スイープは逃れた:O's-Nats
O's 7-Nats4 ○
ふう。どうにか最終戦をとって、今季のベルトウエイ・シリーズを3勝3敗で終えました。
またクリス・ジャカボースカスですよ。ちなみに、「ジャクボースカス」と表記していましたが、放送を聞いて微妙に変えました。先発のふたりの名字Jakubauskas とGorzelanny を合わせると21文字!なんていうかなりどうでもいい報道もあったりして、現地の人にとっても読みにくい名前なんだろうなと思います。
5回6安打3失点で2勝目。たいした成績でもないように映ると思いますが、えらいのはヒットを2本打っていること。なんでも大学時代まで野手(一塁手)をやっていたそうで、打席に立つさまやバットの振り方なんかは堂に入ったものでした。とはいえ、アリーグでリリーバーを務めていたので、今日がメジャー初ヒットと2本め。本人も、バッティングをほめられてかなりうれしそうでした。このインタビューで風貌とかしゃべり方を見てもらえるとなんとなくわかると思うのですが、なんかガテン系な感じで、ナイスガイ・オーラを放っております。「コントロールとテンポがいい」ところをショウォルター監督に買われているもよう。ブライアン・マトゥスくんの脚(けいれん)は快方に向かっているとはいうものの、まだまだローテーションの穴は発生しそうなスタッフなので、これからも働きどころは多々あるんじゃないかと思われます。
そのジャカボースカスが、5回に初ヒットを打ったあと、JJハーディーが二塁打。ところがここでなんと三塁コーチのラッセルが手をぐるぐる。ちょっとぉ、ランナーは投手でっせ……というわけで悠々ホームタッチアウト。これはランナーコーチの判断としていかがなものか。
あとからジャカボースカス自身「三塁を回ったところで脚がゼリーみたいにぐにゃぐにゃになった」と言ってましたし、万が一ホームのクロスプレーでケガでもしたら大変だったところ。今季、ラッセルコーチの走塁判断には「え?」と思わされる場面が多々あります。
で、このまま次のバッターがアウトになっていたら、また悪夢の展開が待っていそうだったのですが、アダム・ジョーンズが2アウトからタイムリー。続くDリーも大きなツーベース。やっとやっとほしかったクラッチ・ヒットが出た今日の試合でした。
それでもチーム全体でのRISPは11の3。ダブルプレー4(!)。残塁5。欲を言えばきりがないとはいいながら、うん、もうちょっとランナーを効率的に得点に結びつけてほしいかな。
ほかに目立ったところではJJハーディーが8号。オリオールズのショートは、2008年から2010年まで合わせてHR7本だったんだそうで、それを半年で上回りました……ていうか、3年間で7本っていくらなんでも少なすぎでしょ!
さらにレノルズが13号。きょうは4の3、打点2で、あと3ベースが出ればサイクルという活躍。きのう15エラーのほうが重たく思えると書いたけど、うん、打ってくれれば文句言わないよ。でも送球はしっかりね。
(本人は試合後「ナリーグの球場だからなじみやすかった」とコメントしてました。このあいだは「暑くなってきたから調子が出てきた」と言ってたし、いろいろ注文多いのね(笑))
上原は8回、9回に登板。
8回は先頭のバーナディーナが当たりそこねのサード内野安打で出塁し、戻ってきたジマーマンを迎えるといういやな展開でしたが、外ぎりぎりの見事なストレートで見逃しの三球三振! ジマーマンは一度もバットを振らず、最後の球にも「あそこに決められちゃしょうがない」という顔でベンチに戻りました。
つづくニックスをセンターフライ。モースはセカンドポップフライ。安定した投球。
9回は先頭のエスピノサに初球の甘く入ったストレートをガツンとHR。
ちょっとこのところ2イニングめに課題が残っております。
でもラモス、ステアーズ、コーラはそれぞれサードゴロ、センターフライ、セカンドゴロにうちとって試合終了。しめて19球のピッチングでした。
今、オリオールズのブルペンは、今日2イニングずつ投げたジム・ジョンソン(ERA2.57)と上原(ERA2.53)が支えていると言っても過言ではないでしょう。今日はふたりとも2イニングずつ投げてしまったので、明日はどうするのかな。アリエッタががんばって直接グレッグにつないでくれないかな……でも球数が多いからだいたい6回なんですよね。
O'sはすでにピッツバーグに移動しています。明日からはパイレーツ戦。去年、一昨年、パイレーツとやったかな? 記憶にありません。
ジャカボースカスを本塁に突入させたジョン・ラッセルコーチは昨年までパイレーツの監督を務めて解任された人。若干フクザツな思いを抱きながらのホームカミングのようです。今年、パイレーツは調子がいいいんで、全力でぶつからないと。
ここんところずっと1勝2敗ペースになってしまっているので、なんとか勝ち越してほしいです。 Go, O's!