Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

ジム・ジョンソ先発転向?など

今日は試合なし。

右肩痛で一時マイナーでの試合も休んでいたルーク・スコットは、きのうの2Aブーイの試合で2HR、1二塁打、6打点の働きをしたそうな。肩のケガ自体は治っていないようだけど、痛みがひいたのかバットは振れるようになったみたい。週末に復帰の模様。

一方、前回3Aでいいピッチングをしたマトゥスは、昨日はふたたび打ち込まれて8失点(だったかな)。なかなか一筋縄ではいかない。がんばれ。

上原のトレード話ですが、前回のエントリで「上原本人もまんざらでもないらしい」と書いたのは若干の勇み足でした。今日上原自身「オリオールズが嫌ってことは決してない」と、ブログに記していましたね。他球団から欲しがられるということは、実力を評価されているということだから、そういう意味でうれしい、ということなのだと思います。

まあ選手としては(そしてファンも)まな板の鯉でして、7月31日が過ぎるまでは、じっと待つしかありませんからね。

ただ、チームの状況をいろいろ見ると、「どちらかというとなさそうだな」という気がしてきました。その一番大きな理由は、近々ジム・ジョンソン(JJ)の先発転向がありそうだということ。

JJはロバーツ、マーケイキスに次いでオリオールズ歴の長い生え抜きの選手で、元は先発として育てられていたものの、当初は芽が出ず、その後ブルペンの貴重な戦力として活躍するようになった選手。しかし決め球があり、制球もよく、フィールディングやランナーの牽制もうまいことから、ずっと先発転向論が叫ばれていました。

そこへもってきて今年の先発陣の大不振。で、ついに数日前のインタビューでショウォルター監督が「もし転向させるとしたら、今季中に何度か先発マウンドを体験させたい。そうすれば本人も手ごたえや課題を胸にオフを送ることができる」と発言し、いよいよ実現近しという雰囲気に。

で、「ブルペンAコンビ」のJJが先発に転向したうえにコウジまでいなくなったら、いくら今季の優勝はあきらめたと言っても、そりゃーあんた、あんまりだよ、という状況なのは明白なのでありまして、やはりトレードはないんじゃないかと。(ま、わかりませんけどね……。)

ところで、7月21日の〈ボルチモア・サン〉にそのジム・ジョンソンをフィーチャーしたジェフ・ズレビック記者の記事が載っていたのですが、これが非常におもしろかったので、ごく簡単にかいつまんで紹介させていただきます。

JJは昨年、右ひじを痛めてシーズン後半を棒に振り、サラソタでリハビリを続けていたのですが、試合もなく時間がありあまっていたため、以前からの願望を果たすべくなんと大学に通いはじめたとのこと。高校出でプロ入りしたものの、元々建築など理系の科目に興味があったそうで、昨年秋と冬に4科目を終了し、これからも長い時間をかけて少しずつ単位を取っていくつもりのようです。

TV画面で見ると物静かな印象を受ける人なので、大学に通いはじめたときくと「学者肌なのかな」と納得してしまうのですが、同時にすごく熱い一面も持ちあわせているみたい。先日のBOSとの乱闘騒ぎのとき、グレッグと共に退場処分になっていたので「なぜ?」と思ったのですが、こと野球に関しては正しいと思ったことをズバリと口にし、チームメートに対しても苦言を辞さないそうです。記事で紹介されていたグレッグのコメントが面白いです。

「あいつのことをよく 'Angry Jim'(怒れるジム)とからかったりするけど、あいつが怒るのには理由があるし、そういう気質だからこそあれだけの成績を残しているんだ。彼は自分に絶対の自信があるし、同時に研究熱心でもある。それは最強の組み合わせだよ。チームで大黒柱になるような選手は自分に言い訳をしないし、チームメートと衝突することも恐れない。いい意味でね。あいつは自分が向上するだけでなく、まわりの選手も向上させようとしているんだ」

ジョンソン自身のこんなコメントも。

「プロ入りしたてのころ『ここに来られただけでよかった』と思っているやつもいるんだな、と感じた。でもぼくは3年連続ルーキーリーグにいても、ちっともうれしくなかった。(中略)仲よしクラブみたいなことで満足するやつもいるが、ぼくはお金をもらって野球をしてるんだから、少しでもうまくなるよう全力を注がなくてどうする、という考え方だ」

いや~、この考え方、上原浩治そっくり! 上原も巨人時代によく「プロ入りしただけで満足していてはだめ」と若手選手を激励していましたっけ。そういえば以前JJとお寿司を食べに行ったとブログに書いていたけど、お互いことばの壁なく話せたら、語り明かせちゃうんじゃないのかな。いや、たぶん今でも気持ちは通じていると思うけれど。なんだかこの記事を読んでそんなことを思いながらひとり熱くなっていたのでした。

ところでオリオールズとは関係ないのだけど、バスター・ポージーの近況を知らせる記事があったので、こちらも簡単に内容をご紹介。

それによれば22日金曜日に、3つの靱帯を固定するため挿入されていたボルトを除去する手術を受ける(た)模様(記事は21日付け)。これから本格的なリハビリに入るようです。

1か月後に、奥さんが出産予定でしかも双子なのだとか。

そのうちのひとりが男の子らしく、「大きくなったらキャッチャーをやらせますか?」と問われて、とっさに「いや、だめだ。絶対にやらせない!」("Noooo way. No chance. No chance.")と強く否定したそうな。

自身は今でも「必ず捕手として復帰する」と言い切っているようだけれど、まあ子どもに苦労させたくないという気持ちはいずこも同じなのかもしれません。

さて、オリオールズは、明日からはエンジェルス戦。昨年はまさかの6戦全勝だったけれど、まあ今年はさすがにそうも行かないでしょう。

でも、前の試合(BOS戦)でも、負けたとはいえアリエッタが7回3失点のピッチングをしているので、先発陣もどん底は抜けたんじゃないかと……(希望的観測)。

先発は前回インディアンス戦でナイスピッチだったアルフレド・シモン。ドミニカからとんぼ返りで大変だけど、がんばってほしいです。

Go, O's!

【追記】エライアスのランキングが話題になっているのでリンクをはっておきます。ALRP(アリーグリリーフ投手)をクリックしてみてください。上原がトップってすごくないですか? 気持ちいいなぁ~! 投球回、セーブ、勝敗、K/BB、 ERA、DL期間などに基づいて算出しているそうなのでむべなるかな……。なんか、しみじみながめてしまいます(笑)。