Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オリオールズ・スプリングトレーニング第1週:今年はキビキビ!

バッテリー陣がキャンプインして1週間。オリオールズのキャンプは順調に進んでいる。

ヴラディミール・ゲレロも18日にサインして正式にチームの一員に。記者会見ではあまり高揚した様子が見られず、オリオールズに来ることになったのは本意ではないんだろうなんていう見方ももちろんあるのだが、始まりがどうであれチームがうまくまとまってその中で自分が力を発揮できれば人間の気持ちなんていくらでも変わるのだ。すべてはこれからだと思う。なお年俸8MILのうち3MILは繰り延べ払いで、2016年、17年の2回に分けて1.5MILずつ支払われるのだそう。そんな契約があるんですね。そのころには40を越えているわけだから、ゲレロにとってもありがたい収入になるのかもしれない。

上原も順調にキャンプをこなしている。「真っすぐに関しては満点。ここ数年では一番いい」と珍しく自画自賛するほど感触がいいようで、投球練習で上原の球を受けた捕手のブランドン・スナイダーも「ミットを動かす必要がなかった。すわってさえいればコウジはそこに投げてくれる」と絶賛。スナイダーは捕手としてドラフトされたが、その後肩をこわしてサードやファーストにコンバートされていた選手。今季はショウォルター監督の意向で捕手にも再挑戦するそうで、「その初めての相手としてコウジを選んだのは正解だった」と喜んでいた。

ショウォルター監督が「コウジにはきみのゴールは3月1日じゃないと言ってある」とコメントしたように、上原の課題はとにもかくにもコンディショニングのみ。昨年はもうあと少しで無事に開幕を迎えるというところでケガをしてしまったので、疲れがたまってくる時期に無理をせず、無傷でキャンプを乗り切ってほしい。

その上原がきょうのブログで、今年のキャンプはきびきびしている、と書いていた。

わたしはキャンプを見に行ったわけじゃないのでもちろん本当のところはわからないのだけど、各地元記者たちのブログや記事を見ていても「なんかちがう」ということが伝わってくる。

やっぱりね、バック親分なんですよ。

投手陣を内野のあちこちに配置しての投内連携。ピッチャーがゴロを捕ってサードランナーを追い込みランダウンプレーに入る。同時に、そのとき内野手がどういう動きをするのかを投手にも体験させる。大きな声で説明し、号令を飛ばし、うまくいったらほめる。そして「1週間早く集合しているんだから野手陣との合同練習が始まったらきみらが守備練習をひっぱるように」と尻をたたく。その一場面がこちら。

記者会見の英語はあいかわらず聞きとりにくく、ことばの使い方も独特で「どういう意味?」と考えこむような言いまわしがしばしば登場するんだけど、そのせいで逆にぐっとひきこまれる。さしずめMLBノムさん(?)とでも申しましょうか(ちがうか。)

もうすでに野手陣もほとんどが合流しているのだが、21日からは正式に合同練習が始まり、ライブ・バッティング・プラクティスも行われる。ゲレロの加入でスコットがレフトに回り、ピエとライモルドが生き残りをかけて熾烈な争いを開始するので、まだまだ25人ロースターがどのような形で決着するかは余談を許さない。それに開幕当初のロースターがそのまま1シーズン継続するってわけでもない。すべての選手がガツガツと上を目指すような、そんなチームになってほしいなと、期待を込めて見守っている。

上原投手が、内窪トレーナー、Bang通訳とともにTeamUeharaという形でツィッターを始めています。リンク集に入れましたので、興味のあるかたはぜひフォローしてみてください。