Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's:まさかのスイープ

いや~、まさかの3連勝でした。アリエッタvsピネダは何もかもがうまく回れば勝てるかも?ぐらいの望みを抱いていたけれど、2戦目、ティルマンvsヘルナンデスは、もうとにかくどんなに点取られてもいいから6回までは投げてよね、ぐらいの思いだったので。やっぱり野球はやってみなくちゃわからない。だから面白いんですよねえ(勝ったから言ってます。)

きのう(5/11)は4-2で○ ティルマン(6回1失点)とA・ジョーンズ(4打数4安打2打点)の元マリナーズコンビが活躍。ジョーンズは「イチローや昔の仲間に会えたのはうれしかったが、もうすっかり別のチームだから関係ない」とそっけなかったけれど、ティルマンは「成長した姿を見せたいという思いで、さらに力が出たのかもしれない」と率直に語っていた。それで「いいティルマン」のほうが出たのかな。

この試合、上原は8回に今季初の連投。

4番オリボは4球め、直球で空振り三振。

5番カストはフォーク、直球で空振りをとったあと、最後はみごとな低めの直球で見逃し三振。

6番ケネディにはライト前ヒット。

7番ペグエロはショートライナーでスリーアウト。これはJJ ハーディーが横っ飛びでナイスキャッチでした。Thanks Hardy!

それにしてもこの初戦、2戦めは、久々に「上原の好投」と「チームの勝利」が結びついた試合だったのでうれしかった。しかも連投ができたというのは、とても大きいです。本人はしばらく前からもう大丈夫と言っていたけれど、首脳陣がなかなかゴーサインを出さなかった。それに異を唱えるつもりはなくて、慎重な起用はありがたいと思っているのですが(まだ5月ですしね)どこかでハードルを越えなくてはならないわけですから。

そして今日(5/12)はオリオールズ2X-マリナーズ1 ○ (延長12回サヨナラ)

初回から3回まで毎回ゲッツーとか(汗)。

まあ「なんともはや」な攻撃で、はーきょうも疲れるわ~と思いながら見ていたわけだけど、それらすべてを乗り越えるほどきょうはブリトンくんがすばらしかった。これを貧打戦と言ったら選手に失礼です。すっと沈むツーシームイチローが完全にひっかけて、同じようなゴロを何本も打たされていました。

対するバルガスもしり上がりに安定感を増して、結局9回まで両チーム0対0。うーむ、ゲッツー攻めに業を煮やしたショウォルター監督が8回には送りバントで1死二塁の形を作り、ロバーツ、マーケイキスに託したりもしたけど、得点入らず。ロバーツは早出特打が功を奏して今日は2安打だったので、もう少しかな。マーケイキスはようやく当たりが出始めたのに、きのうは風邪で欠場。どこかもどかしいところがあるのですよね。もうちょっとガツガツしてくれるといいんだけど。

そんなわけでまたしても延長に突入し、12回表にイチローのさすがな内野安打と走塁(あれ、ハーディー、三塁に送っていればアウトのような気もしたけど、「イチローだしムリ!」という思いに負けましたな)、さらにオリボのタイムリーでマリナーズが1点先取。

うう、もはやこれまでか……と思ったらその裏、Dリーのヒットのあと2連続死球で満塁に。去年もこの対戦ではあり得ないような逆転劇があったりして、もしかするとリーグはいやなイメージを払拭できていないのかも? 最後はこのシリーズですごい存在感を発揮しているハーディーがきっちりセンター返しで試合を決めました。

(ちなみに二塁走者ゲレロの代走としてショウォルター監督はJ・フォックスを送ったのだけど、一瞬、ジェレミー・ガスリーを送ろうかと考えたみたい。ガスリーはけっこう足が速くてこれまでにも何度か代走を勤めている。本人も今日は「行かせて」とちょっとアピールしたみたいだけど却下(笑))

それにしてもなんだろう。ちっとも強さを感じさせない3連勝だった (^_^;;

だけど、必死さは諸処ににじみ出ていたかな。

はしゃぐ選手たちを見まもるバック・ショウォルターの、慈愛に満ちた(?)この笑顔をごらんください→ビデオ パパのような、校長先生のような。「よくがんばったな。もっと大きくなるんだぞ」というような。勝手な解釈なんだけど、なんだかうれしくてにまにましてしまいました。

さて、次はこのあいだスイープをくらったレイズとタンパで再戦。

すでに夜中の3時にタンパ入りしているとのこと。たいへんですね、メジャーは。

せっかくホームで久々のスイープを達成したのだから、なんとか食らいついて、ひとつでもふたつでも星を勝ち取ってほしいです。がんばれ!

【追記】

書こうと思って忘れたのですが、昨日今日のマット・ウィーターズの盗塁阻止はみごとでした(今日の分)。これで盗塁阻止率52%となり、20試合以上出ているアリーグ捕手の中では、今日の時点で1位です(えっへん)。

ところで最初にこのエントリをアップしてから〈ボルチモア・サン〉のブログを読んだら、「バック・ショウォルターが満面に笑みを浮かべ、腕組みをして、父親のように誇らしげに選手たちを見つめていたのが何よりも印象的だった」とあってびっくり。どうもわたしはジェフ・ズレビック記者と気が合うみたいです(笑)。