ひっさびさの勝ち越し(O's)
6月6~8日のOAK戦でスイープして以来、4カード連続して負け越してきたオリオールズ。このレッズ3連戦で久々の勝ち越しを決めました。ええと、4カードぶりっていうのかな5カードぶりっていうのかな。日本語わからない……やばい。でも、うれしー。
6/24(Fri) 5-4 ○
6/25(Sat) 5-10●
6/26(Sun) 7-5○
◆第1戦はこのごろすっかりローテに定着しているジャカボースカスが5回3失点でまとめ、リリーフのバーケンが同点にされるも、以後ジム・ジョンソン(7,8回)―グレッグ(9回)―コウジ(10,11回)―ゴンゾ(12回)と無失点リレー。最後は、ずっと不振をかこっていたD・リーがようやくヒートアップしてWalk-off HR! というわけでなんとゴンザレスに勝ちがつきました(笑)。まあいいか。
上原も2回3三振の好投。
10回、先頭のローレンにはライト前ヒットをゆるしますが、以後、ジェイ・ブルースを空振り三振、ジョニー・ゴームズをセンターフライ、スタッブズを見逃し三振に。
11回はラモン・ヘルナンデスをファーストゴロ。(ベースカバーもそつなくこなしていたけど、見てるといつもハラハラします。)
ヤニシュを空振り三振。
ヘイシーをライトフライ。
本人が課題としていた2イニングめもきっちりこなして、危なげないピッチング。
打撃のほうでは、あいかわらずチャンスは作れども点がとれず、チームの得点圏(RISP)の成績は14の2。残塁13。これがもうすこし良化しないと、安定した戦いはできまっしぇん。
ただ、パイレーツ戦の3戦めにメジャーデビューして、いきなりタイムリーエラーをしてしまったブレイク・デイヴィスが、2回に2点タイムリー三塁打を打ったのはうれしかった。監督が彼をまたスタメンで使ったのも、デイヴィスがそれに応えたのも。こういう場面が増えてほしいな。
そして12回には、コウジのあとに登場したゴンゾ(ゴンザレス)が案の定ピンチをまねき、ツーアウトからセンター前ヒット→ジョーンズがつっこみすぎて後逸→あわてて拾い、ハーディーへ送球→ハーディー矢のようなバックホーム→タッチアウトでチェンジというプレーが。でもファインプレーというよりマンガのようなプレーに見えたのはなぜなんだ(^_^;;
その直後に飛びだしたのがリーのHRということで、この日は若干「不思議の勝ち」に属する部類の試合だったかな。でも、試合終了後には花火大会もあったようだし、満員のお客さんは満足して家路についたんじゃないかと思います。いいなあ!
◆第2戦は文字どおりの Slugfest(乱打戦)。
前日はリアル花火だったけど、この日は暗喩としての大花火大会。
だって両軍あわせて9HRですよ?
こちらもジョーンズ(13th)、マーケイキス(6th)、ウィーターズ(7th)、ハーディー(10th)と4本出たけど、惜しむらくはぜんぶソロだったこと。相手はマルチRBIが3本ありましたのでね。そこで勝敗が分かれましたね、ハイ。
それにしても気がかりなのは、ブライアン・マトゥスのピッチング。4回2/3、被安打9(うちHR3)、自責6。
復帰してからずっと指摘されているのが球速が落ちていること。
見ていると、それをなんとか補おうとして力むあまりに制球も乱し、カウントを立てなおそうとして痛打されているような感じ。一方、チェンジアップ(カーブ?)がいいところに決まってカウントを稼ぐという場面もあり。
ショウォルター監督は、球速が戻らないという現実を受けとめて、その中でどういうピッチングをしていくか考えたほうがいいと話していた。
若いマトゥスには、「球速が戻らない」なんてことは考えたくもないだろうけれども、不調のなかで苦労しながら試すことは、確実に自分の引き出しを増やすことにつながると思う。聡明さはピカイチの投手なので、なんとかここから這い上がってくれることを願いたいです。
◆そして今日、第3戦。なぜか真夜中に目がさめたので、仕事しながらリアルタイム観戦。(そして朝方二度寝して寝坊→子どもが学校に遅刻(汗))
あいかわらずツッコミどころは多々ながら、最近それなりに活発な打線。活発なのにつながらないことが多かったんだけど、今日はマーケイキスのツーアウトからのタイムリーで先制。さらにDリーのスリーラン+レノルズのソロで加点と効率よく先発のガスリーをバックアップ。
なかなか援護点をもらえずERA3点台なのに9敗もしているガスリー。今日は力のこもった投球で、5回まで1失点に。
ところがいつものことながら、少し球数が多いんですよね。
しかもそこへもってきてレノルズがいつもの送球エラーふくむ2失策。これでさらに球数がかさむ。
けっきょく6回111球でランナーを残して降板。
で、そのあとをうけついだラパダとジム・ジョンソンがなんと3連続四球(押し出し2)であわやホラー劇場に(大汗)。
まあ、審判の判定もかなり辛かったかな。JJは上原同様めったに四球を出さないので。
しかしここを1点差でどうにかしのぐと、そのあとマーケイキスのタイムリーとルーク・スコットのHR(チャップマンから!)で非常に貴重な追加点が入り、8回上原、9回グレッグのリレーで逃げ切りました。
先ほども書いたように、先発が7回もたないとか、エラーが相変わらず多いとか、ツッコミどころはまだまだ多いけど、課題のRISPは9の3。ちょっとずつランナーを返せるようになっているかも(希望的観測)。
とくに「基本的にスロースターター」といわれるデレク・リーと、今日5の3、2打点だったマーケイキスの調子が上向きなのがうれしいな。このまま続けてほしい。
それから今日もなにげにスタメンだったブレイク・デイヴィスは、4の2、1四球、2得点。盗塁もしてたし。引っぱりにかかってゲッツー、という打撃の多いO'sの中にあって、カツンとセンター返しのバッティングが目をひきますね。ただ、守り慣れないセカンドの守備はまだ不安定なところが多くて、海のものとも山のものともつかない、というのが正直なところ。でもちょっとおもしろい選手ではあるなと。
上原はきのうHRを打ちまくった中軸と対戦。ヴォットーをアウトローのフォークで二ゴロ、ゴームズはフォークで三振、つづくフレッド・ルイスはフルカウントから四球(珍しい!)、しかしスタッブズは初球で一邪飛。防御率2.25。
「対戦相手の打率.169は、チームで一番の低さ」と、MASNの中継アナも絶賛。
ついでにベンチに帰ってコーチやチームメートをハイタッチする上原を映して「ダグアウトでもマウンドでも常に気持ちを全面に出すコウジ・ウエハラです」とコメント。ブルペンコーチ転じて投手コーチとなったリック・アデアとはハグしてましたね(笑)。
昨日の試合前だったか、アンディ・マクフェイルGMがシーズンチケット購入者との一問一答の中で「ブルペンAはすばらしいので、ブルペンBをどうやってそれに近づけるかが課題だ」と述べていました。
ブルペンAというのはまちがいなくJJ-コウジーグレッグのこと。
そろそろトレードデッドラインが近づいていて、はないちもんめよろしく「あの子がほしい―あの子じゃわからん―相談しよう、そうしよう」といううわさ話も大きくなってきています。
もちろんコウジがほしいという声もよく聞くし、どこそことならマッチングは完ぺき、という類の話もきかれます。
でもどうかなあ。ブルペンAをあえてくずしてまで取りに行くなら、よほどよほど魅力的なピース以外にはありえないかと。
先発陣が若く7回投げきれるメンバーがほとんどいない現状で、それでもどうにかやっていけているのはJJとコウジがふんばっているおかげ。ここをくずしたらチームが崩壊してしまうでしょう。
まあ、そうはいってもすべてが流動的なのがMLBなのですが。
さ、明日は1日休養をはさんで、つぎはまた珍しいビジター、カーディナルスを迎えます。プホールズが休みなのが残念だけど。
次もなんとか勝ち越しを目ざしてもらいたい。がんばれ。Go, O's!