throwing program: 投球解禁
すでに共同通信電で報じられているが、上原は、チームドクターの診察で投球解禁になったとのこと。よかったよかった。
しばらくはフロリダのサラソタでリハビリキャンプを行うようだ。トゥイン・レイクス・パークというマイナーリーグ施設があるそうなので、おそらくそこだろう。ちなみに、オリオールズは来年からスプリング・トレーニングをフォート・ローダーデイルではなく、このサラソタで行うことになっている。
で、このThrowing Program とはどんなものか。なんとなく漠然としたイメージしかなかったので、ググってみた。
もちろん、チームにより、症例により、故障箇所によりすべて違うのだろうが、ひとつの例がこちら。
これは元オリオールズの投手だったクリス・ベンソンという人が記しているプログラムの一例だが、要するに
レベル1: 7メートル25球 18メートル25球
レベル2: 7メートル25球 35メートル25球
……みたいなのを、距離や球数を少しずつ変えながら延々とくりかえし、投げる筋肉を少しずつビルドアップしていく、というものらしい。
ひとつのレベルを少なくとも2日。そのあとノースロー・デーをはさんで、問題がなければ次のレベルへ進み、少しでも痛みが出るようなことがあれば、また前のレベルへ戻る。(一度も後退せずに進む例はほとんどない、と、このベンソン氏は記している。)
「ここからが長いからね」という上原のコメントには、そんな背景があるのだろう。
さて、O'は、あいかわらず「ほとんど負け」のなかに、たまさか勝ち星が混じるという状態(涙)。
きょうはガスリーが4回2/3で107球、失点5というピッチング。四球もないのにこの球数。安打を11本打たれているが、ひたすらファウルで粘られての粘り負けだったようだ。頼みの綱のゾーンはトレードされてしまったし、ますます苦しいガスリーではあるが、今や先発陣の最年長なのだからそうも言っていられないはず。ウィーターズのリードに問題があるなら、どこが困るのかを根気よく話し合ってほしいものだ。
とはいえ、ほんとうに、今、オリオールズ投手陣のmentor(先生)役を果たせるのはいったい誰なんだろう。才能ある若手がそろっているのは疑いないところだけれど、彼らが後ろ姿を見て学べるような、そんな存在がいないと来季への方向性が見えてこない。
あせっちゃいけないとわかってはいても、どうしてもさけびたくなる。
Come baaack, Koji!!