Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Pathetique:ヤンキース戦3連敗

は~、ヤンキース戦スイープ(じゃなくてswept)。まあ、予想どおりといえば予想どおりなのだが、「投げ負け」「打ち負け」「粘り負け」という、負けのパターンを網羅しつくしたような3連敗なのがかなしい。

今さらだけれど、オリオールズの問題点を、傷口に塩をもみこむように(^_^;;列挙してみた。

1 クローザーがいない 

2 ブルペンがたよりない 

3 けが人が多い 

4 勝負のかかる場面になると気持ちがアップアップになってしまう。 

5 若手には才能のある人がいて、それなりに開花しつつあるけど、まだ自信なさげ。

1……昨日はクリス・レイが打ちこまれ、今日はジム・ジョンソンが打ちこまれた。ふたりとも、シェリル放出後のクローザー候補で、何試合かはそれなりの結果をだしていたが、ここ2、3試合、失点が続いている。レイは、まだヒジに痛みをかかえている模様。ジョンソンは、直球以外に自信のある球がないみたいで、そのストレートも力むとストライクが入らなくなるようだ。

そんなこんなで今日は9回に7失点(!) コールアップで呼んだ投手も、だれひとり力になってない……(涙)。だれかひとりでもいいから、要石のように、文鎮のように、どっしりと落ちついた人がいれば、少しはちがってくるのでは思うのだけど(上原ぁぁ~、カムバーーーック!)。これが2。

3のけが人というのも、こういうチーム状況から生まれてくるのではないだろうか。なんか、気持ちと体のバランスが取れてないというか、「やらなきゃ!」という焦りが空回りするというか。

その典型だと思ったのが、きのうのアダム・ジョーンズのケガ。

こちらのビデオで見ていただきたいのだが、A-Rodがサードゴロを高投→テシェーラがはじく→一塁をかけぬけていたジョーンズがあわてて帰塁 という流れのなかで、ベースを踏みそこね、足首をひねってしまったらしい。

なんだかもったいないプレー。そもそも、二塁に向かおうとせず、一塁を駆け抜けただけなのだから、タッチされてもアウトにはならないのでは、と疑問をもったのだけど、どうなのだろう。ジョーンズは先日背筋痛から復帰したばかりなのに、これでもう今季は終了になってしまった。

ルーキーで.277 HR13本を打っているノーラン・ライモルドもアキレスケン痛をかかえていて、試合後はアイスマンのように全身をアイシングしているらしい。それでも今日は、追い上げのHRを打った。シーズン終了までなんとか無事に戦ってほしい。そして、ジョーンズの穴を埋めるのはピエ、きみだよ。がんばれ。

4は、1~3から必然的に生まれる気持ちで、どうしようもない。メンタルトレーニングでなんとかしよう、などという方向に向かうよりも、まずは現実面をコツコツ整備していくしかない。

そのためにどうしてもなんとかしなくてはならないのが「5」。若手の育成。ここに来季への希望がかかっている。

若手投手陣も、捕手のウィーターズも、ライモルドや離脱したジョーンズも、みな才能豊かなのはとてもよくわかる。でも、今はひとりひとりが必死にもがいて前に進もうとしている状況。やはり何か強力なリーダーシップがないと、この才能を結集してチーム全体が進む推進力に変えられないように思うのだ。

それっていったい、どうすれば手に入るものなんだろう?

「とてもいい選手が何人もいて、なんだか将来性を感じさせるけれど、どこから手をつければいいかわからないチーム」というのを久しぶりに応援している今、夢想と疑問とため息が入り交じるなんとも言えない気分を味わっているのでした。