:上原クローザー待望論

O's 3 - タイガース7 ●

ふぅーー。これで後半戦に入って5勝15敗。4日に1度しか勝っていない(泣)。ついに借金18(18 games below .500 )である。

一昨日勝ったときには、オフィシャルサイトにも地元紙にも

O's tame Tigers (オリオールズがトラを手なずけた)

とか

Guthrie trying to mow down tigers in Motown(つぎはガスリーがモータウンでタイガースをモーダウン〈刈りとる〉する)

なんて、威勢のいい見出しが躍ったのに。

一昨日のガスリーは、望みどおりゾーンと組んで、7回まで1失点の好投。しかし8回にランナーふたりを残して降板したら、リリーフ陣がそれをみなホームに帰してしまった。9回にアダム・ジョーンズが2ランを放っただけに、本当にもったいなかった。

今日は、ルーキー投手陣のひとりデイヴィッド・ヘルナンデスが苦しんで、3回5失点で降板。「今日は最初から調子が悪かった」とコメントしているようなのだが、悪いときにも悪いなりにまとめないと、年間を通じての活躍はできない世界。5人中4人がルーキーというローテーションにあって、そこらへんの向上心をどう持ちつづけていくかが、チーム浮上の鍵となる。

さて、こんな状況にあって、さすがに人々も「そういえばコウジはどうしてるんだ?」と思いはじめたらしく、このところちょくちょく記事が出はじめた。目新しい情報はないが、ひととおり紹介しておきます。

◎8月5日MASN クバトコ記者

Uehara? I've envisioned him as a quality long and middle reliever, a guy who can go through an order twice and rack up the outs. But with George Sherrill traded and Jim Johnson unproven in the closer's role, Uehara could evolve into a ninth-inning specialist.

He's done it in Japan. He could do it here. And stamina no longer would be an issue.

上原にかんしては、筆者は、オーダーを2巡してアウトを積み重ねる質のいいロングリリーフか中継ぎとして見ていた。しかしジョージ・シェリルがトレードされ、ジム・ジョンソンがクローザーとして未経験な今、上原がクローザーをまかされる可能性もあると思う。日本でやっていたし、ここでもできるのではないか。クローザーならスタミナも問題にならない。

これに対して「ここは日本じゃない」というコメントも当然あったが、「ぜひクローザーで見てみたい」というコメントも意外と多かった。先発でもオーダーの2巡めまでは相手をぴしゃりと抑え、何より四球を出さないから、というのがその理由。みなさんよく見てますな。かくして、本人の意志とはべつに、じわじわと世論が形成されていく……(^_^;;

◎8月6日ボルチモア・サン

レンブリー監督が、上原のリリーフとしての復帰を明言、という記事。監督のコメントを紹介している。

"I would think that would be the logical move right now, I don't think we'll ever get him built up to be able to throw 100 pitches (this year)," Trembley said. "I think in the bullpen we could probably monitor and almost script when he pitches and when he doesn't. Kind of like what we are doing with Chris Ray right now."

「現時点ではリリーフとしての復帰が理にかなっているだろう。(今季中に)100球投げられる状態にまで戻せるとは思わない。ブルペンでは、いつ投げるいつ投げないという予定を立てることもできる。今、クリス・レイにしているのと同じだ」

さらに、やはりシェリルの退団にともなって2010年にはクローザーをまかされる可能性にも言及。日本での32セーブ(2007年)と、55回のリリーフ登板で防御率1.74という成績を紹介。最後に本人のコメントを伝えている。

 

"It's not for me to decide so I cannot really tell you what I think," Uehara said through his interpreter Jiwon Bang recently. "Nobody has talked to me about that yet.

If that ever comes up, I'll be open to talking about it."

「ぼくが決めることじゃないので、なんとも言えません。そのことは誰からも聞いていません。そのときが来たらお話しします」 (英語からの翻訳なので、表現は違っていると思います。が、まあ、こうとしか言いようがないでしょう(^_^;;)

……とまあ、勝手に若干の盛りあがりをみせる周囲の状況。

でもとにかく、ボールを投げてみないことには、というのが本人の一番の思いだろう。来週のキャッチボール解禁が、復帰への第一歩だ。