Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ダメなメジャー記録、またも達成 orz

なんともさえない毎日ですが、TOR戦からの停滞を(「歩みを」って書こうと思って、歩んでないことに気がついた(^_^;;)おさらいしておきましょう。

vs TOR 6/14(Tue)5-6X ● 6/15(Wed)1-4 ● 6/16(Thu)4-3 ○

vs WAS 6/17(Fri)8-4 ● 6/18(Sat)4-2 ●←イマココ

きのうの試合は記録的でありました。18安打しながら4得点しかできずに敗戦。18安打ってアンタ……(^_^;;

しかも主力のマーケイキス、ジョーンズが5の4。Dリーが5の5。それで負けるほうが難しいと思うんだけど。

ちなみに1試合で同チームの選手2人が4安打以上しながら打点も得点もあげなかった(マーケイキス、ジョーンズ)のは、1920年に打点が正式に記録されるようになってからわずかに2例目だそう。(1984年4月13日のカリフォルニア・エンジェルスが初。)

しかもデレク・リーは1度ホームインしたもののやはり打点がなく、1試合で4安打以上した選手が3人いて、だれも打点をあげなかったのはメジャー初だそうです。イェーイ!パチパチパチ(やけっぱち!)

ほんとにねーーー。元気のない打線というより、とにかくチャンスに弱い打線。人はどうすればチャンスをものにできるのか。ここぞというとき、どうすれば力んだり気圧(けお)されたりせずに望ましい結果を残せるのか。朝はオリオールズ、夜はジャイアンツ(SFじゃなくてYG)の元気のない打線を見ながら思いをはせる毎日です。

まあ、打線だけではないのですが。昨日の場合、18安打をムダにしまくったとはいえ、4点はどうにかとったんだから。ところが同点に追いついたあと登場したジェレミー・アッカードが、1/3回を被安打1、四球2、自責3というピッチングで試合をぶち壊し。(わたしは普段、あまりこういう表現は使わないのですが、きのうはホントにぶち壊しでしたよ。)けっきょくアッカードはこの試合のあとDFAされ、3Aからブラッド・バーゲセンが昇格しました。当面はブルペンロングマンを務めるもよう。

ついでに記しておくと、昨日はほかにセカンドで時々先発していた若手のライアン・アダムズも3Aにオプション。こちらは、「しばらくメジャーの空気を吸っていろいろ勉強しただろうから3Aで毎日先発してプレー機会を確保しようね」という前向きの措置。代わりにブレイク・デイヴィス(27)が初の昇格。デイヴィスは2006年の4順目指名。2009年には内野のプロスペクトと期待されたもののスプリングトレーニング中に左脚を疲労骨折。以後目立った成績を残せず、今年のSTにも招待されませんでした。今季は3Aノーフォーク・タイズで.284、5HR、24打点。苦労人ならではの活躍を期待したいところ。

さらにいろいろほかのケガ人情報などを。

デイヴィスが昇格した理由は要するにブライアン・ロバーツの不在。彼は松坂が最後に投げた試合で、セーフティーバントを試み、一塁にヘッドスライディングしたときからずっと脳しんとうの症状に悩まされ続けています。(昨年も最後の何週間かは脳しんとうで欠場。)

脳しんとう専門医の診察を受けて、先週から軽い運動を始めているものの、水曜日あたりに頭痛が再発してまた1日休み、一進一退というところ。小さい身体で身を挺してプレーする選手なので、昨年の腰痛もそうだけど、どこか神経系統に根本的な故障を負ってはいないかと心配。早く復帰してほしいけれど、経過を見ていると前半戦に間に合うかなあという感じ……。

16日(木)の試合で5回まで0点に押さえながら背中の張りで降板したジェレミー・ガスリーは、昨日MRIを受けて筋肉に損傷がなく軽度の張りであることが判明。さすが身体が強い! 今日40球のキャッチボールをした。一応、来週火曜日の先発を目ざすらしいけれど、無理なら代役を立てるとのこと。一度ぐらい先発を飛ばしてすっかり違和感をなくしたほうが無難なような気もします。

いっぽう今日の試合では5回まで1失点と前回よりずっとましな投球をしていたブライアン・マトゥスが、6回のマウンドで脚がつって降板。(最終的にはその回に3失点し、4失点で負け投手)。ただ、トレーナーの診断では肉離れなどではなく、一応 Day-to-day だとのこと。そういえば昨日、涌井も脚がつってましたね。今の季節、暑さから来る軽い脱水などがけいれんを引き起こすのでしょうか。要注意。

さらにさらにルーク・スコットも背筋の痙攣で、こちらもDay-to-day。まあピエとライモルドがいるから一応はなんとかなるだろうけど、ナリーグの球場だとゲレロが代打でしか使えないので厳しいんですよね。いやー、しかし、ホントにケガ人多いな。

もうひとつ、ケガ人ではないけどなんとかしてほしいのがマーク・レノルズのフィールディング。ナショナルズとの初戦、5回にブリトンが崩れるきっかけを作ったのが、バント処理後のレノルズの送球エラー。これがなんと今季15個めの失策で、アリーグの三塁手では断トツトップ。しかも見ていると、なんてことのない送球エラーが非常に多い。難しいバウンドを捕球しそこねる、とかじゃなく、ふつうに投げとけばアウトでしょ、というやつをとんでもないところに投げるのですよ。なんとかしてくれ~。8回、上原の登板時にもファウルフライの目測を誤って通りすぎ、いきなりひょいとよけたので後ろからバックアップで追ってきたハーディーが捕りきれず、ハーディーに今季初エラーがついていた。あれも映像で見るとレノルズがいけない。(と、だれもが思った ^_^;;)

たしかに長打力はあるけど、それと15失策を秤にかけたら、わたしは15失策のほうが重いような気がしてきましたよ。ジョシュ・ベルは3Aで何してるのかなあ。

……ううむ、どうもグチっぽくなっていけませんな。最後は上原の話題でぴしっと締めましょう。

上原はきのうのナショナルズ戦、8対4の8回1死から5番手として緊急登板。8回、ゴンザレスがどうにもこうにもストライクが入らず、自分は三塁側にころがり球は一塁側にはずれ、なんていう状況だったので、業を煮やしたショウォルター監督が交代を告げたのでした。

わたしは久しぶりにmlbTVで試合を追っていたけれど、まさかこの場面で上原が出てくるとは思わず、つい見逃してしまったほど。

エスピノサへの2球目、上原は、さきほども触れたようにファウルフライを打たせたものの、レノルズが下を通過し、ハーディーが落球。しかし動じることなくフォークを連投して、5球目で空振り三振をとりました。

まさかの緊急登板だったけど「ピッチャーがいなかったから」「気持ちを切ってなかったのがよかった」「いつでもどこでも投げます」とコメントしていました。

1/3回を無安打無失点。しかもチームは敗戦――スポーツ紙では超・地味な扱いにならざるを得ないけれど、わたしは最近の上原がとても好き。(前から好きなんだけど。ますますというか。)

もちろん、まだ「クローザーやらせてほしい」という気持ちはファンとして当然持っているけれども、目立ちたがり屋で、ずっと先発にこだわり続けた上原が、たび重なるケガや引退の危機を乗り越えてたどりついた「とにかく投げるのが楽しい」という今の境地が、見ていてとても楽しいのです。もちろん、チームもバンバン勝ってスポットライトが当たればもっと楽しいんだけど、どんな地味な状況でも黙々とひたむきに投げている上原にも感動するなあ。

もっとも本人は、目立ちたがり精神は少しも失ってなくて、このところツイッターでもよく「もっととりあげて」と知り合いの記者さんたちに訴えてるけれど(笑)。でもこういう今の状況の中で上原の元々持っている人間的な優しさや細かいところにまで気配りするマメさがさらに深まっている気がして、先日、手術を控えた松坂大輔ツイッターでかけた言葉など、ちょっとじんとしてしまった。

まあ野球選手なんだから優しければいいというものではもちろんないのですが。でもひとまわり大きくなった器にはもっともっといろんなことが取り込めるような気がするのです。でっかいハートで獅子奮迅の活躍を。オリオールズの苦しい台所を粘り強くがっちり支えていってもらいたいです。