Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

キャメロン・ディアスとかD・リーとか: O's オープン戦 第2週

2週めに入り、若干ケガ人も出ているオリオールズ。でも幸い今のところ開幕に間に合わないほどのケガはなく(D・リーがやや心配ですが)、全体としてみれば順調と言えるでしょう。いくつか好材料、心配事、それから小ネタを中心に、今日までの話題を。

キャメロン・ディアスと、歌詞をまちがえる歌手:3/7(SUN) ヤンキース

A-Rod と交際中のキャメロン・ディアスオリオールズのスプリングトレーニング本拠地、エド・スミス・スタジアムで行われるヤンキース戦を観戦に来るというので(そのせいかどうかは知らないけれど) 8,471人というこの球場始まって以来の超満員の観衆の中で行われた試合。0対0の引き分けだった。

先発は、前回メジャー初マウンドでガチガチになったと告白していたザック・ブリトン。この日は初回、ジーター、カノー、テシェイラを13球で退けるなど上々のできで3回を無失点に抑えた。先発5番めの座に向けて猛アピール中。

この日、試合前に国歌を歌った歌手が、途中で歌詞を間違えて初めから歌いなおしたそうで、ブリトンは「あれで思わず笑って緊張がほぐれた」と話していた。おちゃめだ。ところで国歌といえば忘れられないのが2000年の巨人開幕戦での中居くんの君が代。上原が初の開幕投手をつとめた試合だったけれど、むしろ君が代が印象に残っていたりして(笑)

でもって、キャメロン・ディアスが8時半ごろヤンキースベンチ側の最前列に着席すると、地元記者たちは「今、目が合った」とか、試合そっちのけのツイート(笑)。キャメロンさんは30分ちょっと観戦して帰られたようですが、退場時にはスタジアム中の観客が思わず立ちあがって帰り行くキャメロン・ディアスを見送ったもよう。いやー、なんだかんだ、やっぱりヤンキースは華やかよねと思わされたエピソードでありました。

◎デュークシャー、スプリングデビュー:3/8 フィリーズ

昨年5月に股関節の手術を受け、今季オリオールズに移籍してきたジャスティン・デュークシャー。フリーバッティングに登板したあと痛みが出たりして、スロー調整していたが、この日オープン戦に初登板し、2回を0点に抑えた。翌日は痛みもなく、次回登板(たぶんイントラスクワッド〈紅白戦〉)に向けて調整中。これからまだ1歩1歩階段を上って、最低5回は脚を気にせず投げられるところまで作っていかなくてはならない。ただ、体調さえ万全ならしっかり投げてくれそうな予感。

デレク・リーはまだ実戦デビューせず&その他ケガ人情報

オフに右手親指の腱を手術したリー。患部は治癒しているようだけれど、しばらくギプスで固定していたので、右手首に痛みが出ている。今日MRIを撮ったところ、骨や腱に損傷があるわけではなく、炎症とのこと。そういえばうちの息子が前腕を骨折したときも、患部ではなく手首のべつの箇所に痛みが出ましたっけ(比べちゃいけないが)。というわけでリーの実戦デビューまでには少し時間がかかりそう。

リーよりも心配なのがブライアン・ロバーツ。先日首を寝違えて数日練習からはずれ、ようやく復帰したら昨日から背筋のハリでまた離脱。前日の試合で、バントで一塁にヘッドスライディングしたようで、「でもそれが原因ではない」と本人は懸命に否定していた。ロバーツが開幕をはずれるようなことがあると大変なので、今はムリせずしっかり治してほしい。

他に、ロバーツの代わりを務めるはずのイズトゥリスも一昨日の試合で捻挫して離脱中。でもこちらは週末には復帰の予定。

先週痛み止めの注射をした上原は明日キャッチボール再開の予定。写真やブログなど見ると元気そうなのでたぶん大丈夫でしょう。

◎ライモルド、フォックス、アピール中。そしてライアン・ドリーズ。

D・リーが万が一開幕に間に合わない場合には、ルーク・スコットが一塁に入ることになる。そのスコットはいきなりスランプ中で、今日、オープン戦14打席めにしてようやく初ヒットが出た。本人いわく「フォームはいいけどタイミングがおかしい」このヒットをきっかけに調子をあげていってもらいたいものです。

代わりに、捕手やファーストなどをこなすユーティリティー・プレーヤーのジェイク・フォックスが打撃絶好調で、打率3割8分5厘、打点6。またレフトのポジションをねらうノーラン・ライモルドも、昨年はアキレス腱手術後の痛みがひかず、加えて私生活でもいろいろあったと廣済堂メジャーリーグ選手名鑑』に書かれているが、今年は3割2分と好調で、全力疾走もできている。きょうのsplit squad では午前中のレギュラー組に入り、ツインズのリリアーノからタイムリーを打った。(こちらも6打点め)

ちなみに今日のオリオールズは昼、レギュラー組がツインズの控え組に11対2と大勝。フランシスコ・リリアーノから6点を奪い、1回2/3でノックアウトした。

夜はレッドソックスのレギュラー組とこちらの控え組が対戦し、1対2でサヨナラ負け。でも9回表に1対1と追いついたのだから、がんばったと言えるでしょう。総じて投手陣はなかなかよくやっていると思う。

そのレッドソックス戦にはライアン・ドリーズが先発して、いい当たりをされながらも2回を0点に抑えた。ドリーズは34歳。2006年以来メジャーで投げていない。それ以前の2004年にショウォルター監督ひきいるレンジャーズで14勝をあげたそうだが、その後、移籍や2度のトミー・ジョン手術、独立リーグやメキシコウィンターリーグでのプレーなど、雌伏の数年間をすごし、今年「ヒジがだいぶよくなったので」かつての指揮官のいるオリオールズキャンプで、再びのメジャーをめざしている(元ネタは、FOXスポーツ、ローゼンタール記者のこちらの記事)。

今日を含め、ここまで6回無失点。メジャーカムバックなるか。目立たないけど味のあるドラマだと思う。

【書き忘れたので追記】上原ブログにも出ていたけれど、先日、メジャー9球団を渡り歩いたジャーニーマン、グレッグ・ゾーンが引退を表明した。肩の痛みが消えず、現役続行を断念したらしい。メジャーに移籍したばかりの上原になにかと声をかけてくれたり、食事に呼んでくれたり、お世話になったなあ(知り合いか?>自分)。プレーでも、意外なところでポンとHRを打ったり、味のある人だった。こちらのエントリでゾーン捕手を取り上げたこともあるのでよろしかったら見てください。