Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O'sもオープン戦開幕

週に1度は更新をと思っているうちに3月になってしまいました。2月は28日しかないのだった。飛ぶように日が過ぎてゆく……。

野手組がキャンプインして10日。昨日からオープン戦が始まっている。

でもその話に行く前に、少しさかのぼって野手組キャンプイン前の2月20日(日)の話を。日本のスポーツ紙でも報じられていたけれど、夕方6時という珍しい時間にチームミーティングが開かれた。

スタジアムに集まった選手たちはそのままバスに分乗して地元の映画館へ。ここを借り切ってミーティングが行われたのだ。報道陣はだれも現場には入れなかったようなので、選手たちのコメントや上原のブログから総合すると、監督からの話に続いて、12分間の特別編集のビデオが上演された。現役の選手たちのハイライトシーン、カムデンヤードが満員の観客であふれかえる過去の映像、いくつかの有名な乱闘シーン。

のちに報道陣から感想をきかれたデレク・リーは「マイク・タイソンとも闘えそうな気がしたよ」と言い、マーク・レイノルズも「きのう試合がなくて残念なくらいだった。すぐにでもやりたかった」とコメント。上原も「かなりテンションあがったよ」と書いていた。

ショウォルター監督は、チーム全体のキャンプインにあたって、必ず何かしらこういうイベントを行うらしい。そのチームが必要としているものを見きわめ、イベントにメッセージを載せて発信するのだ。オリオールズの場合はたぶん「伝統・誇り・自信」。そのメッセージは真っ直ぐ選手の胸にとどいたはずだ。

そして練習中はとにかく目配りをし、声をかけつづける。アダム・ジョーンズがUSAトゥデイ紙のインタビューで「監督は常に見ている。眼が十個あるんじゃないかと思うほどだ」とコメントしたようだが、それが“キャンプ・ショウォルター”なのだ。

スプリングトレーニングは、ここまではほぼ順調。先週ロバーツが首を寝違え、すぐレントゲンを撮りにいったので、誰もが昨年を思い起こして青ざめたが、骨には異常なく3日ほど休んで復帰した。同じころデュクシャーも、手術した股関節に痛みが出て2、3日練習を休み、一時は本人もコメントを拒否する落胆ぶりだったが、幸い痛みもおさまり昨日あたりからまたキャッチボールを始めている。ただ、オープン戦の登板予定は白紙になったので、デビューは少しずれこみそう。同じく昨年オフに親指の腱を手術したデレク・リーも、バッティング練習は行っているものの実戦は白紙。ここらへんの選手は開幕までに合わせればいいのでゆっくり調整してほしい。

そして昨日(現地2月28日)からオープン戦が始まった。

初戦はパイレーツに6-4で勝利。

ゲレロの加入でロスターから押し出されるかもしれないノーラン・ライモルドがHR。1安打3四球というスタートを切った。彼には期待しているので、最後まで監督を悩ませ、できれば枠を勝ち取ってほしい。

上原も6回に登板。

先頭のホセ・タバタにフルカウントからセンター前ヒット。

続くジョシュ・ロドリゲスとアンドリュー・マッカチェンはセンターフライ。

ペドロ・アルバレスセカンドフライだったが、強風のため二塁手ブレンダン・ハリスが目測を誤ってヒットに。盗塁していたタバタが二塁から生還して1失点。

次打者のとき、アルバレスが二盗を試みて憤死。スリーアウト。

……というピッチングだった。本人曰く、コントロールがいまいち。

でもまあ、心配はないと思う。この日グレッグは無失点で切りぬけたけど、それもまだ気にするような段階じゃない。とにかくケガをせずに開幕を迎えるのが上原のテーマだ。{【追記:今見たら、今日(1日)は1時間の練習で切りあげたという記事が出ていた。そろそろ疲れがたまるころなので、練習を落とす日も必要になってくる。調子のいいときほどムリをしがちなので、慎重に、慎重に。】

今日(3月1日)は12-6でレイズに勝利。なんとソナンスタインに5HRを浴びせた。

マーケイキスが2本、ゲレロが1本、アダム・ジョーンズが1本、デレク・リーの代わりに一塁に入っていたジェイク・フォックスが1本。いくらオープン戦とはいえ、5HRも打たれたら投手はへこむだろうな……。

首痛だったロバーツはこの日が初出場で2安打2得点ときっちり活躍。今年こそ大ブレークするかもしれないマーケイキスは3安打4打点。マット・ウィーターズもツーベース1本。マーク・レイノルズは三振2個(笑)(でも27日の紅白戦でいきなりグランドスラムをかっとばしている。)

ちなみに今日のオーダーは、リー以外フルメンバーでこんな感じ。

1 ロバーツ 2B

2 マーケイキス RF

3 スコット LF

4 ゲレロ DH

5 レイノルズ 3B

6 ジョーンズ CF

7 ハーディー SS

8 ウィーターズ C

9 フォックス 1F

打線は水物とはいうけれど、正直、去年とは雲泥の差であります。

投げる方もきのうはバーゲセン、今日はガスリーと、ローテ入りするメンバーがしっかりとした結果を出している。でもまだまだこれからが本番というところ。

スプリングトレーニングの本拠地エド・スミススタジアムは、大リニューアルをほどこして今日がこけら落としだった。7千人を超える観客が集まり、大盛況だったらしい。

みんな、期待しているのだ。

明日はフィリーズ、続いてツインズ、タイガース、レッドソックスと、オープン戦も佳境に入っていく。