Rookies: オリオールズのルーキーたち

レイズと３連戦。

レイズは、ボルチモアに来るまでなんと11連敗でワイルドカード争いから脱落。お互い、来季に向けての戦いになった。

一昨日（現地14日）は４-８でレイズ勝利。連敗ストップ。

昨日（同15日）は、ルーキー、マット・ウィーターズの４打数３安打５打点（ＨＲ、二塁打、単打）の活躍で10-５とオリオールズの勝利。ウィーターズくんについては、のちほど。

で、勝ち投手もルーキーのジェイソン・バーケン。初回４失点と相変わらず立ち上がりが悪い（本人も気にしている）が、立ち直って６回1/3を投げ５勝目（11敗）。レイズのほうの負け投手もルーキーのニーマンで、こちらは負けがひとつ増えはしたものの12勝６敗、防御率3.80で、新人王争いの最有力候補だ。

そして今日は７回までオリオールズ２-レイズ１という接戦。（レイズ岩村も先発出場で、今のところヒットはない……けど、しっかり出ている時点ですごい。ちなみに捕手は、オリオールズから移籍したゾーン兄さん。７回にティルマンからＨＲ^_^;;）

中継ぎ、抑えは投げてみないとわからないので予断を許さない展開ではある……けれども、まあ、目先の勝ち負けよりもこの先は「来季、だれが使えるか」という見方になっていくのだろう。あとは、来年の開幕戦がレイズ-オリオールズなので、いやなイメージで終わりたくない、というのも少しあるかな。

オリオールズの先発はこれまたルーキーのクリス・ティルマンで、６回2/3を１失点の好投。ブライアン・マトゥスと同様、これが今季最後の登板になる可能性もある。

マトゥスは、先日のヤンキース戦勝利のあと、正式に今季はもう投げないと発表された。チームには帯同して、もう少し牽制動作やフィールディングなど、コーチから教えを受けるとのこと。ちなみに、マトゥスは「50イニングおよび登録日数45日」を下回ることになって、来年も「ルーキー」としての扱い（つまり新人王の権利がある）になるようだ。（こまごま規定があって、記者たちも確認に追われたようだけど。）

新人王候補と言えば、うちのもうひとりの大物ルーキー、外野手のノーラン・ライモルド（ビデオ）もそのひとり。現在、打率(.279)、出塁率(.364)、長打率(.468)、ＨＲ(15)、四死球(46)と、これだけの部門でア・リーグ新人１位。12勝のニーマンとアピール度はどうなんだろう……うーん、ちょっと微妙かな。やはり３割とかＨＲ20本とか、もうひと声ほしいところか。あとはヤンキース戦やボストン戦のような、注目度の高いところで活躍するとか。

オリオールズにありがちな、マジメで物静かでもくもくと仕事するタイプの人らしい。たまにＴＶで見ると、この人とクリス・レイは「paleってこういう色なんだな」と思うほど蒼白（？）で、まるで悩み事でもあるように見える（どんな印象だ？^_^;;）

じつは悩み事というのは、わたしの妄想ばかりではない。ライモルドはずっとアキレス腱痛をかかえていて、きのうと今日はスタメンをはずれている。かかとの骨棘か何かが原因らしくて、シーズン終了後手術を受ける予定だとのこと。マトゥス、ティルマンに対する球団の慎重な扱いを見ると、もうこの時点でチームからはずして治療に専念させたほうが……とも思うが、たぶん新人王の可能性が残っているからそれをしないのだろう。様子を見ながらＤＨで使いつづけるようだ。くれぐれも悪化させないようにしてほしい。

さて、マット・ウィーターズ。2007年のドラフト全体５位で、今季のデビュー戦では、たぶん今年のオリオールズで一番というほど注目を集めた。ここまで打率.272、ＨＲ６。体も大きいし、捕手でスイッチヒッターだし、漂う大物感からすると、６本というのはたしかに少ない。　きのうのＨＲ　が、オールスター後２本めで、しかも「珍しく引っぱって打ったＨＲ（オフィシャルサイト）」。監督によると、まだ速い球ゆるい球の見きわめができておらず、打席で迷っているという。

でも、バッティングのことより、今はキャッチングやリードのことで頭がいっぱいだろう。（本人も以前のインタビューでそう言っていた）。きのうのウィーターズの活躍を受けて、ブライアン・ロバーツ（@チーム・リーダー）も、「あんなに注目を集めたルーキーは見たことがない。すごい重圧だろう。そうでなくてもメジャーに昇格するのは大変で、リーグの他のチームや捕手としての仕事など、おぼえることがたくさんある。だからあんまり期待をかけられて、少し気の毒だった。ようやく楽に打てるようになってきたんじゃないかな」と言っている。（自分の「チーム最多２塁打記録」のインタビュー中だったのに。いい人だ、ロバーツ……。）

今日はここまでノーヒットながら、犠牲フライで１打点のウィーターズ。そして試合は８回裏２対１、雨で中断中。１点差だからコールドというわけにもいかないんだろうか？　先日のマリナーズ-レンジャーズは珍しくコールドになったけれど、けっこう長い中断だし、もう終わりにしてもいいんじゃ……（勝ってるから言ってます。）

さて、Last But Not Least...（最後だけれど大切なこと）チームを離れてしまったのでコウジ情報はさすがに何もなく（60日ＤＬに移されたようだけど）、寂しさがつのる毎日。真性上原ファンならそうだと思うのだけれど、これまで離脱は数あれど、シーズン中に今季終了となったことは一度もないので、その脱力感というのは、なかなか埋められるものではありません。こんなブログ記事を書いたりしていて、オリオールズの他の選手のこともどんどん好きになっているのはたしかだけれど、それはそれ。上原の穴は上原でしか埋まらないのよ。

ということで、小ネタをひとつ。ネットをうろうろしていて見かけた謎のFacebook。これはいったいなんなんでしょう？"The official fanpage of Koji Uehara. "と銘打っていて、Kojiが英語でファンと交流している。趣味 fishing とか書いてあるし。聞いたことねぇ～（笑）

Facebook とか Twitter って、けっこう有名人がいるけれど、本人かどうかってどうやって確かめるんでしょう？　ふと疑問に思ったのでした。

あ、試合再開。やっぱりやるんだ。←当たり前。

……と思ったら同点にされてるし！　ジム・ジョンソン～（泣）

……と思ったら、なんとたった今、マット・ウィーターズがサヨナラ２ラン！　まるでわたしが午前中かけてこのブログを書いたのを見ていたみたいに（違）。いや～、うれしいなあ。やったね、ウィーターズ！！