Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原三者空振り三振など

6/22 O's 4―PIT 5 ● 

昨日の試合、オリオールズ的には嘆かわしいものだったんだけど、上原が「これぞプロ」の投球を見せてくれたので、やはりエントリをあげておきます。

先行し、エラーで逆転され、それでもブリトンが6回を投げきり、ジム・ジョンソンが7回をきれいに片づけたあと、8回に上原が登場。

先頭、3番の好調マカチェンは4球め、アウトハイのきれきれのストレートで空振り三振。

4番、ウォーカーは一転フォーク攻め。みごとにコントロールされたアウトローのフォークで空振り三振。

5番オーバーベイには全球ストレート勝負。5球目ど真ん中に見えるストレートで空振り三振! 負け試合だったけど、この投球だけはカタルシスを感じさせてくれました(画像)。

スポーツ紙の報道によれば、ベンチとブルペンの連携が取れておらず、JJが8回もそのまま行くとばかり思っていたところにいきなり指名されたので準備ができていなかったとのこと。ブルペンコーチだったリック・アデアが投手コーチになったんだから、そこらへん、もう少しうまくできないものか。でも、この3連戦はブルペンコーチそのものが代役だったので、やはりバタついてしまったのかな。なんだかいろんなところでチームにきしみが出ているので、きっちり油さして調整してほしいです。

ところで上原が今季1試合で3個の三振を奪うのはきのうが4回め。せっかくなので記しておくと:

MAY 18 NYY ヌネス(空)ジーター(空)グランダーソン(空)(一死からマーティンに安打)

MAY 26 KC 8回:バトラー(空) 9回:ペーニャ(空) ゲッツ(見)(9回先頭ベトミットに安打) 

JUN 04 TOR バティスタ(空) リンド(見) リベラ(空)(先頭パターソンに安打)

JUN 22 @PIT (上記

三者凡退での三連続三振はきのうが初めて。3人とも空振りだったのも、敵地も初。

昨日の試合後の監督インタビューでは「上原は対戦したことのない相手にとっては脅威ですね」と記者に言われて、ショウォルター監督が「対戦したことのある相手にとっても脅威だよ。上原はいいシーズンを過ごしている。われわれも上原が故障せず投げられるよう気を配っているしね。彼のことを誇りに思うよ」と答えていました。

ボルチモア・サン〉のジェフ・ズレビック記者も、O'sの問題点を列挙したあと、唯一の明るい材料としてJJ-コウジのセットアップコンビの奮闘を挙げてました。

曰く「ふたり合わせて64登板で2.49 ERA。合計77投球回で被安打59、四死球はわずかに12、三振72。セットアッパーふたりでこれだけの数字を挙げているチームはそうないだろう」

でしょ? だから、あとはそれをどうやってチームの勢いにつなげるかなのですよ。

きのうメジャーデビューの試合で致命的なエラーをおかしたブレイク・デイヴィス。真正面のゴロをトンネルだから、まあ言い訳はきかないとも思うけど、マイナーではショートでの出場が主で、今季はセカンドを守ったことがなかったとか。オフにはニック・グリーンとかブレンダン・ハリスなど、内野のユーティリティー向けのベテランを補強したのだけど、軒並み打率が低くてお呼びがかからないらしい。デイヴィスは2割8分台打っていたので呼ばれたらしいんだけど……上原も自分のブログで記していたように、ほんと、へたなら練習するしかないです。

アンディーノ、レノルズ、デイヴィスあたりは試合前に特守でもしてほしいなあ。レノルズにしてもきのうのデイヴィスにしても、ミスをするときはぜんぜん足が動いてないんだもん。メジャーではそういう練習ってあまりシーズン中はやらないのかな。いや、このあいだレノルズが試合前にノック受けたという記事を読んだぞ。1回で終わらせずに、しつこく続けてほしいです。とにかくB-Robが前半戦に間に合わないのは現実であって、いる人たちでどうにか穴を埋めるしかないのだから。

(でもほんとに痛い……"sorely missed"(不在が身に染みる)というのはこういうことなんだろうなあ(泣))

他の話題では、ラッセルとランドルフはやはり役割を交換するもよう。ベンチコーチだったランドルフが三塁コーチに、三塁コーチだったラッセルがベンチコーチになるとのこと。真相は不明だけど、たぶん、何度かあったラッセルコーチの判断ミスも寄与しているのでしょう。

皮肉なことに、今年masnで流れているオリオールズのTVコマーシャルの中に、ショウォルター監督が「ホームタッチアウトがなければ、いい判断だったといえるのか。ときにはリスクを冒すことも必要だ」と語っているバージョンがあるんですよね(^_^;; まあ、すべては時と場合によりけり。程度によりけり。能書き通りにことが運べば誰も苦労はしないのです。

CMといえば、masnにはナショナルズバージョンもあって、もちろんリグルマン監督が語っているわけなんだけど、突然の辞任にはほんとうに驚きました。詳しい事情がわからないので、監督とGMとどちらの肩を持つ気にもなれないけど、成績不振ではなくもめごとでやめた場合、気の毒なのは選手とファンですよね。ツイッターで選手たちが「明日も試合がある」とツイートしているのを見て、「ホントに、なぜ今なんだ?」と、他チームながら思ってしまいましたよ。さよなら勝ちで沸き返るベンチが一瞬で静まりかえった、という報道もあって、あまりに気の毒すぎる、と。

後任にはマクラーレンベンチコーチ、とのことですが、一部に、かつてのオリオールズ監督(そして選手時代は巨人にもいた)デイヴィ・ジョンソンを挙げる声もある模様。……まあ、すべては観測気球だからどうなるかわからないけど。

さて、明日からはカムデンヤードでは初めてというレッズとカーディナルスを迎えます。そのあともブレーブス、レンジャース、ボストンとめっちゃ厳しい日程に突入していくんだけど、まあ、オリオールズにとって厳しくない日程なんてありませんから!(ひらきなおり)

星勘定なんて関係ない。ただ目の前の試合を必死に戦ってほしい。

きのうの試合のあと、アダム・ジョーンズがめずらしく「もういやになってきた」とネガティブなツイートをしていたけど、我慢だよ、ジョーンズ! ここで折れたら負けなんだから。

(……ていうか、ジョーンズってFAまで何年あるんだっけと、つい心配になってしまった。見捨てないで~!)

はあ、いかんいかん、どうしてもぐちっぽくなってしまう(^_^;;

まあ、過剰な期待は抱きませんが、5割の目標はまだあきらめてませんよ。チームは生き物で、またどんどん様相が変わりますからね。なんとか粘ってほしいです。 Go, O's!