Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Grand Slam!: マリナーズ戦勝ち越し

いやいや、面白いゲームでした。(勝ったから言っておりますが、客観的に見てもなかなかいいゲームだったと思う。)

オリオールズ6 - マリナーズ5 勝:ヘンドリクソン 負:リーグ

朝5時すぎ、ふと目がさめてケータイでチェックしたら、6対5で勝利の報。

しかもすごい試合経過。というわけで、ピカッと目がさめ、元気に家事をしながら録画中継を見ました。おかげで晩ご飯まで作っちゃった(笑).

ありがとう、ルーク・スコット。

ここまで好投しながら勝ちのつかないミルウッド、今日も出だしは好調だったが、こちらが4回に1点を先制すると、守らねばという意識過多になったか、イチローの2ランなどで5点を取られてしまう。

かたやマリナーズのヘルナンデスは、おそらく絶好調ではなかったのだろうが、粘りの投球。7回まで1失点。どう見てもマリナーズ有利の展開だったけれど、ヘルナンデスは粘ってピンチをしのいだ分、球数がかさんで8回からリリーフに交代。

この交代したリーグから、一昨日メジャー昇格したばかりのパターソンが8回裏にソロHR。これだけならまだまだ……というところだったが、次のアダム・ジョーンズが振り逃げで出塁したあたりから、ぐんぐん流れがオリオールズにかたむいてくる。なんやかやでたちまち満塁になり、今季不振にあえいでいた、「オリオールズで最もムラのあるバッター」ルーク・スコットが初球をドカンと(フェンスぎりぎりだったけれど)グランドスラム! 大逆転。6-5。

しかしマリナーズも粘り、9回1死からデッドボール、フォアボールで一、二塁。三振をはさんで、2死からイチローがしぶとくレフト前へ抜けるヒット! これをオリオールズ逆転の口火を切ったパターソンがすくいあげ、バックホーム。ややボールがそれたが、ウィーターズがみごとなブロックとタッチでアウト。試合終了。ふぅ。

オリオールズ側からすると、超どスランプに落ち込んでいたスコットが、昨日今日と連続でHRを打ったのが心強い。ライモルドを3Aに降格したとき、なんでスコットじゃないんだ、という声もあがったほどだったが、首脳陣は「いくらなんでもそろそろ復活するはず」と望みをかけた。スコットも毎試合早出特打を続けて、ようやくたどりついた昨日今日のHR。こんどは「いいほうのムラ」をしばらく続けてもらいたいものだ。

それと、昇格したてのパターソンの活躍もうれしい。3Aでの好成績はダテじゃなかったと思わせないとね。

レンブリー監督は、試合後の会見で、8回のグランドスラムの前、テハダが内野ゴロを打ったとき、セカンドでゲッツー阻止のスライディングをしたマーケイキスと、9回、イチローのカウントが2ストライクになったとき、さりげなくレフトを前に寄せた一塁コーチの名を挙げて、隠れたチームプレーだったとたたえていた。うん。オリオールズだって、こまかい野球を目指すのだ。(当たり前っちゃ当たり前のプレーではありますが。)

まあ、クローザーのサイモンは若干こわいところもあるけど、四死球さえ出さなければ。(って、それが一番問題なのですが^_^;;) 球も速いし。

これで上原が調子を安定させて、8回をきっちりつなげるようになれば、うしろはだいぶ安定するはず。

一方、マリナーズ側からすると、ヘルナンデスの交代はいたしかたないとして、ひょっとしたらグランドスラムに至る前にリーグを交代させる手もあった? まあ、結果論ですが。

それと、最後の場面、あれは突っ込ませるべきだったかどうかと、地元の記者席でもひとしきり議論があったようだが、トレンブリー監督は、「突っ込ませるのがふつう。それをこちらがいいプレーでしのいだ」という見解だったようだ。

「勝負はゲタをはくまでわからない」という言いまわし、英語では

"It's not over until the fat lady sings."(太ったおばさんが歌うまで終わりじゃない。)

というのだと、このあいだ野球の記事を読んでいて知った。

辞書によると「◆【語源】長時間のオペラ上演の最後に太ったおばさんが登場して歌を歌ったところから。」

……なんだそうで、ちょっと笑ってしまった。

ということで、ホームタッチアウトが「太ったおばさん」となった今日の試合であった。

調子が上向いているのかどうか、今いち測りかねるオリオールズではあるが、四月当初だったら今日のような試合はまちがいなく落としていただろうから、ちょっとは戦う力がついてきたと思うことにしよう。

明日からはインディアンスと3連戦。どんなチームだかよく知らないのですが(無知)また面白い試合を見せてもらいたい。