Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

poise : オリオールズ5-レンジャース4

勝ったときに書いておかないと、いつまた書けるかわからないので……(^_^;;

オリオールズ5 - レンジャーズ4 ○

やった~。"contender" すなわち優勝争い(ワイルドカード争い)に参加しているチームに勝利。もう上位いじめぐらいしか楽しみがないので、闘志を燃やしてどんどん挑んでほしい。

きょうはルーキーのマトゥスくんが7回4失点。立ちあがりに3失点したあとリズムを取りもどし、7回を93球でまとめたようだ。そのあとを、ヤンキース戦でめためただったバイエスとジム・ジョンソンがきっちりパーフェクトに抑えてチームの5連敗を阻止。久々の勝利をものにした。

マトゥスは、これで4勝2敗。前回インディアンス戦は7回1失点で、そのときに比べると立ち上がりが今イチだったようだけれど、バタバタせずに立ち直るすべ、落ち着き――"poise"と表現されることが多い――を持っているようだ。

わたしが poise という単語を初めて意識して見たのは、「ノモマニア」が巻きおこったときだったように思う。マウンド上での自信、どっしりした落ち着き、味方に勇気を与え、相手に威圧感を与えるふるまい、要するにピッチャーに一番必要なもの、というイメージ。日本語だと、辞書的には「落ち着き」とか「冷静さ」なのだけれど、意味内容としては「マウンドさばき(の良さ)」が一番近いような気がする。

上原ももちろん poise を持っている投手。以前、クラニッツ投手コーチが”You just can't teach the kind of poise that Uehara has exhibited.”(上原がマウンド上で見せるような落ち着きは、教え込めるものではない。)と言っていた。

反対に、poise のない投手と言って真っ先に思い浮かぶのが……って、実例としてあげるのも申し訳ないんだけど、以前巨人にいたあの葉っぱをくわえたオジサンですね~。いちど神宮球場で見たことがあるんだけど、球は速いのにとにかく落ち着きがなくて、キャッチャーからの返球はマウンドを降りて取りに行き、一球ごとにガサガサとマウンドの周りを歩きまわり、ファウルを打たれるたびにどんどん不機嫌になっていき……うしろで守っている野手が、気分的に疲弊していくのが見ていて伝わってきた(^_^;; 

というわけで、話はそれたけれど、マトゥスくん。よい投手の資質を備えているし、ここのところ調子があがってきているけれど、前回も書いたようにあと先発2~3回で今季は終わりということになっている。マトゥス本人は残念そうだ。

「ぼくは投げるのが大好きだから、まだ終わりにしたくはない。いますごく調子がいいんです。イニング数を気にした方がいいのはわかっていますけど、これで終わりにはしたくない。やっとマウンドに上がって気持ちよく、リズムよく投げられるようになってきたところなので。でもマクフェイル社長とトレンブリー監督の決めたことだから仕方がありません」

さて、上原は、本人はまだ痛みがあるとブログにも記しているけれど、それはそれとして(?)、火曜日からのレッドソックス戦ではチームに合流し、登録もされるようだ。でもって、登録されればまずまちがいなく試合でも使われるだろう(レッドソックス戦になるかどうかはわからないけれど)。

もちろん完治してからというのが理想的ではあるけれど、現実の要請もある。なんとか折り合いをつけて、今シーズン残りわずかな試合のなかで来季への希望を見出してほしいと願っている。