Worse and Worse: 借金ふくらむ一方、ボビーにはふられそうだし……
借りぐらし脱却どころか、何気にまた4連敗している。
メッツ3連戦も、まったく見所なくあっさりやぶれさったし、きのうはティルマンが2回6失点で、早々と3Aに送り返されそうなもよう。ティルマン、3Aで投げているときはノーヒッターとかやっちゃうのに、上に来るとからっきしなのよねえ。
しかしそれより何より、チームにただようこの無力感はなんだ。
5月に入ってすぐ、ボストンに3連勝したりして、4月の不振を取り返せるかも、というところまで行ったのに。
あの「9回1イニングで8失点」の日を境に、坂を転げ落ちるように、チーム状況は日々悪化の一途をたどっている。なんでこんなことに……。
なんか、監督を更迭して代行を置きながら、次期監督捜しを続けるという、その中途半端なスタンスが、なんともいけないというか、まあ仕方がないのかもしれないけれど、代行も選手もなんだか気の毒だなあと思えてしまう。
おまけに、先日面接したボビー・バレンタインは、ESPNのラジオでこんなことを言っていたらしい。
「オリオールズは問題山積で、オーナーも球団社長も頭をつきあわせてなんとか解決しようとしているようだが、どうやったら解決できるのかわたしにはわからない」
「わたしは困難に挑むのは好きだが、見返りもほしい。見返りはチームの成績ということになるが、オリオールズの場合そう急に成績があがるとは思えない」
ううう、見捨てないで、ボビー……。
(ちなみに、いくつかのスポーツ紙に「バレンタイン氏に監督を要請」と報じられていたのだけど、単に面談しただけであって、要請はしていないと思う。)
まあ、オリオールズはマクフェイル球団社長もおだやかな紳士的なタイプだし、ボビーのような劇薬キャラは合わないのかもしれない。でも、今のオリオールズに、オリオールズらしい人を持ってきても、あまり何も変わらないような気もする。
「監督捜しはシーズン終了まで続けるかもしれない」なんていうマクフェイル氏の発言もあるのだが、そんなことしてたら100敗どころか120敗ぐらいしてしまいそう。そして、何よりおそろしいのは、結果が出ないなかでもコツコツがんばっているマトゥスのような才能ある若手が、積み重なる敗戦によってむしばまれてしまうことなのだ。早くなんとかしてほしい。
わずかな明るい話題といえば、DL入りしている選手たちが、そろそろ戻ってきそうだということ。暫定守護神だったサイモンは一足先に復帰。
上原は、おそらくそろそろブルペン投球を何度かして、問題がなければ1、2回マイナーで投げてから復帰の予定。また、うれしいのは4月に絶好調のなかで離脱してしまった外野手フェリクス・ピエの復帰が近そうだということ。リードオフマンとして春先のバッティングを取り戻してくれたら、ちょっとは得点力があがるかも……(淡い期待。淡すぎるか。)
ふと気がつくと日本ではヤクルトが最近好調だったり、一方ベイスターズは9連敗もしていたり(今日止まりましたね)、そうかと思うとさんざんけなされていたサッカー日本代表が勝ち点をあげたり!(よかったー!)。
同じメンバーがやっていても、ちょっとした方向性の違いでずいぶん結果に差が出てくるということはあるのだ。だから今季はもう終わりなんていわないで、うまずたゆまず腐らすに、前を向いてがんばってほしい。気にかけて応援している人たちはおおぜいいるのだから。