Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

It's winter.:ワールドシリーズも終わって

みなさまお久しぶりです。なんと1ヶ月も書いてませんでした。

この間、野球を忘れていたわけではなく、まあ家事をしながらだったりはしたものの、地区シリーズからリーグ優勝決定戦、ワールドシリーズと、見られる試合はけっきょく全部見て、自分でもあきれるほど野球が好きなことを再確認した次第。きょうなんか早慶戦まで見ちゃったし。(4時で放送終わるなんて~>NHK)

いやー、今年のポストシーズンは意外性につぐ意外性の連続で、ほんとうにおもしろかったです。いきなりハラデーのノーヒッターにしびれ、リンスカム、クリフ・リーの切れ切れの投球にしびれ、そうかと思えばニューヨークでは最終回スタンドがガラガラになるほどのレンジャーズの猛攻が繰り返され、しかしそのレンジャーズも最後はジャイアンツ若手投手陣の軍門にくだり。

オリオールズ・ファンとしては、昨年までO'sで四番を務めていたオーブリー・ハフが奮闘していたのもうれしかった。特に最終戦、レンテリアの決勝3ランが飛び出す前のハフの打席。ノーアウト一二塁で、好調のハフだったので、チームバッティングを心がけながらもヒッティングでしょうと思ったら、まさかの送りバント。それもセーフティー気味にあわや内野安打という絶妙のバントで、クリフ・リーがスライディングしながら素手で取って一塁にトスし、ぎりぎりでアウトに抑えた。そうでなくてもかなり消耗しているように見えたクリフ・リー。もちろん何食わぬ顔で立ち上がって、つぎのバレルとまた壮絶なバトルをし、三振に抑えたのだけれど、あのバント処理とつぎのバトルで残り少ないエネルギーがさらに目減りして、レンテリアのホームランを呼んだようにも見えた。

ほんとうに、生きのいい若手投手陣と、あちこちから集まってきたベテランたちのここ一番の活躍が、これ以上ない形でからみあってのワールドチャンピオンだったと思う。見ていて楽しかった。ポージーかわいいし♪

さてさて、そんなわけであとは日本シリーズを残すものの、メジャーはストーブリーグに突入であります。

オリオールズはコーチ陣総取っ替えで、実はまだ全陣容が固まっておりません。

まもなくアリゾナで監督、コーチ、フロントを含むオーガニゼーション・ミーティングが開かれるので、そこで正式発表されるものも多いみこみ。ただ、ベンチコーチとしてショウォルター監督と親交の深い、前マリナーズ監督のドン・ワカマツを招聘しようとしているんだけど、今年はまだあちこちで監督ポストに空きがあり、その余波で正式な組閣が遅れているようだ。

ほかのポジションでは、クロウリー打撃コーチも、リック・クラニッツ投手コーチも入れ替え。バッティングは、結果が出ていなかったのだから仕方がないかなという気もする。新任コーチ(マーリンズの打撃コーチだったジム・プレスリーと言われる)には、ぜひウィーターズくんをなんとかしてほしい! 素人目にもなんだかムダの多いフォームに見えて仕方がないので。

ラニッツ投手コーチはマティスやバーゲセンを育て、コウジにもとても良くしてくれたので別れはつらいけど(って、知り合いか?>自分)新天地(アストロズのマイナーだそうな)でも若手を育てあげ、遠くからオリオールズのことも見守っていてほしい。しくしく。秋は別れの季節です。

でもって、そんなノンキなことを言ってる場合じゃなく、コウジもFAなのである。WS終了後5日間という独占交渉期間に契約が更新される見込みは少ないもよう。オリオールズはもちろん上原と契約したいのだとは思うが、できればもう少し安く、と望んでいるわけで、ここからはオールビジネスの駆け引きが始まる。

とはいえ上原は日本人。去年の松井がそうだったように、早めのオファーを「誠意」そして「熱意」と解釈する文化のもとに生きてきたわけである。オリオールズが様子見をしているあいだにほかから引き合いがあったらそっちに行ってしまうかも……。わたしとしては、とにかく来年はオリオールズのクローザーとして1年間フルに働く姿を見たいと熱望しているので、まだ当分は落ち着かない日々を過ごすことになりそうです。

あ、ちなみに上原はタイプBなんだそうで。チームが年俸調停をオファーして上原がそれを受け入れずに移籍したら、ドラフトで一人余計に指名できる……んでしたっけか? ここらへんはあまりよくわかりませんので、詳しい方にゆずります。