Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Restart: まき直しなるか。

きのうはボストンに延長11回4対3でサヨナラ勝ちし、連敗を10で止めたオリオールズ。11回は岡島からイズトゥリスが四球を選んでルーゴがきっちり送り、テハダ敬遠のあとマーケイキスの左中間のヒットでサヨナラ。(オカジは「なんでセンターがあんなに深いんだ~」と嘆いていたようだけど。)めずらしく教科書どおりの攻撃がぴたりときまった。

これで延長戦での成績は5勝2敗。対するボストンは延長戦1勝7敗だそうな。とても限られた範囲ではありながら、ボストンを上回るというのはなんであれ気分がいい(笑)。

しかし昨日の試合、その前には、8回裏に勝ち越したものの、9回に暫定クローザーのウィル・オーマンが1点取られてすぐ同点に追いつかれるという一幕も。(いやあ、よく同点で止めたともいえる。よくやったと褒めてしまいそう(笑))

実は、今、オリオールズのアクティブ・ロースターには、セーブがついている投手がひとりもいないのですよ(汗)。それってすごくないですか? ゴンザレス(1セーブ)、JJ(1)、サイモン(6)が軒並みDL、メレディス(1)は3A。ていうか、その全員分を足してもセーブが10に届かないし(大汗)。

そんなチームほかにあるかな? いや、どう考えてもぜったいにない! 

だからホームで勝つには大差の逃げ切り勝ちか、きのうのようなサヨナラ勝利しか手立てがないのだ。アウェーではもっと苦しい。

1点とはいわない。2点、3点でもいいから、その日のクローザーにきちんとセーブがついて勝利をおさめたときが、初めて真の再出発と呼べる日になるのかもしれない。

ときあたかも、ドラフトが進行中。昨年、へぇー、メジャーのドラフトってこんな時期にやるんだ、なんて今さらながら驚いてからもう1年たってしまったんだなあ。

そのときの目玉だったストラスバーグは明日初先発。

ちなみに、きのうのオリオールズも、2008年の1巡め指名(全体4位)だったブライアン・マトゥスが6回途中まで2失点7奪三振と好投し、最後は2003年の1巡め(全体7位)のマーケイキスが決めたわけで、やはりhomegrownの選手が活躍すると盛りあがる。

その一方で、2000年代に上位指名されながらすでに引退している選手や、マイナーからあがってこられない選手も当然いるわけで。ましてや全体の1000人めあたりに指名される選手のなかでメジャーまで上がってこられる人ってどのくらいいるのだろうかと思ったりもする。

今年は、上位は高校生が多いのかな。オリオールズは「A・ロッド二世」の呼び声もあるらしいマニー・マシャドという高校生遊撃手を指名した。内野は致命的に弱いのでぜひ育ってきてほしい。

一方、ドラフト関連ではないが、また例の真夏のトレードのうわさもそろそろ出始めていて、今年はタイ・ウィギントンの身辺が騒がしくなりそうだとか。

やめてほしいなあ……。去年もクローザーのシェリルと四番のハフをトレードして、そのあとボロボロになったではないの。どうせ年末にFAだから、それだったら今のうちにトレードして若手をもらって……という主旨なのはわかるけれども、再建再建といいながら毎年夏に勝ちをあきらめてしまったら、けっきょくいくらいい若手を手に入れても、しっかりと育たないのだと思う。監督も交代したばかりなのだし(またすぐ交代する可能性もあるけれど)、今はとにかく監督代行のいうように基本に立ち返って、勝つことに貪欲なチーム作りをめざしてもらいたいです。

明日からはホームでヤンキース、メッツとNYからお客を招いて6連戦。勝ち越せとはいわない。できればタイに。それがムリならせめて2勝しよう。(いかん。losing cultureに侵されている……。)