Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's開幕戦:ガッツなスタート

オリオールズの2011年が開幕。

デュークシャーはDL入りしているけれど、それはまあ予定どおりだし、D・リーもB-Robも間に合ってよかったなあ……と思っていたのもつかの間、朝、ツイッターをチェックしたら衝撃のニュースが。

なんと開幕投手のガスリーに続く2番手、いや、実質エースになるかもしれないブライアン・マティスが背筋を痛めて登板回避、MRI検査へ――。(検査後、肋間筋挫傷で復帰まで1か月半から2か月とのこと(涙))

常に冷静なアンディ・マクフェイルも「エイプリルフールであってほしいと思った」とコメントした、オリオールズにとっては悪夢のようなニュース。これで開幕前の華やいだ気分がさめ、一気に暗雲が。

そんな重苦しい気分を晴らしてくれたのは、今日の先発ジェレミー・ガスリーでした。日本のプロ野球でガッツといえば小笠原ですが、MLBではガッツといえばガスリー。ほんとです。

なんと8回94球、6奪三振、無失点。すごい!

相変わらずゲムデ(なんかすごいグラフィックになりましたね、Game Day)での観戦だったので、さきほどハイライトで見たのだけど、ストレートが低めにずばずば決まり、カーブのコントロールも抜群という、見ちがえるようなピッチング。こんな投球ができるんだ。ガスリーというと、力任せに投げてコントロールはバラバラだけど、それが結果的に幸い、みたいなイメージでしたが(ひどい)、原監督風に言えばひとつ階段をあがったような。ぜひこういうピッチングを続けてほしいです。

ちなみにオリオールズ開幕投手が8回以上を無失点に抑えたのは92年のニック・サトクリフ以来だとのこと。相変わらずなんでも記録になるオリオールズです。サトクリフに関しては、昨日のエントリのコメント欄でおじさん先輩がすばらしい解説を書いてくださいましたので、ぜひごらんください。(コメント欄の6番めです。)

打つ方では、JJハーディの二塁打を足がかりに、マーケイキスのタイムリーで先制し、中押しは安打のウィーターズと四球のハーディをB-Robが三塁打(デーモンの守備もちょっとまずかったですが)で返すという理想的な攻撃。そのロバーツもマーケイキスの犠飛で生還しています。昨年まで9番は主にイズトゥリスで、攻撃面ではほとんど期待できなかったので、そこにハーディがすわっているのは非常に大きい。切れ目がなくなった印象です。ちなみに(また「ちなみに」ですが)、レイズ先発のデイヴィッド・プライスからオリオールズが1試合で4点をもぎとったのは初めて。今日までプライスがオリオールズに許した得点は通算で5点だったそうです。

守備でも好守が多々あり、また8回には二塁打を打ったBJアプトンをガスリー、ウィーターズ、ハーディーのからむランダウンプレーでアウトにする場面も。ハーディのプレーが走塁妨害では?と抗議を受ける場面もあったものの、これもまた今春のキャンプでみっちりやってきたことの成果が出た1場面と言えるでしょう。

明日はケガのマティスくんに代わり、クリス・ティルマンが1日くりあがって先発。そしてティルマンが投げるはずだった3日には、20日過ぎに昇格予定だったザック・ブリトンを急遽呼び戻して送り出すことに。

メジャーデビューを(そしてFAまでの年数を)1年間前倒しすることにはなりますが、半端な投手でつなぐのではなく、腹をくくってブリトンをデビューさせるのは正しい判断だと思います!

呼ばれたブリトンは「ショックだった。誰かがケガをして呼ばれるのはとても残念。でもがんばります」とコメント。

ぜひ災い転じて福となす活躍をしてほしいです。