The century mark: 100敗しちゃいそう
100敗のことを century という単語で表現するとは知らなかった。(ふつうに100 losses という言い方ももちろんありますが。)
たしかに「century」は「100」のことで、そこから「世紀」という意味になるのだから、べつに不思議ではないけれど。
……って、感心してる場合じゃなく。ほんとうに100敗してしまいそうな勢いである。
今日からはレイズとの対戦。
「タンパに行けば日差しもあるし、暖かいし、環境も変わるから、流れを変えるチャンスだ」というトレンブリー監督の希望的観測(?)のとおり、6回までは6対3で勝っていた。ところが7回、ブルペンゾーンに突入したとたん、期待にたがわず(違)3ランを献上して同点。さらに8回に勝ち越しを許し、そのまま7対6で負け。
むかしドラえもんで、のび太のママが「また0点とったのね!」と怒っているのを見て「0点っていうのも、そう簡単に取れるものじゃないんじゃないかな。まぐれで当たっちゃうこともあるし」と思ったものだけど、今のO'sのブルペンはのび太状態。たまにはまぐれで押さえたり、相手が打ち損じてくれたりということはないのか? なぜ毎度毎度期待どおりに(だから違うって)打たれるのか?
これであと6試合を残して96敗まで来てしまった。最低でも3勝3敗の五分でいかないと、100敗を防ぐことはできない。それってむちゃくちゃ難しいことのように思える(汗)。もっとも、「100敗しない」ということに何の意味があるのかは、だれにも今イチわかってないのだけど。
そんななか、コツコツと仕事をし続ける打撃の職人ロバーツが、また不思議な記録をこさえた。
曰く「“年間25盗塁、50二塁打、70四死球、100得点”を3年連続で達成したメジャー5人め(1900年以降)の選手」
( just the fifth player since 1900 to register three straight seasons with 25 stolen bases, 50 doubles, 70 walks and 100 runs scored)
つまり足が速く、そこそこパワーがあり、選球眼もよく、塁に出れば帰ってくる男、ということですな。
ほかの4人は、クレイグ・ビジオ、ボビー・アブレイユ、トリス・スピーカー、キキ・カイラーという、オールスター級or殿堂入り選手ばかりだとのこと。
もっともロバーツ本人は、そんな記録があることも知らなかったらしい。
「200安打とか40HRとか、そういう記録なら本当にすごいと思うけど、今はシーズン中だし、とにかく毎日グラウンドに出てプレーするだけだよ」
「いつか引退したら、そういう記録を作れたことをありがたく思うかもしれないけれど。調子の悪いときでも毎日プレーする機会をくれて、チームにはほんとうに感謝している」
「ただ、一番バッターとして、塁に出てかきまわし、得点するのがぼくの仕事だから、それができているということならいいけれどね」
どこまでも控えめなロバーツである。
イチローが記録を作ったとき、記録の価値がどうとか、ジーターに比べて注目度がどうとかいう話もあったけれど、このロバーツの記録など、それよりもっともっと目立たない、ある意味オタッキーな記録だといえる。
それでも、そういう記録を集計して、すくい上げる人がいるのはすごいなあと思うし、それによって、目立たぬながらも地道な努力を重ねる選手の働きに(わずかながらも)スポットがあたるのはいいなあと思う。
ロバーツは二塁打部門でも「スイッチヒッターのシーズン二塁打数メジャータイ記録」に到達(55本)。あと1本で新記録……って、これもトリビアだなあ(^_^;;
ちなみに今日はHRを1本放っているが、masnのクバトコ氏が「二塁で止まったらダメかな?」と記していたので、思わずクスッと笑ってしまった。
嗚呼……なんか、喜びもトリビアになってきた今日このごろであります(^_^;;