Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's in Orange: オレンジユニでレイズに先勝

4連勝のあと1敗するたびに「一夜明けたらカボチャとネズミにもどってしまうのでは」とついついおびえる気弱なファン。しかし今日は、バック親分が就任してからはじめて、AL東地区のチームと対戦して快勝した。レイズ戦で5対0。すばらしい。

いやー、それにしてもあの1971年モデルのオールオレンジのユニフォーム(動画)は……(笑)

ちょっと記事をさらっただけでも「ニンジンがマウンドに立ってるみたい」とか「ハロウィンのキャンディ」((c)ショウォルター)とか。

わたしは「レスキュー隊」と「ウルトラ警備隊」と「日拓ホームフライヤーズ」(古っ)を思い出しました(^_^;; 

それでもいい試合をすれば、けっこう強そうなユニフォームに見えてくるのが不思議なもので。ちなみにレイズの方も見なれないユニフォームを着ていたけれど、あれは同時期のマイナーチームのユニらしい。ホームチームがマイナーのユニフォーム(70年代にはまだレイズがなかったから)って、なんだか不思議な企画ではある。

わたしは、きょうは帰省したりしていたので、あまりつぶさには追えていないのだが、すっきりしたスコアとは裏腹に、いろいろ山坂あった模様。1回にはマーケイキスが出塁したあと牽制アウトになり、しかしそのあとにヒットを連ねて3点先取。そのあとにも、ピエが守りで打球を見失って三塁打にしてしまってから、好プレーでピンチをしのぐ、という場面があったようだ。

じつは4月21日のエントリで、わたしはこんなことを書いている。

「ポロポロとエラーが出るのももちろん弱さの表れなのだが、今季始めてオリオールズを映像で見てすごく感じたのは、ミスを互いにカバーし合う力がないということだった。ウィギントンのエラーのあと、バーゲセンがちょっとふんばれていたら、エラーした当人も、バーゲセン自身も、そしてチームも少し違う場所に行けるんだろうに」

そう、そうなんですよ。それができているのが今のオリオールズなんですよ(感涙)。

今日の試合後に、ショウォルター監督は、そのマーケイキス牽制アウト後の得点について、こんなコメントをしている。

「人というのは、多くの場合気の持ちようの産物だ。牽制アウトのようなことは起こる。そこでテントをたたんで撤収するのか、それとも戦い続けてミスを帳消しにするのか? 審判の判定やミスなど、試合の中で生じたマイナスを帳消しにするチャンスは山ほどある。それがチームメートであるということの意味だろう」

なんだろう。ショウォルターの言葉というのは、特別斬新なことを述べているわけではないんだけど、なんだかハートをゆさぶられる。「テントをたたんで」みたいな、ちょっとユニークな言いまわしが入っているのもいいけれど、やはり、試合のキーポイントを的確について、タイミングよくコメントするから心に届きやすいのだろう。

今日はガスリーもウィギントンも「チーム全員の姿勢が改善されていると思う」「勝っているのは新監督就任と無関係ではない。みんな監督を尊敬しているし、監督が選手に何を期待しているかがはっきりわかるからプレーしやすい」と述べている。

もっとも、照れ屋でプライドの高い上原などは、たぶん「監督が代わったからいっしょうけんめいやっている」と思われるのが心外で、そのせいか映像を見ていても、握手を求めてくる監督にことさらそっけなく接しているように見えたりするんだけど(笑)。

その上原は、今日は7回、8回に登板。ヒット1本、三振1、一塁ライナー1、レフトフライ4(!)。ひとつはピエが背走してフェンスぎりぎりで好捕したもの。下位打者には高めのストレートで空振りが取れているけれども、レイズ打線はやはり強力。クロフォードには7球を費やして打ち取った。本人もブログで前回登板に関して、「右バッターのアウトコースを狙って投げてるけど、中に中に入ってきてる」と記しているので、おそらく今日の登板のあとは、そこらへんをもう一度意識したのではないだろうか。

でも、調子はいい。これで防御率は1.99。さらに上をめざして、つぎもがんばってほしい。