Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ベルトウェイズ・シリーズに紙一重で勝ち越し【リンク修正】

5/20 5-17 ●  5/21 8-3 ○  5/22 2-1 ○

首都環状線の名をとって「ベルトウェイズ・シリーズ」と称されるナショナルズとのインターリーグ。現地に行ったことはないのでわからないけど、地元局masnのアナたちもなんとなく楽しそうだし、観客も多くてほっこり盛りあがってる感じ。ローカルなお祭りというか(笑) 西海岸や東海岸の近隣チーム対決にありがちなギスギス感がないのが特徴なのかしらん。

初戦はその前のNYY戦をひきずるような形で大負け。それでも途中までは5-6とせっていたのだけど、中継ぎのジェイソン・バーケンが6失点して収拾がつかなくなってしまった。

この試合のあとバーケンは3Aに降格。昨年肩を痛めて一時戦列を離れたけれど、今回の不調は故障ではないようで、しばらく3Aでローテーションに入って再調整することになった。

で代わりに誰か昇格したんだっけ?(最近往来が激しいのでわからなくなってきた。)……シモンが制限リストをはずれて登録されたのでしたっけね。(たぶんそう。)まだ投げていないけど、下ではけっこう安定感のある投球をしていたらしいので、期待したい。

ついでに他のケガ人情報をアップデートしておくと、ブライアン・マトゥスは昨日2Aで6回無失点。すわ、火曜日に昇格か、という観測もあったけれど、火曜日にブルペンで投げておそらくはもう一度マイナーでの投球を挟むのではとのこと。いずれにせよ、復帰は近いです。心待ち状態。

ロバーツは火曜日にDLが明けるけど、その日に脳しんとうの専門医の診察を受ける予定で、まだアクチベートされない模様。もうしばらくロバート・アンディーノに頑張ってもらおう。ハーディー、ロバーツと二遊間のケガが続くなかで、今季アンディーノが打率.264、出塁率.366と、そこそこの働きをしていることは、とても大きいと思う。

Dリーはさほど症状が重くはなく、本人としてはDLに入るつもりはさらさらなかったようなので、期間が明けたらすぐ復帰の予定。そしたらライモルドはまた降格なんだろうか。気になるところ。

さて、昨日の2戦めはずっと好投していたガスリーに久々の……というか、なんと開幕戦以来の白星(!)。一塁でメジャーデビューしたブランドン・スナイダーが、3回の表にいきなりタイムリーエラーで2-0になるも、その裏ノーラン・ライモルドが同点2ラン。「お帰り!」という一打。悪い流れをたちきる貴重なHRだった。

けっきょくこの日は前日のお返しで全員安打の8得点。

8-2の9回には上原が登板。先頭のステアーズにレフトへの二塁打を許し、この走者がモースのゴロで三進。ラモスの犠飛でホームインし1失点。しかしエスピノサは浅いショートフライに打ち取って試合終了。防御率2.84。ただし最初の二塁打は、「ピエなら捕れたかも」という打球でライモルドの守備がいささかぎこちなく、本人のブログによれば監督・コーチが公式記録員に「エラーではないか」とアピール中だとのこと。裁定がどう出るかはわからないけれど、そういう風に言ってもらうこと自体が少しうれしいことなのではないかと思う。

そして今日のラバーマッチは、2-1できわどい勝利。どっちにころんでもおかしくないというか、例によってまずいところもたくさんあったけどどうにかものにした勝利でした。

まず試合開始2球めでナショナルズのリグルマン監督が退場に(汗)。

先頭バッターのバーナディーナが見事なセーフティーバントを決めて無死一塁、と思ったら、バッターボックスから足が出ていてインターフェアでアウトになったため、執拗に抗議しての退場。スローを見ると、たしかに完全に足が出ていた。審判がよく見ていました。次のデズモンドがツーベースを打ったので、結果的に大きいプレーだったかな。

4回にナショナルズがコーラのタイムリーで1点先制。一方O'sはジマーマンの前に沈黙し、3~6回まではひとりのランナーも出せず。

しかし、7回に先頭のマーケイキスがヒットで出ると、続くゲレロがツーストライクと追いこまれてからの3球め、ど真ん中に抜けた変化球をレフトに弾丸ライナーの2ランHR! こういうのが見たかったのよ。

ゲレロはこれが5号HR。ここまでけっして華々しくはないけれども打率.309、打点19に達していて、非常に調子はあがっている。ショウォルター監督は試合後、「ヴラディはクラブハウスにやってくるとき、いつでも、子どもがリトルリーグのシーズン最初の日に浮かべるような表情をしている。プロ選手として7か月、8か月戦うなかで毎日その情熱を保ち続けているんだ。1日でも試合に出ない日があれば、彼がどんなに寂しい思いをするか、近くで見ているとよくわかる。しばらくいっしょにすごしているが、不機嫌な日というのがないね。いつもにこにこしているよ」と語っていた。心から野球を楽しむ人、ゲレロ。走る姿を見ているととてもアスリートとは思えないんだけど(笑)。HRならゆっくり走れるね。

さて、そのあとオリオールズは満塁まで攻めたてるもけっきょく無得点。(満塁に弱いよねえ……。)7回を終えて2-1。これは次の回を投げる投手にとっては、非常にキビシイ流れだと言える。

そこで8回表のマウンドにはもちろん上原。

今、わたしは見てきたように書いていますが、これは朝、ゲムデとmlbTVでチェックしたものなのです。ライブで見ていたら確実に寿命が縮む流れですよ(^_^;;

でも上原は何ごともなかったかのように先頭のウィルソン・ラモスを三球三振! 魂を込めたストレート2球で追いこみ、最後はフォークで空振り。この3球はどれもすんばらしかった。ご覧になれなかったみなさま、ぜひ夜のMLB速報で見てみてください。

ふたりめのモースは5球めでショートゴロ。そしてエスピノサは2球めで浅いセンターフライ。しめて10球の完璧な投球。

どうしても注目されにくい中継ぎのポジションだけど、わたしは、この上原の投球は今日の勝利の大きな要因だったと思ってます。逆転のあとを守る、1点リードを守る、味方の逸機のあとを守るという難しい要素3つをいとも楽々(と見えるいつものスタイルで)クリアしたのだから。ときにはクローザーよりもセットアッパーが重責をになう試合もあるなあと実感いたしました。

そして9回はグレッグ。しかしグレッグはやはりグレッグで、すべてのバッターにフルカウントまでいくんですよね(^_^;; これは見ていて非常につらい。そして2人めを歩かせ、3人めにもフルカウントになったところで、一塁ランナー(代走のビクスラー)がスタートし、今日2度めの三振ゲッツー。これでウィーターズは盗塁企図27回のうち13回阻止。昨年、捕ってから投げるまでの動作やステップをだいぶ見直して、今季は阻止率がぐっとアップしている。

試合後、「上原を9回も行かせるという考えはなかったか」と問われてショウォルター監督は次のように答えている。

「コウジの故障歴には気を配らないといけない。彼が健康で投げていてくれるときのほうが、うちははるかにいいチームでいられるからね」

きのうも投げましたしね。ある意味、監督も上原もお互いに我慢しながら、そしてアピールもしながら、地道に戦い続ける時期なんじゃないかと思ってます。

さ、明日はお休み。選手たちはうれしいでしょうね~。明後日からはvsロイヤルズ3連戦。そのあと西海岸の旅へと出発します。まずは先陣を切って、ブリトン、がんばれ! そして打線はブリトンくんにぜひ勝ちをつけてあげてほしいです。

【今日のBaseball English】

三振ゲッツー: strikeout/throw-out double play

または strikeout/caught-stealing double play

弾丸ライナー: screamer screamはかん高い声で叫ぶこと。「キーン」と音を立てて飛ぶ打球のイメージ。

【追記】

最初にアップしたとき画像のリンク先がまちがってました。修正しておきましたのでご覧ください。