Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:初の連敗も、ガスリー奮闘【おまけつき】

4/10(日) オリオールズ0-レンジャース3 ●

けっきょくこのカードは1-2で負け越し。残念。ガスリーは、ベルトレのHRのみの6回1失点と踏ん張ったけれど、援護をもらえず。あとをひきついだジム・ジョンソンがキンズラーに2ランを打たれて3点差。8回裏にはオリオールズが一、二塁のチャンスをつかむものの、代打のルーク・スコットが大飛球に倒れ、ここでほぼ万事休すでした。

やっぱり強いな、レンジャース。でもオリオールズも主力のケガや投手陣の苦しいやりくりの中で、それなりに踏ん張ったかなと思う。

とくに今日のガスリーの奮闘ぶりにはなんだか感動した。月曜日に39度の熱を出して2日間入院し、水曜日にやっと退院して、日曜日にレンジャースに6回1失点ですよ。試合後のインタビューでは、「まだ少し呼吸が苦しくて(!)バテバテだったが、とにかく少しでも長いイニングを投げたかった」と言っていた。スキンヘッドにしたその姿はなんだか修行僧のようで、すごくストイックに見える。

他の選手たちからも感嘆の声があがった。

クリス・ティルマン

「退院して間もないのに、ほんとうにすごい。文句も言い訳も口にしないで、マウンドで戦う。そういう人なんだ。ぼくら若手はみんなジェレミー・ガスリーを目標にしている」

ケビン・グレッグ

「だからあいつはエースなんだ。調子が悪くてもマウンドに立って、しっかり試合を作る。今日のあの頑張りは本当に大きい。ガスリーがチーム全体にもたらした影響は大きい」

もちろんショウォルター監督も賛辞を惜しまない。

「医師やトレーナーの力を借りて投げるところまでこぎつけ、全力を尽くしてくれた。最後はバテバテだったが、それでもフライに打ち取ったとき、ちゃんとバックアップで三塁まで走っていた。非常にガッツを見せてくれた」

ああ、こういうバック親分の視点。すばらしい。こういうところをしっかり見ていてくれるから、選手もまたがんばるんですよね。

さらにこうも述べている。

「これまで幸運にも多くの名投手と仕事をしてきたが、そのだれもが口をそろえて言うのは、30試合前後先発する中で、何もかも調子がいい試合なんてせいぜい5試合ぐらいだということだ。ましてや今日のジェレミーはもっときつかっただろう。病院で2泊して間もないのだから。

野球というのは厳しいスポーツだ。毎日試合があって、勝っても負けてもまたすぐに気持ちを切りかえ(turn the page)なければならない。しかもケガをしようがなんだろうが、世間の人は気にかけちゃくれない。ヘタをすれば(ケガをして)喜ばれることだってある。気持ちの弱い者にはつとまらないよ」

前回のエントリでわたしもガスリーについて「そのくらいの気持ちがなければ、プロのアスリートなんてつとまらないだろう」と書いていたので、同じような言葉、と少しうれしくなった。

さ、明日からはNYY戦。こちらはティルマン、バーゲセン、アリエッタというローテーション。バーゲセンは3日ほど前に3Aに降格されたばかりで、本来なら10日たたないと昇格できないが、今回は斜腹筋痛でDL入りするハーディーとの入れかえなのでOKだとのこと。ちょっと翻弄されて気の毒だけど、どこにいてもいいピッチングをするしかないんだと割りきってがんばってほしいな。

ちなみにハーディーはMRIの結果、2~3週間の離脱と診断されたとのこと。ハーディーと入れ替わりにツインズに入った西岡も骨折で離脱していてなんとも皮肉というか残念なのだけど、ふたりともはやる気持ちを抑えつつ、しっかり治してから復帰してほしい。

【おまけ】

えーと、おまけです。マリナーズ連敗ストップよかったよかった。

くわしいことはマリナーズのブロガーさんたちにゆずりますが、やはり7連敗は気になってました。7対0から7、8、9で8点取ってサヨナラってすごい。しかもこのビデオで爆笑している解説者はだれなんだ?(笑) あんまりおもしろかったので、思わず追記しちゃいます。

きのうから余震があまりに頻繁で(それでも茨城、福島に比べたらぜんぜんたいしたことないのですが)なんだかどんよりしてしまうので、こういうの見ると元気でるなー。イチローもうれしそう。あと、コーリー・パターソンがブルージェイズにいるの、知りませんでした。けっこう意外性の男的働きをするんですよね。

日本のプロ野球も開幕。岩隈(最後に3ラン打たれたけど)がんばりましたね。さすがだ。オリオールズの3Aから行ったグスマンが今季NPB1号。働きそう。

野球はいいなあと、やっぱり思う今日このごろです。