Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

First Save!: 上原、メジャー初セーブ

上原、メジャー初セーブ! ぱちぱちぱち。早晩この日が来るとは思っていたけれど、動画で見るこの落ち着きっぷりのすばらしいこと(ちなみに解説者が「大リーグ級のもみあげだね」とコメントしてます(笑))。

クローザーは厳しいポジションで、ファンとしても胃の痛くなるものではあるけれども、また何度もこういう場面を見たいと思わせてくれる光景です。

それにしても、オリオールズのクリフ・リーに対する相性のよさはいったいどうしたことか。前回7月10日は、3HRを浴びせて6対1で勝利。今回はなんと4HRを浴びせて8失点KO。今季リーが打たれた13HRのうち、7HRがオリオールズ戦。しかも2度のO's戦にはさまれた7試合では1HRしか打たれていないとか。どゆこと?

今日の試合では、テハダがトレードされたあと三塁で起用されている……というより、この人をサードで起用するためにテハダをトレードしたというプロスペクトのジョシュ・ベル(昨年、シェリルとのトレードでオリオールズ入り)が、メジャー初と2本めの2HRを放った。ベルは、昇格以来硬さがめだって結果が出ず、ショウォルター監督は、たまに試合を休ませて試合前にコーチとマンツーマンでの特打をさせていた。そんな中で結果を残した今日の試合。守備でもぼてぼてのゴロをダッシュして素手でとって送球という好プレーがあり、本人は大きな自信をつかんだもよう。「今日のことは生涯忘れない」とコメントしているが、明日になったらまた新たな気持ちで、ぐんぐん大きなプレイヤーになっていってほしい。来季、オリオールズ三塁手を補強しなくてもすむように。

ところで、昨日は0対2で負けたのだが、負けはしたものの熱い試合だった。ストライクゾーンの判定をめぐって、6回にニック・マーケイキスがメジャー人生初の退場。物静かで、めったに声を荒らげることがないといわれるマーケイキスが! ぜひこの動画を見ていただきたいのだが、どう見ても主審(ジェフ・ネルソン)がマーケイキスをいじめているようにしか見えない(^_^;; 2球めなんて、「どこがストライクやねん」という球ですし。

こうして積もり積もったものがふたたび9回に爆発。こんどはショウォルター監督が退場になった。常日頃から「審判の判定などで不利をこうむることがあっても、それを乗り越えるチャンスがいくらでもあるのが野球というものだ」とコメントしていたのに、この激高ぶり。好きです(笑)。

そして一夜明けて試合前のコメントでは、また"Turn the page.(ページをめくろう)"と。

知性と熱血。冷静と情熱(どこかで聞いた。)こういうもののひとつひとつがすべてつながっての今日の勝利のように思える。

クリフリーから大量得点をうばい、バーゲセンが粘りのピッチング。

そして最後は上原が締めてみごとなメジャー初セーブ! 

Game Day によると:

1 アンドラス 2球めの直球でライトフライ。

2 ヤング 2球め直球でライトフライ。

3 ハミルトン 4球めをセンター前ヒット(その後二進)。

4 ゲレーロ 空振り、空振り、ボール、ファウル、ボールのあと6球めで空振り三振! 全球フォークだった。

一昨日の登板ではフォークが一球もなく、「モデルチェンジ?」と思ったら、本人もブログで「いくら4点差あるからって、ファーストボールだけじゃ危ないやんけ」と軽くツッコミを入れていた(笑)

しかし今日は、そのときのオール直球勝負がきいて、フォークで空振り三振。

配球って、1試合だけのことじゃないんだなあ。あらためておもしろい。

(ちなみに捕手は、一昨日がウィーターズ、きょうはクレイグ・テイタム。)

ショウォルター監督は、すぐに上原をクローザーに固定する気はなく、相手打線(右、左)や状況を見ながらの起用を続けるつもりのようだが、「経験者がいるのは心強い。彼には安定感がある」ともコメントしているので、試合の最後に上原の姿が見られる機会が増えそうだ。(ちなみにこちらでは、「来季も上原と契約すべきか否か」という投票が。みなさま、コウジに清き一票を(^・^) 追記:もう投票が終わってしまったみたいなのでリンクはずします。ポチッとしてくださった方ありがとうございました!)

明日、レンジャーズともう1試合やって20連戦を終え、1日お休み。

休みのあいだにまたカボチャとネズミにもどったりしないよう(まだ不安が消えない(笑))、また鋭気をやしない、体調をととのえてつぎの連戦にのぞんでほしい。

Go, O's!