Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Tillman!: クリフ・リーに勝った【&スイープ達成!】

どうにも忙しくて2週間のごぶさたになってしまいました。

2週間前の4連勝のあとオークランドに1勝2敗、ボストンに1勝2敗、デトロイトでは3連敗と相変わらず気勢の上がらない日々。

と思ったら、テキサスに乗りこんで3連勝(あと1試合あるけれど。)

しかも今日(現地10日土曜日)は、マリナーズから移籍してきて即日先発のクリフ・リーに3HRを浴びせて6-1で勝利! ほっほっほ。うれしいでないの。

しかもこの試合、前腕の張りでDL入りとなったミルウッドに代わって先発したクリス・ティルマンが、なんと7回1死まで強力レンジャーズ打線をノーヒットに抑えたのですよ。

ティルマンは今季、確実と思われていた開幕メジャーを逃した。その後、下ではノーヒッターを含むすばらしい投球をしながら、6月に一度上に上がるたときには無残にノックアウトされる試合が続いてまたすぐに降格になっていた。

そんな中、今日のめざましいピッチング。本人のコメントを読むと、前回昇格したときにはメジャーの一員だという自信が持てず、今ひとつチームになじめなかったというから、やはりどこか繊細なところがあるのかもしれない。今日の勝利で確固たる自信を手にして、メジャーでもノビノビと自分の力を発揮できるようになってほしい。

そういえばティルマンも、この日14号HRを放ったアダム・ジョーンズも、マリナーズから来た選手なのだった。

それにしてもこのテキサス戦は、いい勝ち方が続いている。

前日の9日金曜日には、なんと9回2死からコーリー・パターソンのグランドスラムで同点! その裏をすっかりセット・アッパーとして定着したバーケンがランナーを出しながらも抑えると、10回にはアスレチックスから移籍してきたジェイク・フォックスが勝ち越しHR。最後はサイモンがきっちりしめて12セーブめをあげた。まるで強いチームみたいだ(笑)

まだまだトータルで見ると1勝2敗ペースを抜けられず、おせじにもよくなったとは言いがたい状況が続いてはいるものの、打撃は全般に上向きで、特にアダム・ジョーンズ、ニック・マーケイキスというふたりの中軸に加え、トップバッターのコーリー・パターソンがい活躍をしている。

ピエの故障やライモルドの不調のため、シーズン途中で補強したパターソンだが、現在のところ.291、5HR(しかも先日のグランドスラムをはじめ、けっこういいところで打つ)、16盗塁。攻撃の起爆剤になっている。

一方不安材料はというと、6月末のアスレチックス戦でHRを打った際に脚をいため、やっとの思いでベース一周してそのままDL入りしてしまったルーク・スコット。打撃が上向いてきたところだったので、もったいなかった。

また捕手のウィーターズと、先日DLから復活したばかりのピエも、脚を痛めてDay to dayになっている。まもなくオールスター休みに入るので、それまで無理せず、なんとかDL入りを避けて後半戦最初から出られるようにしてほしい。

さて、と。いつものようにLast but not least で上原の話題。

残念ながら昇格してから、好調とはほど遠いピッチングが続いている。本人もブログに記しているようにコントロールがばらつき気味だし、ファウルで粘られて球数がかさむことも多い。

ただ、グランドスラムで勝った金曜日の試合では、7-8回に登板してキンズラー、ゲレロを外野フライに打ち取り、ハミルトンにヒットを打たれたものの、モリーナを三振に取った。

8回も続投し、最初の打者がサードゴロエラーで出塁したところで交代。代わったオーマンが走者の生還を許したので1失点(自責0)。投球数は14球(うちストライク11球)だった。

今の上原に求められるのは、登板したらとにかくクリーンに3人で終わらせる場面を増やすこと。

さらには、できれば金曜日のような回またぎや、復帰してからまだ一度もない連投でも結果を残すことだ。それができて初めて、いい場面でも使われるようになってくるだろう。

くやしいけど自分で這い上がるしかない。

本当の意味で、雑草魂の見せどころである。がんばれ!

【追記】

そして今日(現地11日 日曜)、まさかのスイープ達成! 4ゲームシリーズでオリオールズが4連勝をおさめたのは、なんと1995年以来だとのこと。ちょっと勝つと歴史がひもとかれるって、どうなんだ?(^_^;;

それと、エンゼルスファンのみなさま、おごってください(笑)

きのうに続いて今日も若手投手アリエッタが6回1/3まで1失点と好投した。打線も、1点先制された直後の2回に3本の二塁打であっさり逆転。そのうちコーリー・パターソンが2打点。パターソンは、守備でも、浅い外野フライを見事にスライディングキャッチするなど、乗っている。

9回にはテハダのダメ押しソロ。なんか、いい勝ち方だ。

ひとつだけ残念なのはコウジの登板機会がなかったことだけれど、これはとにかくつかみとるしかない。チームにいられる限りは、かならず勝負のときがくる。チャンスの前髪をはっしとつかまえてほしい。

こうして、チームはいい流れのままオールスター休みへ入ることになった。もったいないという考え方もあるけれど、やはり勝って休息したほうが気持ちはいいだろう。

オリオールズからは唯一、タイ・ウィギントンがオールスターに出場する。こちらも、チャンスをつかみとって、いいところを見せてほしい。