Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Wiggie!: 初の3連戦勝ち越し【追記:スィーープ!】

あらためて言うまでもないけれど、野球というのはふしぎなものだ。

昨年、NYYとBOSにさんざん蹂躙されたオリオールズ

今年は、開幕戦から2週間余りこの2チームとの対戦がないから、その間に少し勝ってはずみをつけてボストンに乗りこむ算段だった。

ところがその開幕からの連戦でなんと2勝14敗(大汗)。

たいへんな状況でボストン、ニューヨークとの連戦が始まったと思ったら、この8戦は4勝4敗。シーズン6勝の半分をボストンから稼ぎ、早くも昨年のボストン戦の勝ち星を上回った。(昨年は2勝16敗。一昨年は3勝15敗。なんじゃそりゃあ……。)

きょうの先発は松坂対バーゲセン。どちらもメジャー復帰戦だ。バーゲセンは2、3、4回に続けて失点する不安定な投球。3Aに降格される前と同じように、キャッチャーからの返球を受け取りにマウンドから降りてきたり、イライラと歩きまわったりする仕草が出始めたのでヤバイなと思ったが、タイミングよくウィーターズがかけよって落ちつかせ、5回にはピンチを迎えても力任せにいかず、ていねいに低めに投げていた。

けっきょくこの5回のピンチをきりぬけたのが、バーゲセンにとってもチームにとっても大きかった。まだ本調子とは言えないが、きょうの白星で、多少なり自信を取りもどし、本来の姿に近づいていくんじゃないだろうか。

一方、尻上がりに調子を上げ、このまま行ってしまうかと思われた松坂は、5回、絶好調の「ウィギー」ことタイ・ウィギントンにガツンとソロHRを許したとたん、あれよあれよという間に崩れてこの回6失点。ほんとに野球はわからない。

ウィギントンはこのあとリリーフに回ったウェイクフィールドのナックルもひっぱたいてスタンドイン。8号HRでなんとリーグ2位につけた。

シーズン前は、テハダやアトキンズの補強で、出番が減るのではと言われていたウィギントンが、チーム一番の活躍。まったく野球はわからない。

ところで今日の試合前、バーゲセンとの入れ替えでなんとジム・ジョンソンが3Aに降格になった。今季はゴンザレスの不調でクローザーに回ったり、セットアッパーに戻されたりしながら、どこで投げてもぴりっとせず、防御率6点台と不調だったジョンソン。とは言え、ブルペンの核と見なされていただけに降格はまさかまさかなのだが、ほかの降格候補だったマット・アルバースにオプションがなく、降格するにはウエイバーにかける必要があるので、ジョンソンに白羽の矢が立つ格好になった。うーむ、メジャーは日本のように簡単に1、2軍の入れ替えができないから大変ですね。

そんなわけで、明日は初のスイープをかけてミルウッド対ベケットの対戦。まあ、そんなにうまくは行かないと思うけど、楽しんで応援したい。(余裕?……いえいえ)

上原は、きょう3Aで登板の予定だったが、報じられているとおり連投テストのため明日と明後日の登板に変更。上ではゴンザレスがDL、ジョンソンが降格になり、即席クローザーのサイモンが四球を出しながらどうにかこうにか試合を終わらせている状態。どっちが後ろに回るかはわからないが、どう見ても上原が8回、9回のどちらかを締めなくてはならないだろう。

昇格まであと少し。がんばれ!

【5/3追記】

朝イチにチェックしたらスイープ達成していた。うれしー。

ホームでのBOS戦スイープは1998年以来だとのこと。このときは4連戦。3連戦でのスイープは1974年までさかのぼる。

ミルウッドが8回2失点。勝ちはつかなかったがりっぱな投球。

「うちは世間で思われているよりいいチームなんだと、みんな気づき始めていると思う」と、ベテランらしいコメントをしている。

パペルボンは9回からのイニングまたぎ。10回の先頭マーケイキスが1ボール2ストライクと追い込まれてから四球をもぎとり、さらに牽制悪送球で2塁へ。そのあと絶好調のウィギントンが大きな二塁打でサヨナラ。すばらしい。

前回のフェンウエイでの3連戦のとき感じた手ごたえは、錯覚ではなかった。この粘っこい(?)感触、ぜひシーズン通して持ちつづけてほしい。

上原は3Aスクラントン戦で、7回1イニングを投げた。5番から8番まで4人と対戦し、8球で終了。6番バッターにはセンター前ヒットを許したが、あとはゴロ1、ポップフライ2。初球にストライクをとり、2球めを打たせている。8球のうち7球までがストライクだった。

明日、もう一度登板し、その後チームに合流するはず。We are waiting for you!