Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

酷暑がアシスト?:O's4連勝

前シリーズでは西海岸でスイープされたアスレチックスに4-2、4-0、3-2でスイープ返し。しかもなんとA'sのゲレン監督に引導を渡してしまった……というのはもちろん言い過ぎで、ずっと蓄積してきたものがフエンテスの監督批判騒動あたりから表面化して抑えきれなくなり、ボルチモアでの3連敗がダメ押しになっただけなのでしょうけど。3連戦ずっと松井も元気がなかったし、O'sも人に同情してるヒマなんかないチームながら、なんだか複雑な心境だったのも否めませんでした。

でも新監督ボブ・メルヴィンの元で松井が左投手でも試合に出してもらい、2試合連続マルチヒットを打っているのを見たら、「災い転じて福」という言葉が自然に浮かんできましたよ。今、9回の大逆転の場面をちょっと見たのですが、ツーアウト2塁の場面で松井が打席に立ったとき、アナウンサー(ホワイトソックスの地元アナ)が「こういう場面で一番迎えたくないバッターです」とコメントしてました。そう、松井はやっぱり相手にとっては怖いんですよ。そしてツーストライク追いこまれてからガツンとタイムリー。いいヒットでした! これですべての悩みが解決されるかどうかはわからないけど、相手が恐れている通りの働きができたということが、バラバラになりかけていた歯車をかみ合わせてくれるんじゃないか。そんな気がします。

……って、オリオールズも人のこと気にしている場合じゃないんですけどね。でも今日の松井の働きはかなりうれしかったわたしです。

さてオリオールズ。今日の対レイズ戦は、ともに前カード3連勝同士の顔合わせとなりました。

オリオールズ7-レイズ0 ○ 

アリエッタが7回98球無失点の快投。ショウォルター監督は、初回、先頭のデーモンを歩かせたあと、デーモンの盗塁をウィーターズが刺したプレーを絶賛し「あれで流れが変わった」と言ってました。アリエッタに対しては「まだ3-2のカウントが多い。それがなければもっと長いイニングを投げられる」と、いつものように少し辛口でしたが、でも7回無失点は上出来でしょう。

攻撃ではこれまでずっとひねられてきたヘリクソンから、まずはJJハーディーが2本めの先頭打者弾。一番に抜擢された2試合でいずれも先頭打者HRを打ってます。ハーディーは本当によく働いている印象。守備もすばらしいし、昨オフの補強の中でも最大の成果じゃないかな。

そして4回にはマーケイキスの満塁弾が。じつはこのHRの前、一死二、三塁からアンディーノがスクイズしたのに三塁走者のスコットが走らないという謎のプレーがありました。次のハーディーが敬遠気味の四球で、ここで点が入らないといやな感じになりそう、というところで、マーケイキスが初球をドカンとグランドスラム! これはうれしかった。謎のプレーにからんだアンディーノもすくわれたし、チームもすくわれたし、何より5月15日以来長打がなかった(!)というマーケイキス自身にとってとても大きなHRだったでしょう。8回にもダメ押しとなる2点タイムリーが出ましたし、ほんとにほんとにこれできっかけをつかんでほしいですよ。

ところでその謎のプレーですが、試合後のショウォルター監督のインタビューによれば、サインではなくアンディーノが自分の考えでやったことだったそう。「彼には話をしたよ。自分が犠牲になってでも、という意味ではよかったが、一塁手もうまいし、あの状況ではいいプレーではなかった。もうああいうことは起きないだろう。ニック(マーケイキス)がHRを打ってくれて助かった」と、少しキビシイ口調になってました。

でもそのアンディーノが6回にはアリエッタを救う大きなダブルプレーの起点に。バック親分、このプレーのことは大絶賛して、アンディーノにしっかりフォロー入れてました。

5-0の8回には上原が登板。ジェイソをセンターフライ、ファルドを空振り三振、次のルギア-ノには三遊間のヒットを許すものの、ブリニャックはセカンドゴロで今日も危なげなく無失点。しめて11球。4人を11球ってすごい。

点差があるから……と思うかもしれませんが、9回に登場したマイケル・ゴンザレスなんて2四球1エラーで満塁にしてからようやく3アウトとってましたからね。毎回出てきてあたりまえのような顔をしてアウトを積み重ねる上原の働きぶりは本当にすごいです。

そうそう、前カードでは1戦め2戦めに連投し、3戦めは試合前に「今日はオフ」と言われていたとのこと。(それでも投げるかもしれないから気持ちは切らなかったと本人は書いていましたが。)

翌日が試合なしの日だったので、3戦めと合わせて2日連続オフを与えようという首脳陣の心遣いだったんじゃないかなと思います。これから夏場にかけてコンディションは厳しくなるので、こういうちょっとしたお休みをうまくいかしてリフレッシュしてほしいです。

A'sが街に来たころからボルチモア、ワシントンエリアは、連日38~39度という猛暑らしく、日本のニュースにも登場するほど。オリオールズの選手たちももちろんこの暑さにはまいっているようだけど、気候さわやかなオークランドや、ドームで試合をしているレイズの選手にはそれ以上にこたえるのかも。(逆に5月のオークランドは寒くて調子が出なかったとレノルズは言ってました。彼はアリゾナから来たので暑い方が圧倒的に好きなんだそうです。事実このところ調子が上がってきてます。)

ま、明日はデイヴィッド・プライスなんでまた厳しい試合にはなるでしょうが、なんとかくらいついて得点をもぎとってほしい。ガスリーもこのところかみ合わせが悪いので、粘り負けず、根気よく投げてほしいなあ。できれば明日勝ち越しを決めてほしいです。Go, O's!