Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

I don't like losing: 連勝ストップ後の勝利!

きのう(現地8月7日)ホワイトソックスに4-2で負け、連勝が4でストップしたオリオールズ。前から言っていたように、このあとが問題なのだ。今季4連勝は2度ほどあるが、そのあときれいに4連敗するという「宵越しの銭はもたねえ」チームだったのだから。

さて、きのう久しぶりの(つまり前回監督をしていて最後に負けたとき以来の)黒星を喫したバック・ショウォルターが何を言うかと思ったら、こんなコメントをしてくれた。

(負けたとはいえ、そこまで4連勝したことには満足か、との問いに)

「いや。わたしは負けるのはきらいだ。だからうれしくない。ただ、野球というゲームでは、プラスもマイナスもあまり長くは続かない。またすぐに次のチャンスがやってくるからね。フットボールの監督のように悔しい負けを1週間もひきずる必要がない。(アメフトは試合が週に1度なんですよね?)野球では1日休みがあればいいほうだ。だから何がうまくいかなかったのかを考えて、明日にはそれを修正すればいい。いや、今晩だな」

「勝ったり負けたりするのが野球の常だ」とか「ここまで4連勝したのだから自信を持っていい」とかじゃない。「負けるのはきらいだ」これですよ。当たり前かもしれないけど、やはりこうでないと。そしてすぐ次を見据える。すばらしい。

そして言葉どおり、この日うまくいかなかった原因、つまりリリーフ失敗してミルウッド(6回1失点、2-1の場面で降板)の勝ちを消してしまったバーケンと話をして2、3日休ませることにした。なにげにバーケンは、アメリカンリーグのリリーバーのなかで投球回数が最多なのだ。これで少しリフレッシュできるといいのだが。

こうして迎えた今日の試合。完全男のバーリーをむこうに回して、このところ安定感たっぷりのガスリーもふんばり、8回1失点のナイスピッチング。これで新監督になってから先発が6連続QSである。いったい今までのはなんだったんだ?(^_^;;

(いや、でもよくわかるんですよ。もともとオリオールズの先発陣は、今季はじめずっといいピッチングをしていた。ミルウッドもガスリーもマトゥスもQSしながら勝ち星がつかず、そのうち踏ん張りきれなくなってガタガタと崩れてしまったのだ。だからかみ合わせがよくなって精神的な踏ん張りがきくようになれば、このくらいできてもおかしくない。けっしてフロックではないはず。)

1-1同点の6回にマーケイキス、ウィギーの2本のダブルで勝ち越し、7回にはきょう1000本安打を達成したイズトゥリスの1001本めの2塁打と、復帰してからしっかり本領を発揮しているブライアン・ロバーツのタイムリーで加点。最後はクローザーのアルフレド・シモン(「サイモン」と英語読みではなく、スペイン語読みのようです。訂正)が2ランを献上してハラハラさせるも、1点差で逃げ切った。4-3。

ひとつ負けたあとの勝ち。なんかしみじみうれしい(笑)

ガスリーは8回116球1失点。監督は8回続投させるかどうか悩んだが、ガスリーが交代されないようピッチングコーチや監督から身を隠していたので(笑)続投させたのだそう。

試合後ショウォルターは、2回にジェイク・フォックスが、味方の内野安打(セカンドベッカムがダイビングしてゴロを止めた)で二塁からホームを狙ってタッチアウトになったことに関して、おもしろいコメントをしている。

三塁コーチが手を回したことについて:

「あれは送球がショートバウンドしたのをキャッチャーがうまく止めたということ。あそこで回すのはぜんぜんかまわない。単にアウトになったからといって、判断が悪かったということにはならない。わたしは以前、とあるマイナーリーグの監督に、今年はサードコーチャーを務めていてどうだった、ときいたことがある。すると彼は『ことしはいい1年でした。だれもランナーが刺されなかったから』と言った。それでわたしは『いや、それはいい1年じゃない。悪い1年だ。ときには強気でいかなきゃいけないときもあるだろ』と言ったんだ。アウトかセーフかだけで、判断のよしあしは決められないよ」

これは、コーチにとってもうれしい言葉でありましょう。

もちろんそれに甘えるのではなく、さらによい判断を求められるという緊張感もうまれるという意味で。

さあ、明日はホワイトソックスともう1試合。こちらはマトゥスの先発。ここで満足せず、つぎも勝ってくれ!