Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

オリオールズもロースター&ローテーション決定(一応)

2週間のご無沙汰になってしまいました。春休みで学生たちがみんな家にいるせいか、メシ作りが異常に忙しい(苦笑)。さらに、気がもめる震災・原発情報をあれこれチェックしているのも気ぜわしさに拍車をかけているかも。

それでも高校野球を見ているうちに、少しずつ背骨がしゃっきり伸びてきたようです。今日(31日)の北海対九州国際大付属、いい試合だったなあ~。

プロ野球に関しては、細かい話は別として、両リーグそろっての開幕に落ちついたのはよかったんじゃないかと思います。結果的にわたしが願っていた地方球場の活用という形になりましたし、迎える地元の人たちが喜んでいるという記事も見ました。移動距離が増える選手たちにとっては大変かもしれませんが、逆に各地のファンを掘り起こすチャンスととらえて、新時代を築いていってほしいです。

そうこうしているうちにMLBはもう開幕直前。オリオールズのロースターとローテーションも「一応」決まりましたので、ご紹介します。この「一応」にも意味があるのですが、それも含めて。

【ローテーション】

 4月5日に休みがあるという変則日程のおかげで、4月10日までは4人で回せるため、目下のところはこうなっています。

◆レイズ戦4/1 ガスリー→4/2マティス→4/3ティルマン→ ◆タイガース戦4/4 アリエッタ→4/5 試合なし→4/6ガスリー→4/7マティス ◆レンジャース戦4/8ティルマン→4/9アリエッタ 4/10バーゲセン(?)

 オリオールズにとって、目下、最大の不安要素がこの先発投手陣。スプリングトレーニング中の成績は以下の通り。

ジェレミー・ガスリー   14.0イニング ERA6.43 四死球3 三振7 

ブライアン・マティス   13.2イニング ERA5.93  四死球 7 三振 13

クリス・ティルマン  18.1イニング ERA 3.93 四死球11 三振 10

ジェイク・アリエッタ  18.2イニング ERA 5.79 四死球 7 三振 14

ブラッド・バーゲセン 17.0イニング ERA5.82  四死球 6 三振 7

ジャスティン・デュークシャー 〈DL(15日)〉昨年手術した股関節にたびたび張りが出て一進一退。しかしショウォルター監督はあくまでじっくり準備させる構え。4月20日過ぎの復帰をめざす。

まあ、オープン戦とシーズンは別物とはいえ、マティスなどは昨シーズンを好調のまま終えたので、今春のピッチングには自分でも納得がいかなかった模様。そこに追い打ちをかけるように、バーゲセンとマティスはいずれも数日前の登板で利き腕にライナーを受けて降板(汗)。まあ、マティスくんは筋肉の多い二の腕だったので影響は小さく、予定どおり登板するようですが。ライナー直撃を厄落としにして、心機一転、がんばってもらいたいです。バーゲセンのほうは前腕で、数センチでもヒジか手首側に寄っていたら危なかったところ。10日の登板は、その回復次第となりそう。これが「一応」の理由その1。

その2は、ザック・ブリトンジャスティン・デュークシャーが4月21日以降に昇格予定であること。実は、オリオールズ先発陣の中で、最も好成績だったのが、プロスペクトのブリトンでした。

20.0イニング ERA1.35 四死球6 三振 13

どうです、この輝かしい成績。ただ、シーズン当初からの昇格だと、メジャーにフルシーズン在籍とカウントされて、FAまでの期間が1年短くなってしまう。でも4月20日を越せば大丈夫、ということで、3Aにショートステイしたのち昇格の予定。一方のデュークシャーは、今春まだ数イニングしか登板していないので、暖かいフロリダの延長スプリングキャンプで脚の状態を見ながら調整を続け、問題がなければ21日ごろ昇格の予定。でもこちらはまだ流動的かも。

そんなわけで、ローテが落ちつくまでにはまだしばらくかかりそうです。

(もっとも、毎年そうだといえばそうなんだけど。)

【ロースター】

で、その投手陣を含めたロースターはつぎのとおり。

【投手】

◎先発

ジェレミー・ガスリー

ブライアン・マティス

ジェイク・アリエッタ

クリス・ティルマン

ブラッド・バーゲセン

ブルペン

ケビン・グレッグ 

上原浩治

ジム・ジョンソン

マイク・ゴンザレス

ジェレミー・アッカード

ジョシュ・ループ

☆アッカードは、2007年にブルージェイズで30セーブを挙げたものの、その後はケガや不調で昨年はほぼ3A暮らし。ただ3Aではそれなりの成績を残した。シーズン終了後FAとなり、オリオールズが獲得。今春はERA2.08と好調で開幕メジャーに。

☆ループ(28歳)は招待選手。2005~2009までテキサス・レンジャーズ。ここでショウォルター監督と巡り会っている。昨年はロイヤルズで11試合、防御率5.59。今年のオープン戦では8試合14回2/3を投げ、失点2ERA1.23という安定ぶりで、こちらも開幕メジャーをつかんだ。

☆ほかにバーケン(14イニング3.21)ジム・ジョンソン(9イニング1.0)も安定。ヒジ痛で心配された上原も、復帰後の2試合はいい形で終えた。グレッグは、本人に言わせると「フォーム修正に失敗して」一時期大きく崩れたが、最後にまとめてERA9.82。上原が連投できると証明されるまでは、クローザーはグレッグということになりそう。しかしやはり四死球が多いんですよね、この人(7回で四死球4)。

☆あとは、左腕がゴンザレスだけというのが少し気がかりではあるかな。ヘンドリクソンも落としてしまったし。(3Aに残るか他チームのメジャー契約を探すか、本人は悩み中らしい。)

【野手】

マット・ウィーターズ

捕/内 ジェイク・フォックス

デレク・リー

二 ブライアン・ロバーツ

遊 J・J・ハーディー

三  マーク・レイノルズ

内 セザール・イズトゥリス

内 ロバート・アンディーノ

左 ルーク・スコット

中 アダム・ジョーンズ

右 ニック・マーケイキス

外 フェリクス・ピエ

DH ブラディミール・ゲレロ

☆一番の驚きはなんといってもスプリングトレーニング、メジャー最多となるHR10本を放ったジェイク・フォックス。ただ、捕手でも内野手でも守りが今イチということで、出場は限られるかも。代打やウィーターズ休養日のチャンスを生かせるか。

☆リーとロバーツは、開幕に間に合わないかもと半ばあきらめたけれど、どうにか状態を上げて最後の試合ではいずれも複数安打。監督がけっして焦らせずに、少しでも危ないときにはストップをかけたのがよかった。シーズン中もこういうコンディショニングを続けられるか。

☆ノーラン・ライモルドは打率.315 OBP.448打点10、HR3と好調だったけれど、オプションが残っているので3Aへ。残念だけどしょうがない。 外野のバックアップを争っていたピエは打率.250、OBP.270。ちょっと出塁率低いなあ。正左翼手のルーク・スコットも打率.210、OBP234と低調だったんだけど、最後の試合で3ラン+グランドスラムと荒稼ぎ(にもほどがある(笑))。この帳尻合わせ(?)をそのままシーズンにつなげてほしい。

☆ゲレロ(打率.364、HR5)、アダム・ジョーンズ(打率.304、HR5)、マーケイキス(打率.375、HR2)、ハーディー(打率.351、HR2)も好調。攻撃力は、はっきり言って去年とは比べものにならないくらい上がっている。

そんなわけで、不安も楽しみも大きいシーズン開幕ではあるけれど、不安は例年大きかったわけだから(笑)、どちらかというと楽しみのほうがまさっているかな。

現地のファンもたぶんそうで、スプリングトレーニング中の本拠地、エド・スミススタジアムは15試合中10試合で満員札止め。 115,506人という入場者数は球団史上、そして球場史上最多だそうだ。(これまでの記録は、 1994年、ホワイトソックスエド・スミスを使っていたころの115,372人で、この年ホワイトソックスにはマイケル・ジョーダンがいたとのこと!)

久しぶりに書いたら長たらしい記事になってしまいました。

もうひとつ、バック監督がちょっとした話題をかもした雑誌記事のことにも触れたかったのだけれど、それは別エントリにて。