Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Closer: 上原、2試合連続1点差セーブ【追記あり】

9月6日(月)

ヤンキース3- オリオールズ4 ○ 

オリオールズも外野フライのお見合いがあったり、走塁死があったり、けっしてパーフェクトではなかったけれども、マトゥスの粘りの投球と、B-Robの二度の勝ち越し打、そしてブルペンの好投で勝利をおさめた。ロバーツは最初の打席から腰がいたそうな様子をみせながらもみごとな活躍(+2度の走塁死)。本人は自打球で足を痛めただけ、と言っているけれど、大丈夫なのか。映像を見るとどうも腰回りの痛みのように見えて心配してしまう。ランダウンプレーで一塁にダイビングとかしなくていいですから、どうか故障のないように。未だ早打ちな選手の多いオリオールズ打線にあって、いやな球をカットしながら球数を投げさせることのできるロバーツは、若手のお手本という意味でも本当に貴重な存在だから。

上原は、きょう(じゃなく、昨日)も1点差の9回に登板。点が取れそうで取れない展開が続いたので、ブルペンにとっては精神的に大変だったのではないかと思うが、相変わらず落ち着き払って、すべての対戦で0-2(←メジャー式)のカウントから入ることができた。

グランダーソンには大きなセンターフライを打たれて少しひやりとしたものの、続くポサダはフォークで空振り三振、最後のカーティスは外のストレートで見逃し三振。1点差であることを感じさせなかった。

……なんて言えるのは、勝ったとわかってから放送を見たからに決まっているけど。でも、満員御礼の敵地ヤンキースタジアムで、これこそおれの仕事場とばかりに嬉々としてマウンドに立つ姿はほんとうに頼もしい。甲子園の阪神戦で、「7回裏の攻撃の前にマウンドからあの風船が見られるのはぼくだけですから」ってよく言ってましたからね。アウエーであればあるほど燃えるんだろうな。

ホームでのレイズ戦では、観客からコウジコールを受けた上原。

今朝、クラブハウスに出勤したとき、チームメートが「コウジ、コウジ」と観客のマネをして迎えてくれたらしい。

ブルペン仲間のマット・アルバースは、上原についてこんなコメントをしている。

「戻ってきてからというもの、彼はいつ呼ばれても準備ができている。見ていて、とてもすごいと思う。ブルペンというのは、一番うしろが決まれば、ほかもみんな整ってくるものだ。彼が9回を受け持ってくれるのは、すごく大きい」

そして、これまで上原をクローザーと呼ばなかったショウォルター監督も、きのうの試合後のインタビューでこんなコメントをした。

「投げれば投げるほどよくなって、だからますます投げさせる。するとさらによくなる。今、そんなサイクルにはまっている」

――上原は、クローザーと呼ばれる権利を勝ち取りましたよね?

「ああ、そうだね。ただ、状況や打順によっては8回に投げさせることもあるかもしれないが」

ショウォルター監督があまりにも「クローザー」という言葉を避け続けるので、地元記者のあいだでも「上原はクローザーじゃないんだ。9回に出ていって1点差を守る男にすぎない」(笑)とか、なかばジョークのように言われていたのだけれど、これでいよいよオフィシャル?

巨人でクローザーをまかされたときには、原監督とがっちり握手するすばらしい写真がニッカンスポーツに載ったのだけれど、そのときとはまた対照的な今回。

でも、呼び名なんでどうでもいいのですよね。名前より先に実質があれば。

ボストン戦では、初戦に回またぎをしたあと、2戦めはブルペン待機からはずれていたが、今季初の三連投をしたあと、今日の試合ではどうするのだろう。

コンディションと“耐久性”とを慎重にみきわめながら、クローザーとしての上原は日々進化中であります。

【9/8(現地7日)追記】

ひゃほひゃほひゃっほー! ……すみません。でも叫ばずにいられない。

なんとサバシアをノックアウトして6-2で勝利。びっくりだわ~。 

ルーキー、アリエッタが好投、そのあとアルバース、ヘンドリクソンとつないで、コウジはおろか、JJ もゴンちゃんも使わずに勝ってしまいました。こんなことってあるの? It's so unreal!

一番うれしかったのは、3回に出たノーラン・ライモルドのツーラン。

昨年秋にアキレス腱の手術をして、今年は開幕から調子があがらず、5月に降格して長らくの3A暮らし。今回のコールアップでようやく昇格して、きょう久々のHRを放った。サバシアの球を3階席まで飛ばすのだから、やはり才能のあるバッターなんだと思う。来年はフルに活躍できるようにがんばってほしい。

6回の守備など、あいかわらずバタバタしたところはあるものの、こぼれ球をカバーした野手が拾ってアウトをとるあたり、全員で必死に1つのアウトを取りに行っていることが伝わってくる。ミスをしないに越したことはないけど、このまとまり感もみのがせません。

あしたもがんばれ!