Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's and Koji strike back! : 上原、三者三振で雪辱。O'sはサヨナラでスイープ阻止。

オリオールズ4-ヤンキース3○ 延長11回、スコットのツーベース、ウィギントンのタイムリーでサヨナラ勝利! 今季、ヤンキースとの最終戦を制した。うれしー。

ヤンキースタジアムではうちのクローザー上原が被弾してスイープを阻止され、カムデンヤードでは敵のクローザーリベラからルーク・スコットがHRを打ってスイープを阻止。けっきょく、9月のこの6戦は3勝3敗。しかも向こうは優勝とプレーオフをにらんで、全力の戦いの真っ最中。これをがっぷり四つと、あるいは対等の戦いと呼ばずしてなんと呼ぼう。(へへへ、ヤンキース戦は今季最後なので、少し大きく出てみました。)

いやあ、それにしても一昨日の胸張り裂けるような――地元紙の表現をかりれば gut-wrenchingな(はらわたのねじくれるような) ――サヨナラ負けから、よくぞ立ち直った。きのうは先発のガスリーがくずれブルペンも打たれての大敗で、このままずるずると負けたらまた昔のオリオールズに戻ってしまうのではないかと、1日おびえていた(まあ、大げさですけど半分本気)。

でもきょうの勝利で、わたしは正式にショウォルター・オリオールズの resilience (回復力)を心から信じることにしました。

これで、今季、オリオールズのサヨナラ勝ちは12回め。そのうち6回が、バック以後。延長戦での戦績は13勝3敗で、AL東チームとの対戦にかぎれば7勝1敗。断トツ最下位チームの数字としてはかなり立派だと言えましょう。

ルーク・スコットの、9回起死回生の同点HR、11回裏、1アウト満塁の大ピンチからゴンザレスがバークマンを5-4-3のゲッツーにしとめたプレー、あるいはぐっとさかのぼって、1回裏、アダム・ジョーンズがツーアウト3塁から見事なプッシュバントを決めた場面(シアトル戦でのサヨナラ・ツーアウト・バントヒットを思い出します)と、いくつか大きなポイントがあった今日の試合。

しかし最大のポイントのひとつは、まちがいなく10回表、上原がスイッシャー、ポサダ、グランダーソンを三者三振にしとめた場面だっただろう。

NYでサヨナラHRを打たれたスイッシャー。さらには一昨日のサヨナラ負けのゲームで、9回に痛い安打を打たれたポサダとグランダーソン。この3人を、今日はフォークを駆使して三振にしとめた。ゲムデでチェックすると:

5番 スイッシャー フォーク(ボール)

            ストレート(ボール)

            フォーク(空振り)

            フォーク(空振り)

            フォーク(空振り)

  

6番 ポサダ    フォーク(見逃しストライク)

        ストレート(ファウル)

    フォーク(空振り)

7番グランダーソン ストレート(ボール)

            フォーク(見逃しストライク)

            フォーク(空振り)

            フォーク(空振り)

すばらしい! こういうピッチングができるんだから。

ちなみに、マット・ウィーターズは9回に代走が出て捕手はクレイグ・テイタム。

Watch and learn, Matt.

この3日間が、マットにとってもすごい経験になっていますように。

試合後のショウォルター監督は、先発ティルマンの6四球にお灸をすえ、11回、ゴンザレスが四球と牽制悪送球で1アウト三塁のピンチを招いたあと、ジーターとタシェアラを歩かせ満塁策を取ったことについて「迷いなく決断した」と述べ、さらに上原の投球についてはこう語った。

「ニューヨークで上原に痛い思いをさせたスイッシャーがいて、一昨日の試合で大きなヒットを打ったポサダがいて、今日の試合の中でも最高のプレーのひとつだったね。

わたしは心配していなかったが、もし上原が弱気になっているのではと懸念する人がいたとすれば、あれこそが彼をあの場に送り出す理由なんだと言いたい。もちろんゴンザレスあたりを出すこともできたが、そうではなく、あそこで上原が投げることが大切だった。彼はやってくれると思っていたよ」

さらにもうひとこと「きょうは選手たちの強い思いを感じた。そのことを誇りに思う」

うん。わたしもそう思う。

さあ、明日からはいよいよボストン、トロント、タンパベイと最後のロードへ。そしてなぜかホームで1試合だけタイガースとやって(訂正:4連戦でした)、それが最終戦

有終の美をかざりましょう!