Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Koji update: 明日、サラソタへ(追記あり)

上原情報がアップデートされていた。またすぐに日本の報道でも流れるだろうから手短に。

上原は明日(現地時間12日)、サラソタへ発つとのこと。

今日の試合前に監督と、アンディ・マクフェイル球団社長が上原に面会して今後のプランを伝えた。それによると、今季は、復帰しても先発はなく、1~2イニング限定(まず1イニング。状態がよければ2イニング。それ以上はなし)。

オフにはふたたび先発としてトレーニングするが、来季の役割がどうなるかは体の状態や他の選手の状態、チームの状況などによって決まる。

 

さらに上原の離脱について監督が

"probably the biggest vacancy we had to fill."

「上原の穴が一番大きかった」

と述べたことを伝えている。今のチーム状態を見ていると、ほんとうにそう思う。残念としか言いようがないけれど、先を見るしかない。

オリオールズは、オフに、投手陣の核となるようなベテラン投手を獲得するのではという観測も一部にはあるが、なんとも言えない。

今の状況を見てもわかるように、来季も、春先は投手が余った状態でスタートしながら、まもなく「だれか、投げられるやつはいないか?!」となる可能性はある。

だから、とにかく一年間(プチ離脱はあっても^_^;;)大きなケガをせずに回ることができれば、あらゆる形でチームの力にはなれるはず。

これからサラソタで過ごす何週間かが、来季の基盤を造ると言っても過言ではない。

がんばれ、上原!

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〈追記〉その後、監督コメント、上原コメントとも少し詳しいものが出たので、つけ足しておきます。

◎トレンブリー監督

・リハビリの内容について:まずは平地でのキャッチボール。マウンドから投げるまでにはだいぶかかる。その後バッターに投げ、試合形式で投げ、という段階を踏む。上原が望めばガルフコーストリーグ(フロリダで行われているルーキーリーグ)で投げさせてもいいが、先発として戻るわけではないので、マイナーで何試合も投げる必要はない。

・上原について:今年のあらゆるできごとのなかで、上原の離脱によって穴があいたことが、おそらく一番痛かった。上原のことは、5日ごとに投げて勝つチャンスをくれる存在として頼りにしていた。彼が抜けたことで、予定より早くメジャーに昇格した者もあり、みないい仕事をしてくれているが、コウジは特別だ。彼には経験があるし、投げるたびにわくわくさせてくれた。

◎上原と記者との一問一答(英語からの翻訳)

Q:リハビリのためにフロリダに行くのは楽しみ(excited)?

上:楽しみにするようなことではありません。

Q:リリーフとして復帰することについては残念ですか?

上:いえ、残念だとは思っていません。

Q:メジャー一年目をどう評価しますか?

上:シーズンがまだ終わってないので、評価するのは難しいです。終わってから振り返りたいと思います。

Q:来年は先発とリリーフのどちらがやりたい?

上:自分では先発型だと思っているので、オフには先発としてのトレーニングをします。

Q:9月に復帰して、いい終わり方をするのが大切だと思いますか?

上:かならずしもそうは思ってません。そのために焦ることはしません。

Q:9月に投げられるかどうかもわからないということですか?

上:なんとも言えません。

最後のふたつの質問は、例によって、アメリカ人ならウソでも「9月に戻ります!」と言うところかもしれない。でも、こういうところで無理にアメリカの記者が喜ぶような答えをせずに、ありのままの自分をポンと出せるのが上原の強みでもある。周囲の状況にいちいち流されるようでは、マウンド上で過酷な状況をしのぐことなどできないんだから。

というわけで、サラソタへ行ってらっしゃい! 地元記者はわざわざフロリダまで行ったりしないんだろうから、レポートは減るんだろうな……。日本のマスコミのみなさん、よろしくお願いします。(って、見てないか。)