Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Season Sweep: エンゼルス戦6戦全勝 (驚)

8/27 オリオールズ3-エンゼルス1 ○

8/28 オリオールズ5-エンゼルス0 ○

8/29 オリオールズ1-エンゼルス0 ○

いやはや、なんとも感慨深いスコアであります。3戦めの先発だったガスリーが「あまりなじみのない領域だけど、これからこういうことがふつうになればいい」と言ったように、オリオールズにとってはなにかと記録的な3連戦だった。

・3連戦でわずか1失点。それも初戦の初回のボーク(バーゲセン)による失点のみ。

・2戦めの勝利で、8月月間勝ち越しを確定! デーブ・ジョンソンが監督を務め地区優勝した97年以来13年ぶり。

エンゼルス戦でシーズン全勝を果たしたのは、1961年に両チームが戦うようになってから初めて。つまり球団史上初。

これでショウォルター監督就任以来、チームは16勝10敗。〈ボルチモア・サン〉によれば

今季、“ショウォルター前”の月間防御率は、4月が最もよくて4.62。一番悪かったのは7月で5.72(勝てるわけない)。

それが8月には3.57。すごい。

前にも書いたが、ショウォルター監督は先発をひっぱる。3戦めも8回までで百球をわずかに越えていたガスリーを9回も続投させた。結果、9回に二塁打と内野安打で一死一、三塁のピンチを招いたのだから判断は紙一重とも言えるのだが、どちらにころぶにせよ、何か先発陣が気概を持って投げるようになったのを感じる。

“ショウォルター後”の26試合中、なんとクオリティスタートが18試合。

これにはもちろん上原、ゴンザレスを中心とするブルペン陣の安定も大きく寄与しているのだけれど、見ていると「これがよくなったからすべてがよくなった」という何かがあるわけではない。ブルペンは先発が長く投げるから負担が軽減されて力を発揮でき、先発陣はブルペンがいいから安心して投げられ、そして投手陣がいいからディフェンスも集中して好プレーを連発するという相乗効果なのだ。

人間ってふしぎ。同じチームなのに、見違えるほど守備がいいし、走塁も抜け目ないんだもの。そしてだれかがミスをしてもだれかが取り返す。

ようやく負のスパイラルからプラスのスパイラルに転化したのか。

たのむからもう逆戻りしないでくれ。

もちろん人間だからいつも絶好調というわけにはいかないだろう。でも、こういう戦い方ができるチームなんだという自信は、たしかに支えになるはず。

この3連戦だって、アダム・ジョーンズ(ホワイトソックス戦で死球)とブライアン・ロバーツ(腰の張り)を欠いていたのだ。しかもそのための補充で先発したジェイク・フォックスも牽制球を頭に受けて第3戦の1回に退場。アウトセーフの不利な判定もあったし、そんなさまざまなアクシデントを乗り越えての勝利だった。まさにバック親分がどの試合の後でも必ず口にするように「不利なアクシデントはあっても、それを乗り越えるチャンスもまたたくさんあるのが野球」という命題を地でいくような3連戦だった。

さて上原は1戦と3戦に登板。

第1戦(8/27)は3-1の9回頭から。

1番アブレイユをツーワン(←日本式)からの4球めでセンターフライ。

2番ケンドリックはツーツーからの5球めでセンターフライ。

3番カヤスポにはストライクワンからの2球めをセンター前ゴロのヒット。

4番ハンターの初球、フォーク(たぶん)をたたきつけてしまい、ランナー三塁に。

  しかしその後落ちついてカウントを立てなおし、ツーツーからの5球めでセンターフライにしとめ試合終了。3セーブめ。

MLB.jpで見ていたけれど、マジで緊張するので、上原のときだけスコアをつけながらフォロー。でも「なんちゃってスコア」なので、今見ると判然としないところがあり、間違っているかもしれません。

第3戦は、ガスリーが9回1死一、三塁のピンチを招いたところで左腕ゴンザレスが登板。

アブレイユを三振にしとめてツーアウト。

ここで上原が登板し、ハンターを初球の内角速球でつまらせ、セカンドフライにしとめて試合終了。4セーブめ。

デーゲームなのはわかっていたけれど、やはり起きられず、試合が終わってから結果を知ってうれしいやらのけぞるやら。

リアルタイムで見ていたら、めっちゃ汗かいていたと思う。

オリオールズって、こんな状況で勝った経験がほとんどないんだもの(^_^;;

よくぞよくぞ。上原は「最後はひらきなおり」とコメントしていたが、まさに数々の修羅場をくぐった経験が生きている。

そして、大胆に先発をひっぱったかと思えば、最後は石橋をたたいてわたるショウォルター采配。日々、見れば見るほど新しいパターンが登場して、そのおもしろさのとりこになってしまう。上原の安定感と闘争心をいち早く見抜いたのもさすが。

それでもまだクローザーは上原、と明言しないところも心憎いというか。

明日からはホームで対ボストン3連戦。そのあと対タンパ、NYY、デトロイトと続く。

つい、「きっつーい」と思ってしまうけど親分はこう言うんだろうな。

"So what?"(それがなんだ?)

真価の問われる9月。チームにとっても上原にとっても大事な戦いになる。

がんばれ!