Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

No-No at 3A: ティルマンがノーヒッター(O’s 3A)

ヤンキースとの初戦に勝って、今季初の連勝も記録し、ひょっとしてここからぐんぐん行く?と夢をいだかせたオリオールズだが、そのあとは3-8、0-4と、また沈黙してしまった。特に今日はマトゥスくんが6回3失点とそれなりにまとめたので、点が取れなかったのは残念。しょうがない。明日からのボストン戦でまたがんばろう。

ところで、その間、オリオールズに注ぐはずだった黄金シャワーは、昨日、3Aノーフォーク・タイズに注いでいた模様(笑)

なんと、クリス・ティルマンが、グィネット・ブレーブスを相手にノーヒッターを達成したのだ。

ティルマンは2008年にベダードとのトレードでオリオールズにやってきたうちのひとり。昨年メジャーデビューし、今季はマトゥスやバーゲセンとともにローテーションに入ることは確実と見られていた。ところがキャンプ中に首を寝違えるなどして(それもソファでうたた寝して。コラコラッ!)調子があがらず、まさかの3Aスタート。その3Aでも打ち込まれる日々が続いて、周囲をやきもきさせていた。

しかし前回4月23日にようやく8回3失点で初勝利をあげると、きのうはなんと四球1、エラーのランナー1人を許しただけでノーヒットノーランを達成。すばらしい! これでまちがいなく昇格レースに名乗りをあげたと言えるだろう。

オリオールズは、明日のボストン戦の先発はデイヴィッド・ヘルナンデスと決まっているが、その次、5月1日の先発は発表されていない。シアトルで降格されて、その後3Aで一度いいピッチングをしたバーゲセンがすぐに昇格するのではと言われているが、果たしてどうなるか。入れ替わりで落ちる選手も含め、さらには上原の昇格時期も含め、まだしばらくは選手の往来が続きそうである。

その上原。今日、2A Bowie (ボウイじゃなくブーイーのようですね。すみません)で1イニングを投げ、その後すぐ復帰かという観測もあったが、あともう1~2試合、こんどは3Aで調整を続けることになったようだ。

それでまた日本のスポーツ紙には「5・2復帰戦見送り」とか「消滅」とかいう見出しがついているが、トレンブリー監督は一度も「5月2日に復帰させる」とは言っておらず、「投げた様子を見てまたその先を考える」と言い続けていたのだから、「見送り」は、あくまでもスポーツ紙側の勝手に描いたストーリーに照らしての表現なのだった。まあ、わたしもレッドソックス戦から復帰と勝手に思っていたので、人のことは言えないけど。

上原とすれば、ここが一番の慎重になりどころ(へんな日本語)で、上に上がるために首脳陣を安心させる投球をしたいのと同時に、何が何でも再発だけは避けたいという難しい精神状態を強いられるので、いっそのこともう上にあげてしまったほうが、かえって全力で投げられるような気もするのだが、どっちにしてもあと数日~1週間の辛抱。なんとかこのハードルをクリアして、またメジャーで楽しく投げてもらいたい。

ところで、昨年、「1シーズンに5人の新人投手がデビュー戦初勝利」というメジャー記録を作ったオリオールズだが、今年も風変わりな記録にリーチをかけている。

それは「シーズンの1勝目から5勝目までで、それぞれ違う投手がセーブを記録」という記録だそうな。今のところ4勝目まできていて(だって4勝しかしてないし ^_^;;)、セーブはそれぞれマイク・ゴンザレス、ジム・ジョンソン、クレ・メレディス、アルフレド・サイモンについている。4勝目までを4人の投手でセーブした球団は、セーブが記録として残るようになってからはオリオールズが3球団目。ほかのふたつは1991年のパドレスと、2000年のロッキーズとのこと。

5勝目を上原のセーブであげられたらメジャー記録に名を残す……と一瞬思ったのだけど、復帰が少し延びてしまったので、さすがにそこまでチームの5勝目が延びるのはいやかもしれない(苦笑)。

なんか、オリオールズを応援してると珍記録マニアになりそうだ。