Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

グレッグホラー劇場:涼しくなるよ~!

オリオールズ6-インディアンス5 ○ 勝った!!

しかし、左うちわで終えるはずだったのにいつの間にか1点差になってるし。しかもぐったり疲れているのはなぜ??(グレッグホラー劇場のせいさっ。←自問自答)

今日はひっさびさに完ぺきな試合運び(9回裏までは)。1回に先制、4回にツーアウトからリーのタイムリーで追加点。6回に追いつかれるも、すぐその裏マーケイキスの8号で勝ち越し。

投げてはシモンがチームとして7月5日のミッチ・アトキンス以来のクオリティスタート。7回2失点。りっぱりっぱ。明日、法的手続きのためまたドミニカに戻らなきゃならないそうだけど、一応すぐ帰れることになっている。無事に帰ってこいよ~。(まあ、大晦日に何が起きたのか、本当のところはわかりませんが、一応弾道検査でシロと出ていますので、わたしはシモンを信じます……。)

3―2の8回は、きのうに続いてコウジ。

代打サイズモアをセンターライナー。これはいい当たりで少しハッとした。

つづくラポルタは、やはりいい当たりのファウルを打たれる場面もあったけれど、ていねいに攻めてフォークで三振!

つぎのカレーラは三球三振!

きょうもナイスピッチでした。すばらしい。途中でベンチがちらっと映ったけど、バック親分完全にくつろいでました(笑)。

するとその裏、打線がようやくコウジのバトンを受けとってくれて、3点の追加点。よかった! これでいくらなんでも今日は楽に終われるだろう……。

と思ったら、9回、グレッグがワンアウトから3人歩かせたちまち満塁に。おいおい!

ひとり三振に切って取ってツーアウト。さすがにもう終わるよね、と思ったらオーランド・カブレラにセンター越えのツーベース。走者一掃。ぎゃ~~。

こうなるともう、あとはゴンちゃんしかいないわけで。神に祈るしかなくなっちゃうのですが、どうにかこうにか次の打者を抑えて終わらせてくれました。うううう、なんでこんなに苦労しなくちゃいけないんだよう。

きょうの試合はひとつのターニングポイントになると思いますね。

というのも、きのう2イニング投げさせた上原を今日も使ったので。(さすがに明日はないと思うけど。)

今季、なんで初めから上原をクローザーにしないんだ?という声は現地のファンのあいだにも根強くあったけれど、それはもうひとえに「上原を使い倒したくない」という理由からだったとわたしは思っています。

そして、そのとおり慎重に使い続け、本人もケアを絶やさなかった結果、なんとか無事に前半戦を乗り切ることができた。そしてきょう、2イニング投げた翌日に連投して好投。一方で展開されたグレッグのホラー劇場。しかもまもなく先日の乱闘の出場停止処分も(4日よりは短縮されるのではないかと思うけれど)課されることになっている。

これを機にクローザー入れ替えようよ、ね?親分。

これまでにもあれこれ理由をつけてサードコーチャーとベンチコーチを入れ替えたり、リーの打順をさげたり、いくつか大きな決断をしてきたじゃないですか。ゲレロは一応先日の死球で手首を亀裂骨折し、そのせいでウィーターズに四番を明け渡したのだけれど、これもまあ潮時でしたし。そろそろクローザーも潮時なんじゃないかな。

トレード期限が近づくにつれ、上原の名前ももちろんあちらこちらで取り沙汰されるようになっている。(でもスポイラ誌の予想などメジャーなメディアには名前が出なくて、むしろ地元紙やファンブログなどで「上原を取って!」という論調のものが多いかな。こちらはブレーブスブログ。ツインズブログ(昨年末の記事)。ほかにフィリーズのブログもあったけど見失いました。

ちなみに今日の試合を終えた段階で、こんな数字が。

過去26試合(28回1/3)で 1.27 ERA。 K/BBは 6.50でアリーグリリーフ投手中トップ。 K/9は11.70で、同6位。

すごいのひとこと。

で、トレードがあるかと言ったら、やっぱりないような気がします。

ボルチモアのファンは今、みな心から「コウジをクローザーに」と望んでいますしね。これから若い先発陣の巻き返しを期待するとしたら、やはり上原をキープすることは至上命題でしょう。

さて、いくつかロスターの動きなどを。

◎ゲレロ、DLに。

先ほども触れましたが先日の死球で手首に亀裂骨折を負い、ゲレロがDL入り。代わりに外野手マット・アングルが初のメジャー昇格。アングルは25歳。2007年のドラフト7巡め。今季は3Aで打率.266、4HR、29打点、盗塁20。出塁率.334。ジョシュ・ベルをおさえての昇格。

さらにペドロ・ヴィオラが降格されて同じ左腕のトロイ・パットンが今季2度めの昇格。3Aでは4勝1敗、1.83 ERA。

◎あすの先発はミッチ・アトキンス。月曜日のBOS戦はバーゲセン。まだ不安定なときもあるけれど、このごろロングリリーフではそれなりに結果を出しているのでがんばってほしい。シモンに続け! Go, O's!

◎ブライアン・マトゥスが3Aで好投。7回を投げ、被安打3、四球2、奪三振8、無失点。

実はきのうMASNに載ったインタビューがすごくおもしろかったのです。

その中で、3Aに行った直後は打ち込まれたりして結果が出なかったが、前回にすごく手ごたえをつかんで、だいぶ元の形に戻ってきたと本人が言っていたので、今日、そのとおりの結果が出てよかったなと。ほかには昨年まで非常にいい関係だったクラニッツ投手コーチが退任して今春からコナーコーチに代わり、そのコナーもまた年度途中で退任してアデアになったことについて「コーチはみなそれぞれのやり方があるから、短い期間で何度も変わるのはつらかった」と言っていて、若手投手陣が軒並み不調に陥ったのには、どうもそこらへんの意志疎通の不行き届きなどもあったのではないかと感じました。特にマトゥスは春期キャンプでフォームを調整したことが裏目に出てしまったのですが、今、3Aで彼を昔からよく知るマイク・グリフィン投手コーチの指導を受けて元のフォームに戻そうとしているとのこと。

「春期トレーニングでやったことはぜんぶやめます。元の自分に、メジャーで結果を出したときの自分に戻るつもりです。グリフィンといっしょにやれて一番うれしいのはその部分ですね。調子がよかったときのぼくを知っているから。それはそう簡単に消えてなくなるものじゃない」

 さらには、落ちてしまった体重を戻し(ただし、質のいい筋肉を増やすことによって)、トレーニングコーチのブレイディ・アンダーソンの指導のもと体のケアの仕方なども一から学びなおしているようです。

 つらい前半戦であったとは思うけれど、成長痛はだれにでも訪れるもの。前にも書いたとおもうけど、これを糧として「元の自分」に戻る課程でひとまわり大きくなってほしいと思います。

 

◎あ、そうそう。前回書こうとして忘れてしまった「ちょっといい話」を最後に。

オールスターでマット・ウィーターズが6回から捕手を務めましたが、アリーグのワシントン監督は当初ヤンキースラッセル・マーティンに交代して、ウィーターズは予備にとっておくつもりだったとのこと。それを察したマーティンが監督にじきじきにかけあって、自分はいいからウィーターズを出してやってくれと交渉してくれたのだそうです。「自分の身に置きかえて考えればわかるけど、初めてのオールスターで出場できなかったら少し残念な気持ちになるからね」と。けっきょくアリーグが敗れたので、マーティンは出場機会なし。ううう、なんていい人なの。少しほろりとしたニュースでありました。NYデイリーニュースの元記事はこちら。