Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原、三者三振!:K is for Koji.【追記あり】

オリオールズ5-TOR3 ○

このごろ負けると「試合がなかったフリ」、勝ったときだけ目いっぱい喜ぶ、という姿勢になってきてる気がする……(^_^;; なにとぞお許しを。

そんなわけで(って、どんなわけだ)今日は久々、気持ちのいい勝ち方でした。

3-1と先行された6回、ゲレロと、今日復帰したリー、そしてウィーターズの3連打で満塁にし、1死後、マーク・レノルズがそこまで好投のロメロの初球をとらえてどかんとグランドスラム。一気に逆転。

これがレノルズの初のグランドスラム。ここまで打率1割台、エラーはリーグ最多の11個と、あまりいいところのなかったレノルズ。今日の試合前には、守備練習で強めのノックを行ったそうな。その成果か、3回には無死満塁大ピンチでサードゴロをしっかりさばき、ゲッツーの起点に。またこんなナイスプレーも。やればできるじゃないの~。まだ27歳。バック監督のもとで、守備もバッティングも向上させてください。

7回はJJ(ジム・ジョンソン)がさくさくと7球で片づけ、8回は上原がマウンドへ。

ところが昨年までO'sにいたコーリー・パターソンがくせ者ぶりを発揮し、絶妙のバントヒットを決める。やめてくれー。

おかげで無死一塁でバティスタと対戦することに。

初球、2球目、3球目、フォークでファウルを打たせて追いこむと、あとはストレート勝負。5球目144キロで空振り三振!

つづく4番リンドは、ストレートで見逃し三振。

外ぎりぎりのすんばらしいコース。

そして5番リベラは全球ストレート勝負。2-2からの7球め、空振り三振!

上原ブログの掲示板でも誰かがコメントしていたけれど、実況していたmasnのゲーリー・ソーンが面白いことを言っていた。「上原は非常に気持ちを表に出す(very emotional)投手です。昨年はそれほどでもありませんでしたが、今年は感情を表に出すことが多いですね」

物静かで無表情だと思われがちな日本人選手の中では、ちょっと毛色が変わっていると思われているかもしれない。でも、マスコミも観客もそんな上原に好感を抱いているのが伝わってくる。(もちろん成績を残せばこそなんだけど。)

9回はグレッグがグレッグらしくランナーを出しながら後続を断って終了。JJ、コウジ、グレッグの7・8・9トリオはそれなりにパターンとして定着してきた。この形に持ち込める試合がもっと増えてほしい。

先発のアリエッタは6回3失点で、7勝目(!)。いちおうクオリティスタートだし、なんか勝ち星ものばしてる(勝ち運あるなあ)んだけど、今日の内容はお世辞にもほめられたものではなかった。毎回ランナーを出し、四球四球でピンチを作って、どうにか最少失点でしのぐといった投球。

4回にはデイヴィスに二盗、三盗を許して、その後のタイムリーで1失点という場面があったのだけど、このあとウィーターズに「もっとランナーを気にしろ」と叱られたらしい。ウィーターズ、三盗されたあと、憤然たる表情をしてましたからね。よほど悔しかったんだろう。おっとりしたマットにしては珍しい。なんか、「いいもの見た」という感じだった。

アリエッタのコメントがおもしろい。

「ウィーターズに叱られたよ。あいつは自分より2か月年下だけど、兄貴のような存在だ。イニングの合間にやってきて、4回はやらなくてもいい点をやってしまった、と言われた。そう言ってもらえるのはありがたい。次はそこをもっと頑張ろうと思えるからね」

いいですね。互いに刺激しあい育ちゆく若者たち。

ボルチモア・サン〉のズレビック記者が書いていたけど、アリエッタもきのうのブリトンも、試合後のコメントでこれまでのオリオールズのように「すごく感触はよかった。いい投球をしたけど、相手が上だった」みたいなコメントをせず、きちんと自分の足りないところを述べるのがいい。

5月の末ごろだったか、ショウォルター監督が若手先発陣を集めて、檄を飛ばしたことがあった。お前たちはまだ若いから、学ぶ課程だと言うことはわかっている。だが、チャンスはたっぷり与えている。ぼやぼやしていると、うしろからまたプロスペクトランキングに名を連ねているやつらが追っかけてくるぞ」みたいな内容。その後まもなくティルマン、バーゲセンが降格になり、マトゥスくんが復帰し……。だからブリトンもアリエッタもぜんぜん安閑とはしていられないだろう。

チームとしてまだまだミスも多いし、安定感にも欠けるけど、少なくとも昨年までのようなぬるい雰囲気がないのは、こういう厳しさや競争原理が注入されつつあるからなんだと思う。

さ、明日は第3戦。なんとしても勝って、勝ち越しを決めてほしい。Go, O's!

【今日のBaseball English】

三者三振を奪う: strike out the side

んで、朝(ちょっぴり期待しながら)起きたらさくっと負けてました(嘆) 7-4●

(ここでゲムデとジェイズブログさんで、なんとなく内容を確認……。)

ガスリーもね~、いいピッチングすると打線が沈黙し、そこそこ打つ日には球が来ないで打ち込まれるという勝ち運のない投手の典型になってしまっている。し、しかし8敗?! うーん、そこまで悪い印象はないんだけどなあ……。アリエッタの7勝から3勝分ぐらいガスリーにあげたい気も(^_^;;

ガスリーが6回持たず、リリーフでシモンを使って50球投げさせてしまったので、多分火曜日の先発はシモンではなくジャクボースカスになりそうだとのこと。(今先発4人しかいないんですよね。)

ルーク・スコットは、試合前に右肩に炎症止めのコルチゾン注射を打ったので、今日は代打でも使えず。この時期に来るとほんとうに故障者だらけになってくる。アダム・ジョーンズも肩が痛いらしいけど大丈夫か。彼が抜けたら大変なことになるので、しっかりケアしてほしい。

明日はマトゥスくん。チームがオークランドでやられた借りを返せるか。……じゃなくて返そうよ。返してください、たのみます。Go, O's!