Blown Save: 返り討ち（悔）

ミルウッド、ごめん……（わたしがあやまってもしょうがないんだけど）。

はー、本人も言うようにきつい負けです。ブルージェイズ戦スイープして、景気のいいエントリをあげる前に、またこんなきつい思いをするとは(^_^;;　これがクローザーだ、これが野球っちゅうもんだ、とは言え。

きょうは朝から中学に息子の練習試合を見に行き、試合が終わってからチェックしたらオリオールズが３-１でリード中だった。うわ、これはリベンジの機会が与えられる展開！と、自転車を押しながら（こぎながらではない）ケータイをチェックしながら……ひー、ランナー出てる（汗）……ふぅ、ジーター打ち取った……そして……。信号待ち中に思わず「あ゛ーっ！！」と天をあおいでしまいましたよ。返り討ち。なんで、なんでなんでなんで……。

家に帰ってしばらくダウンしてから（苦笑）ゲムデをチェック。

先頭、ポサダには11球めのフォークをセンター前ヒット。ポサダを出したのが返す返すも痛かったと感じていたのだけど、直球、フォーク交えて11球のバトルのあげくに出塁させた、これが後の配球にも影を落としたんだろうか……。

つぎのジーターは４球めで見逃し三振。オールストレート。

二番、グランダーソンは３球めのアウトハイのストレートをライト前へ。ちょっと全部高めだった？　

三番、タシェラは３球目のストレートでサードフライに打ち取る。理想的。

そして四番Ａ-ロッド。前回、初球の真ん中低めを安打された反省を生かして、きょうはインコース攻め。見逃し、ボール、ファウルのあとの４球目、インコース直球をボールと判定された。本人はストライクだと思い、監督も試合後「ウィーターズへの９回のファーストストライクよりもはるかにいい球だった。それはたしかだ」と言った。でも判定は判定。そして５球め、先の球より甘く入った真ん中低めの直球をＨＲ。

うーむ、これは配球ミスと言われても仕方がないのでは。

藤川だって、８球め、脇谷にフォークを投げたんですよ？（ああ、巨人も負けるなんて……。）

１球フォークをはさめば、たとえボールになっても目先を変えてリセットできるし、バッターに若干の迷いが生じるのでは。まだツーツーだったし。

ただ、もちろんカウントを悪くしたくないと思わせるだけのヤンキース打線の重さ、こわさはすさまじい。これはたぶんヤンキースファンには（逆に）わからないだろうと思う。

試合後、「スプリットフィンガーを投げることは考えなかったのか？」と問われて、上原は「頭をよぎった」と答えている。ただ、あそこで首をふってフォークを投げたら見え見えだよな……というのはあったかもしれない。

だとしたら、ふだんからもっとマットに対して首をふってほしい！　もちろん、事前にいろいろ打ち合わせることもできるだろうけど、けっきょくは局面、局面を通じて「こういうときにはこの球を投げたい」という共通理解を打ち立てていくしかないんだから。配球は投手に主導権があるという考え方が日本よりは大きいアメリカの野球だから、なおさら。ここらへんは来年に向けての大きな課題だろうと思う。

試合後のショウォルター監督のコメント：

紙一重だったね。勝っていてもふしぎではなかった。

（打たれたあと上原が失望を露わにしたことについて）

彼は何度もこういう体験をしている。日本であろうがここであろうが。プレッシャーのかかる場面、最高レベルでの競り合いだから、感情的にもなる。しかし彼は経験豊富だから、感情をコントロールして、また落ち着きをとりもどすことができる。これまでにもきわどい球をボールと判定されて、次にまたいい投球をしてきた。だからそのせいじゃないよ。気持ちを表すことをとやかく言うつもりはない。

いいチームに対してうちの選手はよく戦った。これからうちがもっとよくなれば、試合のチケットももっと手に入りにくくなるだろう。ファンの人たちが、この試合を見なければと思ってくれたことはうれしい。（観衆３万８千。）と言っても、多くはヤンキースファンだろうが、それはこれからなんとかできる。なんとかできるよ。いい試合をし、さらによりよい試合をすれば、ファンはもっと増える。

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上原がクローザー的立場で投げるようになって以来、きょうは最も胃の痛い１日だったけれど、でもね、ケガなく投げられているんだから幸せなのですよ。いいこともあれば、悪いこともある。でもまたいいこともある。

……あ、そう言えば、きょうは息子たちサヨナラ勝ちしたんだった。なんかエラー満載のゆる～い試合だったのでアレですが、でも満塁一掃のサヨナラ打を打った同級生のママはうれしそうだった。うちの息子は打つ方はさっぱりだったけど、一応勝ち投手ですわ（笑）

世の中には野球が満ちている……。

さっ、明日はサバシア。つぎはペティート。きついことはきつい。それだけに、なおさら内容が問われる試合になる。オリオールズよ、どうか闘志をさらにかきたてて、がっぷり四つの試合をしてほしい。そして上原は、もしも機会を与えられたら、ぜひ次こそヤンキース打線を抑えきってほしい。がんばれ！