Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

New and Improved Trembly? : 4連勝で今季終了

4連勝にて今季終了。やればできるじゃん! しかも今日の最終戦は、2連続バントを相手が2連続送球エラーしてサヨナラ。どちらにとっても、けっして格好いい終わり方ではないけれど、「バント」というのがびっくりするじゃあありませんか。やるんだ、バント?! 掲示板に「162試合めにして、トレンブリーがバントを発見した」と書きこんでいるファンがいて、ちょっと笑ってしまった。

64勝98敗。ほめられた成績ではないけれど、監督続投が発表されてから4連勝で100敗をまぬがれたというのは、少し心はずむ終わり方だった。今、ファンが抱いているほのかな希望が、来季現実のものとなりますように。

続投発表以来、トレンブリー監督の発言にはずいぶんと変化が見られる。

「自分に足りなかったところが何かはわかっているし、向上すべき点もわかっている。これからはもっとアクセルを踏み込まなくちゃいけない」

「来年はもっと容赦なくやることになるだろう。マイナーリーグの監督時代には、とても厳しくやっていたからね。信頼は自分で勝ち取るようにしてもらいたい。メジャーで居心地のわるい思いをさせたくはないし、威圧するつもりもないが、そこには微妙な一線があるんだ。

……今年、選手たちはみなある意味で卒業し、ひとつ段階を超えたと考えている。これからは、それぞれがステップアップしなくてはいけない」

「ことしは機会を勝ち取ったのではなく、もらった選手も多かった。しかし7点台の防御率や、ひどい走塁ミス、中継プレーのミスを黙認するわけにはいかない。これからはもう少し厳しく、そうしたプレーの責任を問うことになるだろう」

いろいろコメントを読むと、今年はかなり言いたいことをぐっとこらえて我慢していた部分が大きかったのだろうか? New and Improved Trembly (新しい、改良版トレンブリー)というよりも、トレンブリー監督本来の、掛け値なしの本音で来年は勝負をかけるということなのかもしれない。少し、期待。

さて、投手陣についても話が出ていた。それによると来季のローテーションに入るのは、ブライアン・マトゥス、クリス・ティルマン、ブラッド・バーゲセン、ジェレミー・ガスリーの4人。残る空席は1つというのが現時点での構想。ただし、バーゲセンは、7月にピッチャーライナーを受けて骨打撲した予後が悪く、まだ走れずにいるという記事が1週間ほど前に出ていた。彼は、今年デビューした投手の中で、おそらくもっとも安定感があったので、春までにぜひとも全快してもらいたいものだ。

コウジについて、監督はつぎのように述べている。

「コウジにはまず第一にケガを治してほしい。そして第二に投げられるというところを見せてほしい。長いイニングを投げられるかどうかよりも、連投がきくかどうかということを知りたい。今年6月まで、ブルペンの何人かの投手には連投を強いなかった。でもそれでは投手陣が12人いても、10人しかいないのと同じだ。それではうまく回っていかないからね」(MASN クバトコブログ2009.10.3より)

うむ。今季中は、やんわりとした言いまわしを用いることが多かったトレンブリー監督だけれど、上原については、もうはっきりブルペンスタートと決めているようだ(^_^;; ただし、今年もマーク・ヘンドリクソンが先発、ロングリリーフ、ワンポイント、そしてまた最後に先発とさまざまな役割をこなしたように、何が起こるか分からないのが1年間の長丁場というもの。とにかくそこに居さえすれば、何かが起こるし、何かを起こせる。

そのために上原にはこの冬、ひたすら雌伏の時をすごし、体調を整えてもらいたいと願っている。