O's in Boston: 据え膳食わぬは……
オリオールズ3 - BOS4 ● 接戦!と言いたいところだけど、とてもそういう試合ではなかった。
なんだか互いに相手の据えてくれたお膳を食べそこねているような。
遠慮がちにひと箸つけては、もういいですごちそうさま、と残しているような。
そんななかでもより深く遠慮し(タイムリー欠乏)、よりたくさんお膳をすえて(四球&エラー)、よれよれのホストの家にお土産(押し出し)を置いてきたのが、オリオールズだった。嗚呼。
そんな試合ではあったけれど、なんだろう、シアトルでのまるでスーッと通りすぎてしまったような温度の低い戦いぶりではなく、とにかくなんとかしようという気持ちが少し伝わってきたような気がする。
テハダの笑劇的(わざとです)な守備はなんともアレだったが、申し訳なさそうな顔をしながらヒットを2本打ったし、シアトルではあまりに淡泊だったアダム・ジョーンズもツーランを打った。(その前の打席も三振ながらよく粘っていた。)
実は、さすがに2勝十何敗(もう数えられない)というすさまじい成績で、早くも監督交代論がわきあがっているのである。
それに対して選手たちも、本音はともかく、「この成績は監督のせいじゃない。プレーしてるのはおれたちなんだから」(マーケイキス)「やる気がないなんてことはあり得ない。みんないっしょうけんめいやっている」(ジョーンズ)とコメントしていた。
その、「やらねば」という気持ちが多々空回りしているところが見受けられはしたものの、温度の低い試合よりはずっとマシ。明日の先発はわたしのお気に入りのマトゥスくんである。なんとか三勝目(チームも個人も!)をゲットしてもらいたい。(出かけなければならないので、ビデオ予約した。)
それにしても、レッドソックスも本調子ではないのだなあ。このよれよれのオリオールズにここまでつき合ってしまうとは。明日のマトゥス対ラッキーは、引き締まった試合を期待したい。
【追記】
きのうの試合後、3Aから外野手(内野手もできる)ライン・ヒューズが昇格することが決まった。まだ正式発表ではないが、ヒューズの兄が自分のFaceBookで明かしたらしい。(ちなみに昨年のアダム・ジョーンズのゴールドグラブも、ジョーンズの兄がFaceBookで2週間近くも前にばらしてしまった。)
ライン・ヒューズは、目下、.353、3HR、打点11。今年のオープン戦初日にHRを打ったとき「だれ?」と思ったが、どうやらグレッグ・ゾーン兄が昨年レイズにトレードされたとき、PTBNL(後日発表選手)としてオリオールズに来た人らしい。代わりに誰が降格されるかは不明。
起爆剤となるか。(なってくれ。)